【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介
15世紀から17世紀にかけてのイタリアの作曲家、クラウディオ・モンテヴェルディ。
ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、歌手でもあります。
彼の曲はルネサンス、バロック期の音楽の過渡期にあり、マントヴァの宮廷楽長を経て、ヴェネツィアのサン・マルコ聖堂の楽長としてヴェネツィア音楽の最も華やかな時代を作り上げました。
歌曲や宗教曲、オペラなどを作曲し、音楽の様式に変革をもたらした人物として、ルネサンスからバロック音楽への転換期に大きな役割を果たした重要な人物です。
本記事では、そんなモンテヴェルディの名曲、代表曲をご紹介します。
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もくじ
- 【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介
- 「聖母マリアの夕べの祈り」より 「主よ、早く私を助けに」Claudio Monteverdi
- 「音楽の戯れ」より「西風戻りて」 SV 251Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第8巻「戦いと愛のマドリガーレ」より ニンファの嘆きClaudio Monteverdi
- オペラ「ポッペアの戴冠」より二重唱「ずっとあなたをみて あなたと楽しみ」Claudio Monteverdi
- オペラ「ウリッセの帰還」よりプロローグClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より わたしは若い娘Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より アリアンナの嘆き – 私を死なせてClaudio Monteverdi
- 「音楽の戯れ」より「悲しみの冬は去り」 SV 232Claudio Monteverdi
- 「タンクレディとクロリンダの戦い」SV.153Claudio Monteverdi
- 「音楽の戯れ」より「リディアは心の棘」SV244Claudio Monteverdi
- オペラ「オルフェオ」よりトッカータClaudio Monteverdi
- オペラ「ポッペアの戴冠」よりプロローグClaudio Monteverdi
- 「聖母マリアの夕べの祈り」より マニフィカトClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第2巻より 見よ波はささやきClaudio Monteverdi
- 「音楽の戯れ」より「美しい乙女」 SV 235Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第2巻より ふたつの赤く愛らしい唇のまわりにClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より「わが心のひとよあなたを見ると」Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第5巻より、つれないアマリッリClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第3巻より ああ苦痛は何と大きいことかClaudio Monteverdi
- ミラヌッツィの優美なアリオーソ 第4巻より 苦しみが甘美なものならClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より アリアンナの嘆き – あなたの真心はどこにClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第3巻より おお、春よClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第2巻より 最も甘い絆よClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より とても甘美に歌うあの小鳥はClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より もう戦いはやめて、慈悲をClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より 星に対して彼は打ち明けたClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第5巻より 私があなたを愛しているのをClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より さようなら美しいフロリダClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より アリアンナの嘆き – ああ、あなたは答えないClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より アリアンナの嘆き – おテゼオ、おお私のテゼオClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より 愛する女の墓に流す恋人の涙Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より 西風が戻り、晴天がやってくるClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第7巻より 「やさしい心と恋の炎」「帰ってきておくれ、おお甘い口づけよ」Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第7巻より 私は愛らしい羊飼いの少女Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第2巻より まだ陽は昇っていなかったClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第3巻より 去れ、むごき者Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第4巻より ああ、つらい別れClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第5巻より あなたはかつてのように慈悲深くないClaudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第6巻より ああ、美しいその顔Claudio Monteverdi
- マドリガーレ集 第7巻より 告げるべきかClaudio Monteverdi
【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介(1〜20)
「聖母マリアの夕べの祈り」より マニフィカトClaudio Monteverdi

1610年に発表された『聖母マリアの夕べの祈り』は、モンテヴェルディの代表作の一つです。
この曲は、カトリック教会の夕べの祈りに基づいた壮大な宗教音楽作品で、とくに締めくくりの『マニフィカト』は圧巻。
新約聖書に登場するマリアの賛歌をもとに、神への賛美を表現しています。
モンテヴェルディは伝統的なグレゴリオ聖歌と現代的なポリフォニーを巧みに組み合わせ、荘厳さと躍動感を両立させました。
宗教音楽に興味がある方はもちろん、バロック音楽の原点を知りたい方にもオススメの1曲です。
マドリガーレ集 第2巻より 見よ波はささやきClaudio Monteverdi

マドリガーレ集 第2巻(Il Secondo Libro de Madrigali)より、見よ波はささやき(Ecco mormorar l’onde)。
演奏:アンサンブル「ディレット・モデルノ」、指揮はラウル・ガブリエル・イリアルテさんです。
スロベニア・ブレージツェのフェスティバルから。
「音楽の戯れ」より「美しい乙女」 SV 235Claudio Monteverdi

モンテヴェルディが手掛けたこの曲は、ルネサンスからバロックへの過渡期を象徴する珠玉の作品です。
軽快なリズムと明るい調子が特徴的で、愛の喜びや美しさを讃える歌詞は、ガブリエロ・キアブレラの詩に基づいています。
モンテヴェルディは従来の多声ポリフォニーから脱却し、より感情豊かな旋律を重視。
これは彼の「第二作法」と呼ばれる革新的なアプローチの表れです。
聴く人の心に直接語りかけるような温かさと親しみやすさを持つ本作は、古楽ファンはもちろん、バロック音楽に興味のある方にもオススメです。
マドリガーレ集 第2巻より ふたつの赤く愛らしい唇のまわりにClaudio Monteverdi

『マドリガーレ集 第2巻』に収録された本作は、恋する人の唇の美しさとそこから湧き出る愛情を描いています。
繊細な音の重なりで感情の機微を表現し、言葉の内容に沿って音楽が自由に進行する「第二作法」を反映した、情感豊かな作品。
1590年に発表されたこの曲集は、従来の音楽理論にとらわれない独自の作曲手法を発展させる過程を示しており、モンテヴェルディの音楽革命の一端を垣間見ることができます。
恋愛や美に対する称賛を感じたい方にオススメの1曲です。
マドリガーレ集 第4巻より「わが心のひとよあなたを見ると」Claudio Monteverdi

1603年に発表された『マドリガーレ集 第4巻』に収録された本作は、愛する人への深い思いを歌った5声のマドリガーレ。
恋人を見つめるたびに魂が変容していく様子を、豊かなポリフォニーと不協和音で繊細に描写しています。
愛がもたらす喜びと苦悩、生と死の対比が、詩と音楽の見事な融合によって表現されており、聴く者の心に深く響きます。
愛の複雑さや儚さを感じたい方にオススメの1曲ですよ。
マドリガーレ集 第5巻より、つれないアマリッリClaudio Monteverdi

マドリガーレ集 第5巻(Il Quinto Libro de Madrigali)より、第1曲:つれないアマリッリ(Cruda Amarilli)。
演奏はカンティクム・ノーヴム室内合唱団。
指揮:ダグラス・ブキャナンさん、オルガン:ウィリアム・ウィスノムさん。
旧セントポール教会にて。