【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介
ピアノを習い始めたお子さまがピアノへの興味を失うきっかけの一つ、それは「ピアノって難しい……」と感じてしまうこと。
譜読みが難しくなかなか練習が進まなかったり、指が思うように動かず一向に先生から合格をもらえなかったりすると、興味津々で始めたはずのピアノに対してマイナスな感情を抱いてしまいがちです。
そこで本記事では、子供でも弾きやすい簡単なクラシック作品をご紹介します。
難易度の体感や進み具合は必ず個人差がありますが、お子さまが「ピアノって楽しい!」と感じられるよう、その子に合った曲をピックアップしてみてくださいね。
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【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介(61〜70)
『謝肉祭』Op.9 第2曲 ピエロRobert Schumann

作品集『謝肉祭』から、ロベルト・シューマンが道化師ピエロを表現した小品をご紹介します。
内向的で哀愁を帯びた雰囲気が印象的な本作は、単調なリズムと突然の跳躍的な動きが特徴です。
変ホ長調でわずか2分程度の小品ながら、ペダルを効果的に使った音響効果により、ピエロの繊細な心情が静かに描かれています。
シューマンは1834年から1835年にかけてこの組曲を作曲しており、当時の恋愛関係や内面世界を曲に反映させました。
ピアノを始めたばかりの方や、短い曲から挑戦したい方におすすめです。
難しいテクニックを必要としないため、しっかりと表現力を意識して弾けば、ロマン派音楽の魅力を存分に味わえる一曲です。
『謝肉祭』Op.9 第5曲 オイゼビウスRobert Schumann

『謝肉祭』の中で静かに佇む第5曲は、シューマンの内面的な夢想家としての側面を象徴しています。
変ホ長調で書かれたアダージョの楽曲は、瞑想的な雰囲気をまとって聴く人を優しく包み込みます。
繊細な旋律と和声が織りなす詩的な世界は、1834年から1835年にかけて作曲されたこの作品ならではの魅力です。
シューマンが自らの二面性を表現するために創り出したキャラクターの音楽的肖像として、深い内省と静謐さを感じさせてくれるでしょう。
ピアノ初心者の方にもおすすめの一曲で、テクニック的には比較的簡単でありながら、豊かな感情表現を学べる格好の教材です。
自分の内面と向き合いたいとき、心を落ち着かせたいときに、ぜひ挑戦してみてください。
ダヴィッド同盟舞曲集 第18曲 Non presto ハ長調 速くなくRobert Schumann

『Davidsbündlertänze』の最終曲にある静謐な小品は、ロベルト・シューマンの詩情があふれる世界に誘います。
「速くなく」という指示通り、穏やかに流れるメロディと優しいハーモニーが心を落ち着かせるような温かみを感じさせます。
1838年1月に初版が出版された作品の中でも、特に内省的な雰囲気が漂い、シューマンの繊細な感性が表れています。
穏やかな終止を迎える本作は、入門レベルのピアノ学習者にも取り組みやすい曲で、ロマン派の情感を手軽に味わえる魅力があります。
ゆったりとしたテンポで演奏することで、シューマン独特の詩的表現を楽しめるでしょう。
子供のためのアルバム 作品68-1「メロディ」Robert Schumann

ロベルト・シューマンが子供や若い世代のために書いた43曲からなるピアノ小品集『子供のためのアルバム』の第1曲『メロディ』。
シンプルで温かみのある旋律にシューマンらしさを感じる、美しい楽曲です。
音が少なくお子さまでもチャレンジしやすい曲ですが、穏やかな美しさを表現するためには、左右のバランスを意識することが大切!
右手のやさしいメロディーが主役になるよう、左手の音量をなるべく抑えて、丁寧に弾いてみてくださいね。
ナンネルの音楽帳よりメヌエット ヘ長調 K. 4Wolfgang Amadeus Mozart

幼少期のモーツァルトが生み出した優雅なメヌエットは、ヘ長調の明るく温かな旋律が印象的です。
シンプルながらも古典派音楽の様式美が感じられ、1分半ほどの短い楽曲のなかに端正な三部形式が収められています。
1762年5月にわずか6歳で作曲されたこの曲は、穏やかな和声進行と洗練された旋律が絶妙にマッチしています。
本作はクリアな構成と心地よい響きが特徴で、宮廷舞踏音楽の品格も感じられます。
ピアノを学ぶ方や、モーツァルトの音楽世界に触れてみたい方におすすめの一曲です。
優美な旋律を丁寧に紡ぎながら、音楽の喜びを存分に味わえる作品となっています。
7つの性格的小品 第6曲 ホ短調「憧れに満ちて Sehnsüchtig」アンダンテ MWV U 61Felix Mendelssohn

調べや歌のような美しい旋律が冒頭から展開されるホ短調の小曲は、静かな情熱を秘めた憧れの感情を繊細に描いた作品です。
フェリックス・メンデルスゾーンが18歳頃に書いた本作は、透明感のある音の響きと微細なニュアンスの変化が印象的。
落ち着いたテンポで進行する旋律線は、ロマン派音楽特有の詩情が豊かな表現力に満ちており、1827年頃に作曲された全7曲からなる小品集の中でも人気の高い1曲となっています。
穏やかな雰囲気でありながら、心の奥底に潜む切なさを表現した本作は、ゆったりとしたテンポで演奏できる曲を探している方や、ロマン派音楽の魅力に触れてみたい方におすすめです。
6つのエコセーズ 第1番Ludwig van Beethoven

2/4拍子の軽快なリズムが印象的なスコットランド風の舞曲です。
1806年にピアノ独奏用として作られた本作は、明るく親しみやすい雰囲気を持ち、短い曲の中にベートーヴェンらしいユーモアと遊び心が詰まっています。
全体の演奏時間は約2分半と短めながら、男女が向かい合って踊るスタイルに合わせた活発とした旋律が魅力です。
サロンや家庭での演奏を目的に書かれており、ピアノを学習されている方にぴったりです。
フェルッチョ・ブゾーニさんやカール・ライネッケさんなど、著名な音楽家たちによる編曲版もあり、さまざまな楽器編成でも楽しめます。






