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【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介

15世紀から17世紀にかけてのイタリアの作曲家、クラウディオ・モンテヴェルディ。

ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者で、歌手でもあります。

彼の曲はルネサンス、バロック期の音楽の過渡期にあり、マントヴァの宮廷楽長を経て、ヴェネツィアのサン・マルコ聖堂の楽長としてヴェネツィア音楽の最も華やかな時代を作り上げました。

歌曲や宗教曲、オペラなどを作曲し、音楽の様式に変革をもたらした人物として、ルネサンスからバロック音楽への転換期に大きな役割を果たした重要な人物です。

本記事では、そんなモンテヴェルディの名曲、代表曲をご紹介します。

【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介(11〜20)

「音楽の戯れ」より「悲しみの冬は去り」 SV 232Claudio Monteverdi

1607年に出版された曲集『音楽の戯れ』は、モンテヴェルディの作風の転換点を示す重要な作品。

そのなかに収められた本作は、春の訪れとともに悲しみが去る様子を描きつつ、叶わぬ恋に悩む心情を表現しています。

3声で構成された軽快な旋律は、モンテヴェルディの革新的な「第二作法」が用いられ、感情表現の豊かさが特徴的。

従来の厳格な対位法から離れ、感情を強調した大胆な和声とメロディが魅力です。

マドリガーレ集 第2巻より ふたつの赤く愛らしい唇のまわりにClaudio Monteverdi

『マドリガーレ集 第2巻』に収録された本作は、恋する人の唇の美しさとそこから湧き出る愛情を描いています。

繊細な音の重なりで感情の機微を表現し、言葉の内容に沿って音楽が自由に進行する「第二作法」を反映した、情感豊かな作品。

1590年に発表されたこの曲集は、従来の音楽理論にとらわれない独自の作曲手法を発展させる過程を示しており、モンテヴェルディの音楽革命の一端を垣間見ることができます。

恋愛や美に対する称賛を感じたい方にオススメの1曲です。

マドリガーレ集 第4巻より「わが心のひとよあなたを見ると」Claudio Monteverdi

1603年に発表された『マドリガーレ集 第4巻』に収録された本作は、愛する人への深い思いを歌った5声のマドリガーレ。

恋人を見つめるたびに魂が変容していく様子を、豊かなポリフォニーと不協和音で繊細に描写しています。

愛がもたらす喜びと苦悩、生と死の対比が、詩と音楽の見事な融合によって表現されており、聴く者の心に深く響きます。

愛の複雑さや儚さを感じたい方にオススメの1曲ですよ。

マドリガーレ集 第3巻より ああ苦痛は何と大きいことかClaudio Monteverdi

マドリガーレ集 第3巻(Il Terzo Libro de Madrigali)より、第2曲:ああ、苦痛は何と大きいことか(O come e gran martire)。

演奏:カロライナ・ハヴァナ、指揮はアリナ・オラカさんです。

ドイツ・マルクトオーバードルフ国際室内合唱コンクールでの映像。

マドリガーレ集 第5巻より、つれないアマリッリClaudio Monteverdi

マドリガーレ集 第5巻(Il Quinto Libro de Madrigali)より、第1曲:つれないアマリッリ(Cruda Amarilli)。

演奏はカンティクム・ノーヴム室内合唱団。

指揮:ダグラス・ブキャナンさん、オルガン:ウィリアム・ウィスノムさん。

旧セントポール教会にて。

ミラヌッツィの優美なアリオーソ 第4巻より 苦しみが甘美なものならClaudio Monteverdi

ミラヌッツィの優美なアリオーソ(Quarto scherzo delle ariose vaghezze di Carlo Milanuzzi)第4巻より、苦しみが甘美なものなら(Si dolce è il tormento)。

演奏はソプラノ:シルヴィア・フリガートさん、ハープ:マルタ・グラツィオリーノさんです。

【クラウディオ・モンテヴェルディ】名曲、代表曲をご紹介(21〜30)

マドリガーレ集 第4巻より 星に対して彼は打ち明けたClaudio Monteverdi

マドリガーレ集 第4巻(Il Quarto Libro de Madrigali)より、第4曲:星に対して彼は打ち明けた(Sfogava con le stelle)。

演奏はイギリス・ロンドンのコンヴィヴィウム・ シンガーズ。

スペイン・バスク州トローサで行われたコラール・コンテストの映像です。