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【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介

ピアノを習い始めたお子さまがピアノへの興味を失うきっかけの一つ、それは「ピアノって難しい……」と感じてしまうこと。

譜読みが難しくなかなか練習が進まなかったり、指が思うように動かず一向に先生から合格をもらえなかったりすると、興味津々で始めたはずのピアノに対してマイナスな感情を抱いてしまいがちです。

そこで本記事では、子供でも弾きやすい簡単なクラシック作品をご紹介します。

難易度の体感や進み具合は必ず個人差がありますが、お子さまが「ピアノって楽しい!」と感じられるよう、その子に合った曲をピックアップしてみてくださいね。

【ピアノ曲】子供でも弾きやすい!簡単なクラシック作品を一挙紹介(51〜60)

無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.19 No.4 in A Major
無言歌集 第1巻 Op.19 第4曲 ないしょの話Felix Mendelssohn

穏やかで優雅な旋律が心に染み入る優しい小品です。

1830年に書かれたこの楽曲は、メロディーが歌うように流れていき、まるで誰かに密かな思いを語りかけているような印象を受けます。

本作は楽譜が読める程度の演奏スキルがあれば十分に取り組める作品で、左手のシンプルな伴奏と右手の表情が豊かな旋律で構成されています。

ゆっくりとしたテンポで物語を紡ぐような雰囲気が魅力的で、歌詞がないにもかかわらず豊かな感情表現が込められています。

ロマン派音楽の優美さを味わいたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲です。

穏やかな時間の流れを楽しみながら、じっくりと練習に取り組んでみてはいかがでしょうか。

無言歌集 第2巻 Op.30 第1曲 瞑想Felix Mendelssohn

Barenboim plays Mendelssohn Songs Without Words Op.30 no.1 in E flat Major
無言歌集 第2巻 Op.30 第1曲 瞑想Felix Mendelssohn

変ホ長調のゆっくりと穏やかな旋律が印象的な本作は、1835年5月にボンで出版された『無言歌集』の中の一曲です。

静かな瞑想のような雰囲気を持つ本作は、豊かな抒情性とともに、技巧的には比較的平易な作りとなっています。

三部形式で統一感のある構成と、シンプルながらも深い感情表現を持ち合わせており、ピアノ学習者の表現力を養う教材としても重宝されています。

レパートリーの幅を広げたい方や、落ち着いた雰囲気の曲を探している方にぴったりの一曲です。

リヴィア・レーヴによる1986年の録音は、フランスの「ディスク大賞」を受賞しており、繊細な表現で高い評価を得ています。

ナンネルの音楽帳よりメヌエット ハ長調 K. 1(K6. 1f)Wolfgang Amadeus Mozart

5歳の頃に書かれた小品は、シンプルかつ洗練された3/4拍子のメヌエットです。

親しみやすい旋律と簡潔な構成で、優雅な雰囲気が漂います。

冒頭は下降する完全五度の音程から始まり、その後に4つの和音が続く印象的な展開が魅力です。

二部形式で構成され、主題とトリオ部分、そして主題の再現という流れが、当時のメヌエット形式の特徴をよく表しています。

8小節のフレーズが繰り返される構造は、耳に心地よく響きます。

シンプルな和声進行とともに、ハ長調の明るい響きが楽曲全体を包み込んでいます。

伝統的な様式美を大切にしながらも音楽表現の幅を広げたい方におすすめの1曲です。

ナンネルの音楽帳よりメヌエット ヘ長調 K. 5Wolfgang Amadeus Mozart

6歳のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが、姉マリア・アンナ・モーツァルトのために書き記した優雅なメヌエット作品です。

三拍子の舞曲で、トリプレットやアルベルティ・バスの伴奏形を用いながらも、演奏時間はわずか1分程度と短く、明るく親しみやすい雰囲気を持った作品に仕上がっています。

1762年7月に作曲されたこの作品は、シンプルながらも洗練された構成を持ち、旋律の美しさが際立っています。

ゆったりとしたテンポと明快なメロディーラインで、ピアノ演奏を始めたばかりの方でも安心して取り組める作品といえるでしょう。

音楽表現の基礎を学びながら、本作を通してクラシック音楽の素晴らしさを体感できるはずです。

ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第1番Wolfgang Amadeus Mozart

古典派時代の天才が遺した優雅な旋律とリズムが心に染み入る作品です。

3つの楽章で構成され、1783年に作曲された本作は、爽やかなヘ長調の響きと緩やかな変奏が印象的です。

親しみやすい主題と洗練された対位法が織りなす美しい音楽は、聴く人の心を癒やしてくれることでしょう。

映画『不滅の恋/ベートーヴェン』でも使用された第2楽章は、繊細な装飾音と情感が豊かな旋律が特徴的。

モーツァルトらしい明るく軽やかな表現力と技巧的な面白さを兼ね備えた本作は、ピアノ演奏を楽しむ全ての人におすすめの1曲です。