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【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介

ピアノを習い始めたお子さまがピアノへの興味を失うきっかけの一つ、それは「ピアノって難しい……」と感じてしまうこと。

譜読みが難しくなかなか練習が進まなかったり、指が思うように動かず一向に先生から合格をもらえなかったりすると、興味津々で始めたはずのピアノに対してマイナスな感情を抱いてしまいがちです。

そこで本記事では、子供でも弾きやすい簡単なクラシック作品をご紹介します。

難易度の体感や進み具合は必ず個人差がありますが、お子さまが「ピアノって楽しい!」と感じられるよう、その子に合った曲をピックアップしてみてくださいね。

【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介(51〜60)

ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

優雅な3拍子のメロディが印象的なこの楽曲は、1788年6月に作曲された、初級の学習者向けの作品です。

美しい旋律のト長調の第2楽章は、まるでオペラのアリアのような表現力が豊かな曲調と、シンプルで素直な左手の伴奏が特徴です。

本作は技術的には取り組みやすい作品ですが、旋律の美しい歌い方や繊細な表現力が求められます。

落ち着いたテンポでゆったりと演奏できるため、表現力を磨きたい方や、クラシック音楽の魅力を感じたい方におすすめの1曲。

調性の変化による感情の起伏も魅力的で、演奏する喜びを存分に味わえます。

フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグJ.S.Bach

Bach French Suite No.2 “Gigue” P. Barton, FEURICH 133 piano
フランス組曲 第2番 BWV 813 ジーグJ.S.Bach

軽やかな踊りのリズムに包まれたこの楽曲は、「フランス組曲第2番」の華やかなフィナーレを飾る一曲です。

3/8拍子の活発な動きと対位法的な構造が絶妙に組み合わさり、右手と左手の掛け合いが美しい音楽的対話を生み出しています。

1722年頃に作曲されたこの作品は、妻アンナ・マグダレーナのために編纂された音楽帳にも収録されており、家庭での音楽作りの温かさも感じられます。

ハ短調という調性が深みと緊張感を与えながらも、舞曲特有の躍動感が失われることはありません。

バロック音楽に挑戦したい方や、対位法の美しさを体感したい方におすすめです。

技術的な挑戦を含みつつも音楽的な表現力が求められる構成で、演奏する喜びと聴く楽しさの両方を味わえる魅力的な作品となっています。

フランス組曲 第6番 BWV817 ガボットJ.S.Bach

Bach French Suite No.6 “Gavotte” P. Barton, FEURICH 218 piano
フランス組曲 第6番 BWV817 ガボットJ.S.Bach

バロック時代に作曲された組曲の中でも、この楽曲は明快な2拍子のリズムと親しみやすい旋律が魅力です。

1722年から1725年頃に教育目的で書かれた作品で、フランス風の優雅さとドイツ的な構築性が見事に融合しています。

宮廷舞踏の雰囲気を現代に伝える貴重な楽曲として、演奏者には表現力と技術の両方が求められますが、難しいフレーズや技巧的な部分が少ないため取り組みやすいのが特徴です。

ピアノを始めて間もない方やバロック音楽に挑戦してみたい方におすすめで、音色や表現を重視しながら練習することで、当時の宮廷の雰囲気を感じながら演奏できるでしょう。

ミュゼット ニ長調J.S.Bach

【B級 バロック】作曲者不詳(伝J.S.バッハ):ミュゼット ニ長調 BWV Anh.126(2025ピティナコンペ課題曲) pf.梅村 知世:Umemura, Tomoyo
ミュゼット ニ長調J.S.Bach

バロック時代の家庭音楽の魅力を存分に味わえる「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」から生まれたこの楽曲は、バグパイプを模した左手の伴奏パターンが印象的です。

三部形式で構成され、ニ長調とイ長調を行き来する明るく親しみやすいメロディは、舞曲らしいリズミカルな動きが特徴的です。

1725年に編纂された音楽帳の一部として、家庭での音楽教育のために書かれた背景もあり、技巧的すぎず弾きやすい構成となっています。

バロック音楽に興味がある方や、ピアノで古典的な作品に挑戦したい方には特におすすめです。

アニメ「おさるのジョージ」でも使用されており、その親しみやすさが現代でも愛され続けている理由でしょう。

【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介(61〜70)

インディアンの踊りWilliam Gillock

ギロック:はじめてのギロック インディアンの踊り  pf. 田口 翔:TAGUCHI, Sho
インディアンの踊りWilliam Gillock

アメリカ先住民の文化やリズムをモチーフにしたこの楽曲は、シンプルながらも力強いリズムと独特の旋律が魅力です。

太鼓のような左手の伴奏が印象的で、右手の旋律がそれに呼応するように展開されていきます。

一定のビートと三連符の組み合わせが用いられた本作は、男の子が憧れる力強さと躍動感にあふれています。

アルバム『Two Indian Dances』に収録された作品で、楽曲の背景にある文化や物語を想像しながら表現力を養える点も見どころ。

Gメジャーの調性で書かれた明るく活発な曲調は、発表会やコンクールでも映えることが間違いなしです。

ミステリーを追え樹原涼子

ミステリーを追え/樹原涼子 R.Kihara【ピアノ発表会おすすめ】
ミステリーを追え樹原涼子

ミステリアスでスリリングな雰囲気が特徴的な一曲。

スリリングな導入から次第に展開されていく物語性のある構成が、まるでゲームやアニメのBGMのような臨場感を生み出します。

バイエル終了程度の難易度ながら、リズムの変化や和音の進行が巧みに織り込まれ、舞台映えする作品に仕上がっています。

アルバム『ピアノランド5 せんせいといっしょにうたってひける』に収録され、1992年2月に音楽之友社から出版された本作は、演奏者が物語を語るように表現できる楽曲として親しまれています。

発表会やコンクールで演奏したい方におすすめです。

迫力のある演奏で、聴衆を魅了する一曲になることでしょう。

エコセーズ 変ホ長調 WoO 86Ludwig van Beethoven

スコットランドの民族舞踊をモチーフにした軽快な一曲です。

1825年11月にアルバム『Ernst und Tändeley』に収録され、変ホ長調で書かれた短く魅力的な舞曲となっています。

シンプルな二部構成でありながら、親しみやすいメロディーと心地よいリズムが特徴です。

本作はサロンでの演奏や舞踏会用の楽曲として人気を博し、優雅で明るい雰囲気を持ち合わせています。

ピアノを楽しみながら練習したい方や、短い演奏時間でも充実感を味わいたい方にぴったりの作品です。

気軽に取り組める構成と魅力的な旋律で、ピアノ学習の良いステップとなるでしょう。