いわゆる和製英語のジャンルながら現代の音楽シーンにおいても幅広く使われている「ラウドロック」は、その名の通りラウドで激しいギターサウンドを軸としつつも幅広い要素を網羅したジャンルです。
1999年の時点で「ラウドロック」をテーマとしたディスクガイドが発売されており、その歴史は意外と長いのですが特に最近ラウドロックに興味を持たれた方で「イメージとしてのラウドロックは何となく分かるけどどこから聴けばいいのか……」という音楽ファンに向けて、今回は日本のラウドロックシーンで外せないバンドの名曲をまとめて紹介しています。
伝説的なバンドから近年頭角を現している若手まで、さまざまなタイプの「ラウドロック」の名曲をぜひチェックしてみてください。
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【2025】邦楽ラウドロックの名曲まとめ【初心者必聴】(1〜10)
Another day comesPay money To my Pain

重厚なギターサウンドと英語詞で紡がれる壮大なロックチューンは、2007年9月にリリースされたPay money To my Painのメジャーデビューアルバム『Another day comes』の幕開けを飾る1曲。
過去の記憶や内なる葛藤、音楽による救済をテーマにした本作は、激しいギターリフとエモーショナルなボーカルが印象的なナンバーです。
アメリカ・カリフォルニア州のRadio star studioでレコーディングされた本作は、CBC・TBS系深夜特撮ドラマ『ULTRASEVEN X』の主題歌としても起用され、バンドの知名度を高めることにも貢献。
力強いサウンドとメッセージ性の高い楽曲は、ラウドロックファンはもちろん、心に響く音楽を求めている全ての音楽ファンにおすすめの一曲です。
KiLLiNG MESiM

骨太なギターリフとレゲエのリズムが融合した、神奈川発のメロディック・ラウドロック・バンドSiMのアルバム『SEEDS OF HOPE』から放たれた強烈なナンバー。
重厚なサウンドと爆発的なエネルギーに溢れた本作は、2011年10月のリリース以来、ライブでの定番曲として多くのファンを魅了し続けています。
ヘヴィさとキャッチーさを絶妙なバランスで織り交ぜた楽曲は、メディアミックスプロジェクト「D4DJ」でもカバーされるなど、ジャンルを超えた広がりを見せています。
パンクやメタルを愛する音楽ファンはもちろん、激しい音楽に触れたことのない方にも、SiMならではの独創的なサウンドを体感できる一曲としてお勧めです。
SUPER NATURAL HIGH (feat. 唾奇)NEW!Paledusk

福岡の熱気あふれるシーンから世界へ羽ばたいたPaledusk。
彼らが2025年11月にリリースした待望のアルバム『PALEDUSK』に収録されている本作は、沖縄出身のラッパー、唾奇さんを迎えた衝撃的なミクスチャーナンバーです。
TVアニメ『ガチアクタ』の挿入歌としても起用され、物語の熱量とリンクした激しくも切ないサウンドが心に刺さります。
周囲の雑音をふりはらい、みずからの足で未来を選び取るという強い意志を感じる歌詞が印象的ですね。
KAITOさんの叫びと唾奇さんの巧みなラップが交わる展開はスリル満点で、聴いているだけで心拍数が上がります。
現状を打破したいときや、闘志を燃やしたい瞬間にぜひ聴いてみてください。
Let Me HearFear, and Loathing in Las Vegas

激しいギターリフと洗練されたエレクトロニクスが織りなす独創的なサウンド、そして2人のボーカリストによるシャウトとクリーンボーカルの掛け合いが鮮烈な印象を残すFear, and Loathing in Las Vegasの代表作。
エモ、メタル、EDMなど多彩な要素を巧みに融合させた本作は、2015年1月にバップよりリリースされ、オリコン週間シングルチャートで3位を記録する快挙を達成。
アニメ『寄生獣 セイの格率』のオープニングテーマとして起用され、異なる価値観を持つ者同士の共存というテーマを、独自の解釈で表現しています。
ダークでエモーショナルな楽曲世界は、激しい音楽を好むリスナーはもちろん、アニメファンの心も掴んで離さないでしょう。
Slip of the LipFACT

破壊力抜群のギターリフに、咆哮のようなシャウトと儚げなクリーンボーカルが交錯する圧巻のパフォーマンスで、FACTのポストハードコアサウンドが炸裂する傑作です。
戦いをテーマに据えた歌詞は、自分との葛藤や他者との確執など、普遍的なメッセージを込めています。
激しさの中にメロディアスな要素を巧みに織り込んだ楽曲構成も見事です。
本作は2009年12月にシングルとしてリリースされ、2010年1月発売のアルバム『In the blink of an eye』に収録。
ニューヨークで撮影されたミュージックビデオでは、能面を被った彼らの独特なパフォーマンスも話題を呼びました。
迷いや不安を抱えながらも前に進もうとする人の背中を力強く押してくれる一曲として、多くのリスナーの心に響き続けています。
ぶっ生き返す!!マキシマム ザ ホルモン

生命や運命への反抗心をテーマに掲げ、ラウドなサウンドと共に突き進む楽曲です。
ミクスチャー・ロックとメタルコアを絶妙なバランスで融合させ、マキシマム ザ ホルモンならではの破壊的なエネルギーと独特の世界観が炸裂します。
2007年3月のアルバム『ぶっ生き返す』収録の1曲目に収められた本作は、オリコン週間アルバムチャート5位を記録し、同アルバムは累計32.2万枚のセールスを達成。
メジャーデビュー後のバンドの代表作として、多くのファンから支持を受けています。
アグレッシブなサウンドとパワフルなメッセージ性を求めるロックファンには、まさにうってつけの1曲と言えるでしょう。
MIDI SURFTHE MAD CAPSULE MARKETS

激しく歪んだサウンドとデジタルな音色が融合した衝撃的なラウドロックの傑作。
パンクやハードコアのアグレッシブな要素を基調としながら、90年代後半のデジタルサウンドを巧みに取り入れた独創的な1曲です。
アルバム『OSC-DIS』に収録され、1998年8月にシングルカットされた本作は、MVでもストリートカルチャーを意識した斬新な映像表現を展開。
海外でも高い評価を受け、バンドの世界進出に大きく貢献しました。
スケートボードやアクションスポーツの映像作品でも使用され、ストリートシーンとの親和性も抜群です。
エネルギッシュなダンスロックを求めるリスナーや、パンクとエレクトロニカの融合に挑戦したサウンドに興味がある方にぜひ聴いていただきたい一曲となっています。






