【定番】洋楽ミクスチャーロック入門。おすすめの名曲まとめ
「ミクスチャーロック」という音楽ジャンルを目にして思わず反応してしまう方は、おそらく私と同じように90年代に青春を過ごされた洋楽ファンが多いはず。
ロックやメタルにヒップホップ、ファンクにラテンミュージックにレゲエなど文字通りさまざまなジャンルを混合させた「ミクスチャーロック」は和製英語であって、海外ではそのようなジャンルはラップメタルやファンクメタル、クロスオーバーなどといった名称が付けられているのですね。
こちらの記事では日本でいう「洋楽ミクスチャーロック」といえば、な名曲たちをまとめています。
90年代~00年代初頭のストリートな空気感を若い音楽ファンもぜひ味わってみてください!
【定番】洋楽ミクスチャーロック入門。おすすめの名曲まとめ(1〜10)
Down311

ミクスチャーロック、というジャンルでおそらく真っ先に思いつくバンドの筆頭といえば311でしょう。
こちらの『Down』は彼らの名を知らしめた初期の代表曲の1つで、パンク、レゲエ、ヒップホップを融合した独特のサウンドがまさにミクスチャーロックの醍醐味を体現したような名曲です。
1995年7月発売のアルバム『311』に収録され、翌年シングルカットされると、ビルボードのモダンロックトラックスチャートで1位を獲得しました。
ビデオゲーム『Rock Band 3』や『Major League Baseball 2K7』にも収録され、後のカルチャーにも多大なる影響を与え続けています。
グランジやオルタナティブロックのダウナーな要素を継承したKORN以降のラップメタルとは違う、あくまでからっとした雰囲気も魅力的ですね!
Spit It OutSlipknot

1990年代末期に世に放たれたヘヴィロック界の異形、スリップノットは今や世界的なヘヴィメタルバンドとして知られていますが、初期のスタイルはミクスチャーのスタイルが非常に色濃い何でもありのサウンドで世に衝撃を与えました。
そんな当時の彼らを象徴する曲として、こちらの『Spit It Out』を紹介しましょう。
バンドの楽曲の中でも一際ラップメタル色が強く、軽快なスクラッチや変則的なリフ、コリィ・テイラーさんのラップ風のボーカルも今となっては貴重かもしれませんね。
後半以降の展開が今でもライブで大いに盛り上がる代表曲の1つでもあり、キャッチーなサビがきっちり盛り込まれているのもさすがの一言。
初期の彼らが持っていたどす黒いユーモアを存分に感じ取れる、映画『シャイニング』をパロディ化したMVもぜひチェックしてみましょう!
Wish You Were HereIncubus

西海岸ラップメタル、ミクスチャーロックのスタイルで世に登場したインキュバスは、2001年にリリースされた『Morning View』でアメリカを代表するトップバンドへと成長しました。
美しくドラマチックなメロディが大幅に増えた作風の中でも、こちらの『Wish You Were Here』はまさに洗練されたミクスチャーロックとして大いに推薦したい大名曲ですね。
スケールの大きいサウンドの中に絶妙なタイミングでスクラッチが入ってくるところも非常にクール。
インキュバスというバンドの魅力前回の名曲ですから、ぜひチェックしてみてください。
Freak On a LeashKorn

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン等とは全く違うアプローチでヒップホップのグルーヴを取り入れ、トラウマに満ちたダウナーな歌詞を泣き叫ぶように歌うスタイルでシーンに衝撃を与えたKORN。
後にニューメタルの覇者となる彼らをトップへと押し上げた1998年8月発売のアルバム『Follow the Leader』の収録曲『Freak On a Leash』は、ラップメタルとは次元の違う洗練と独創性を極めたサウンドでメジャーフィールドでも圧倒的な評価を得た名曲ですね。
MTVで話題を呼んだミュージックビデオは各賞を総なめにし、グラミー賞も受賞しました。
中盤で聴けるジョナサン・デイビスさんのどこから来たか分からないような奇妙な歌唱の衝撃は、令和の今も若いリスナーたちに衝撃を与え続けているのです。
SabotageBeastie Boys

歪んだギターリフ、ファンキーなベースライン、速いドラミングが特徴的なこの楽曲は、ヒップホップとロックの融合を象徴する作品です。
権力への抵抗や不正への立ち向かいを訴える歌詞は、当時のプロデューサーへの不満から生まれたとされています。
ビースティ―・ボーイズの傑作として知られる1994年発売のアルバム『Ill Communication』に収録され、スパイク・ジョーンズ監督による70年代刑事ドラマをパロディ化したミュージックビデオも話題を呼びました。
映画やテレビ番組、ゲームでも使用される人気曲で、ローリング・ストーン誌の名曲ランキングにも選出。
音楽ジャンルの垣根を超えた革新性を感じたい方におすすめの一曲です。
Give It AwayRed Hot Chili Peppers

日本で最も有名な洋楽ロックバンドの一つ、レッチリことレッド・ホット・チリ・ペッパーズも90年代という時代では洋楽ミクスチャーロックの代名詞的な存在でしたね。
こちらの『Give It Away』は1991年9月にリリースされたアルバム『Blood Sugar Sex Magik』からのリードシングルで、バンドにとって初のビルボード・モダン・ロック・トラックスチャートの1位を獲得。
名匠リック・ルービンさんのプロデュースによるシンプルでドライなサウンドが、多くのリスナーに新鮮な印象を与えました。
ファンキーでアグレッシブ、思わず体が動き出してしまうミクスチャーロックの楽しさが詰まった名曲です!
Rat RaceSKINDRED

ウェールズ出身のSkindredが放つヘヴィで情熱的な一曲。
レゲエ、パンク、メタルを融合した独自のサウンドで、現代社会の競争や物質主義への痛烈な批判を込めています。
「ラットレース」という比喩を用いて、絶え間ない競争に疲弊する人々の姿を鮮やかに描き出しています。
2007年にアルバム『Roots Rock Riot』に収録され、バンドの代表曲として評価を得ました。
ミュージックビデオも話題を呼び、Skindredの音楽性を広く知らしめるきっかけとなりました。
競争社会に疑問を感じている方や、音楽を通じて社会への問題提起を求める方にぴったりの一曲です。