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【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽

ピアノ発表会は、ご家族やご友人をはじめ、さまざまな方に積み重ねてきた練習の成果を披露できる絶好の機会。

高度なテクニックを要する上級者向けのピアノ曲は、発表会でも聴き映えすることでしょう。

本記事では、ピアノ経験をある程度重ねてきた方が発表会で披露するのにピッタリの、聴き映えする作品をご紹介します。

高難度でも意外に聴いている人には難しさが伝わらないものもありますが、今回紹介するのは会場の観客をグッと引きつけられるすてきな作品ばかりです。

普段の練習曲よりも思い切って少し背伸びしたレベルの作品を選び、今までの努力を信じて堂々と演奏してみてくださいね!

【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽(51〜60)

幻想小曲集 Op.12 第2曲「飛翔」Robert Schumann

Schumann:Fantasiestucke op.12,Aufschwung/シューマン:幻想小曲集 op.12「飛翔」-Tomomi Okumura 奥村友美
幻想小曲集 Op.12 第2曲「飛翔」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの名曲『幻想小曲集 Op.12 第2曲 飛翔』。

ピアノ発表会などでも頻繁に耳にする楽曲なので、ご存じの方も多いと思います。

そんなこの楽曲のポイントは、なんといっても左手の存在感ではないでしょうか?

この楽曲は流した伴奏ではなく、しっかりとしたペダル操作で音が濁らないように低音部を演奏しなければなりません。

加えて17小節目からは右手も手の小さい人にとって難しい演奏が登場します。

難易度としては中級程度ですが、聴き映えのする作品なので、ぜひチェックしてみてください。

演奏会用アレグロ イ長調 Op.46Frederic Chopin

Mei-Ting Sun – Allegro de concert in A major, Op. 46 (second stage, 2010)
演奏会用アレグロ イ長調 Op.46Frederic Chopin

難曲として知られるショパンのピアノ独奏曲『演奏会用アレグロ』。

今回はその中から、こちらの『演奏会用アレグロ イ長調 Op.46』をオススメしたいと思います。

本作の難しさはなんといっても、速いオクターブ。

手の大きさはもちろんのこと、すばやく正確なポジショニングも求められる高難易度の作品です。

ただただ難しいだけではなく、ショパンならではの洗練された演奏効果もすばらしいので、ぜひチェックしてみてください。

12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの練習曲のなかの1曲『12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」』。

『木枯らしのエチュード』という名前でも親しまれている作品ですね。

高速の16分音符がピアニストを苦しめる本作。

指が分離しづらい人にとっては異常な難しさを感じるかもしれませんが、そうでない人にとっては繰り返しが多いため、一度コツをつかめてしまえば意外に弾きこなせてしまうかも?

力試しで取り組んでみてはいかがでしょうか?

版画 第3曲「雨の庭」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの名作『版画 第3曲 雨の庭』。

今回、紹介する作品のなかではマイナーな部類に入りますが、一部のコアなクラシックマニアからは非常に評判の良い、聴き映えのする楽曲です。

そんなこの作品の難しさはなんといっても、43~44小節にあると思います。

下段の最低音が第1主題なのですが、これが非常に鳴らしづらく、高い演奏力が求められます。

美しく弾くという意味なら上級のなかでも上位に入るほど奥深い作品なので、ぜひ挑戦してみてください。

【上級者向け】聴き映え重視!ピアノ発表会で弾きたいクラシック音楽(61〜70)

夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

太田糸音/ラヴェル:夜のガスパール~第3曲:スカルボ
夜のガスパール 第3曲「スカルボ」Maurice Ravel

ラヴェルの作品のなかでも、屈指の難易度をほこると言われている作品『夜のガスパール 第3曲「スカルボ」』。

前衛的な表現を作り上げたラヴェルですが、本作でもその個性はいかんなく発揮されており、速いパッセージや難しいオクターブが連発するなかで、細かい表現を達成しなければなりません。

単純な難易度だけなら他の高難易度の曲に劣ることもあるものの、弾くのに精いっぱいの状態であれば、細かい表現を演出していくのは相当難しいといわざるをえません。

表現力に自信のある方は、ぜひ取り組んでみてください。

ハンガリー狂詩曲 第2番Franz Liszt

Liszt – Hungarian Rhapsody No.2 -Piano- CANACANA
ハンガリー狂詩曲 第2番Franz Liszt

超絶技巧を要する難曲を数多く作曲したピアノの魔術師フランツ・リストの『ハンガリー狂詩曲 第2番』。

こちらの曲も例にもれず非常に難易度が高く、プロのピアニストでも演奏に苦戦する作品の一つです。

重厚な雰囲気から始まり、徐々に華やかさを増していく様子は、まさに圧巻!

明るく美しいメロディと力強いリズムは、長年にわたり多くのピアノ学習者やピアノ愛好家を魅了し続けています。

弾きこなすには相当な練習が必要になりますが、ドラマチックな世界観を楽しみながらチャレンジしてみてください!

伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

角野 隼斗/リスト:「伝説」より「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」(2018PTNA特級セミファイナル)
伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

ひとくちに難曲といってもその種類はさまざま。

『マゼッパ』のような一点集中型の難しさもあれば、あらゆる技巧を含んだ『トッカータ』のようなさまざまな技巧が盛り込まれた難しさもあります。

今回、紹介するこちらの『伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」』は後者にあたる作品ですね。

リストの独特の指使いは本作でもしっかりと反映されており、体力もそれなりに必要とする作品です。

カバーしなければならない技術が多いので、一般的な楽曲に対する評価以上に難しさを覚える作品といえるでしょう。