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【初級者向け】やさしい&弾きやすい!ピアノ発表会で聴き映えする曲

易しく自分でも簡単に弾ける、そしてかっこよくて華やかな聞き映えする曲をお探しではありませんか?

ピアノを習い始めて間もない段階で出演する発表会では、無理もなく弾けるレベルでありながら、聴き映えする華やかな作品を選ぶことが重要です。

特にお子さまの場合は、本人の好みを優先しつつも、指の届く範囲などにも気を配りながら作品や楽譜を選定する必要があります。

そこで本記事では、ピアノを習い始めて間もないお子さまや、大人になってピアノをはじめた方の発表会曲としておすすめの、聴き映えする初級者向け楽曲をご紹介します。

音域の広さや演奏のポイントなどにも触れてきますので、ぜひ発表会曲選びの参考にしてくださいね。

【初級者向け】やさしい&弾きやすい!ピアノ発表会で聴き映えする曲(71〜80)

ポロネーズ ハ長調 Op.155-4Theodor Oesten

19世紀のドイツで活躍したピアノ教師兼作曲家、テオドール・エステンによる作品です。

タイトルにもなっている『ポロネーズ』はフランス語で「ポーランド風」を意味しており、クラシック音楽がお好きな方であればフレデリック・ショパンの『英雄ポロネーズ』辺りがすぐに思い浮かぶでしょう。

エステンの『ポロネーズ』は初級の終わりが見えてきた、くらいの技術を身につけた子どもたちにぜひ発表会の課題曲として挑戦してほしい楽曲。

テンポの早いリズミカルなワルツのテンポは難しく感じられるかもしれませんが、左手の伴奏は非常にシンプルで右手のメロディも単旋律で譜面通りに弾くだけなら難しくはないはずです。

まずはゆっくりと、徐々にスピードアップしてぜひかっこよく弾きこなしてみてくださいね。

ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi

ソナチネ 第7番 第1楽章 / クレメンティ / Sonatine Op.36-1 Mov.1 / Clementi / クラシックピアノ / Piano / CANACANA
ソナチネ 第7番 第1楽章Muzio Clementi

優美で軽快な旋律が光る華やかなピアノ作品です。

生き生きとした明るい雰囲気の曲調に、1781年にウィーンで行われたモーツァルトとの演奏対決を思わせるような技巧的な要素も随所に感じられます。

右手で奏でる滑らかなメロディーと左手の伴奏が見事に調和し、まるでオーケストラの響きを1台のピアノで表現しているかのような豊かな音楽性が魅力です。

アレグロのテンポで始まり、2つの対照的なテーマの掛け合いを通じて、音楽の多彩な表情を描き出しています。

本作は、華やかなステージでの演奏にも適しており、ピアノの表現力を存分に活かしたい方におすすめです。

また、心躍るような明るい曲調に癒やしを求める音楽ファンにもぴったりの1曲といえるでしょう。

ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

【ソナチネアルバム10番 /クレメンティOp.36-4】Clementi 第1楽章
ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

活気に満ちた3部構成の快活な作品で、低音部の同音連打から始まる印象的な第1主題と、スタッカートが特徴的な軽やかな第2主題が魅力的に展開されます。

1797年の初版以来、ピアノ学習者の重要なレパートリーとして愛され続けているこの楽曲は、2分30秒ほどの演奏時間ながら、華やかで表情が豊かな旋律が息づいています。

本作は、レガートとスタッカートの対比、ダイナミクスの変化など、表現力を養うのに最適な要素を含んでいます。

明るく力強い曲調と親しみやすい旋律で、華やかな表現を体験したい方や、ピアノの新たな魅力を発見したい方におすすめの1曲です。

ポカホンタス「カラー・オブ・ザ・ウインドウ」Alan Menken

POCAHONTAS – COLORS OF THE WIND – EASY Piano Tutorial(Synthesia) [Top Anime Music]
ポカホンタス「カラー・オブ・ザ・ウインドウ」Alan Menken

『ポカホンタス』から届けられる美しい旋律は、自然への深い想いと人間の生き方を問いかけてくれます。

メロディーが1オクターブ以内に収まっていて、シンプルながらもネイティブアメリカンの音楽要素が取り入れられた印象的な曲調です。

本作は1995年にアカデミー賞を受賞しましたが、その評価は音楽性だけでなく、人と自然の共生や異文化理解の大切さを優しく伝えるメッセージ性にもあります。

ジュディ・クーンの歌声が、壮大で流れるような旋律と見事に調和しています。

情感が豊かなメロディーと普遍的なテーマは、ピアノを演奏する喜びを感じながら、心に深く響く体験をさせてくれるでしょう。

優しい気持ちで自然や他者との調和を大切にしたい方におすすめの1曲です。

さよならドイツ民謡

さよなら ドイツ民謡(ピアノ楽譜)
さよならドイツ民謡

日本でも人気のドイツ民謡『さよなら』。

童謡になっている他のドイツ民謡に比べると、ややマイナーな部類ではありますが、ピアノ発表会ではわりと耳にする作品です。

そんなこの作品の難易度は、ちゃんとした演奏をするなら、初級のなかでも真ん中程度。

最低限の演奏であれば初級のなかでも下位にあたる作品です。

速度表記に関してはそれほど難しいわけではありませんが、抑揚を主体とした表現力がものを言う作品なので、そういった部分を鍛えたいときにオススメです。

子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇敢な騎士」Robert Schumann

【ピアノ発表会おすすめ】乱暴な騎士(勇敢な騎手)♫ シューマン / Wilder Reiter Op.68-8, Schumann
子供のためのアルバム Op.68 第8曲「勇敢な騎士」Robert Schumann

ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンのピアノ曲、何だか難しそう……と思われる方も多いかもしれませんが、発表会でもおすすめできる作品はちゃんと存在します。

『乱暴な騎士』という邦題でも知られるこちらの『勇敢な騎士』は、短いながらも三部形式の楽曲構成で中間部の転調など練られた楽曲展開のドラマ性やロマン派らしい旋律を味わえる名曲で、技術的にもそこまで難しいものではないため、挑戦しやすい作品と言えましょう。

8分の6拍子というリズムと連続する3連符に注意しつつ、乱暴になりすぎない程度に力強く演奏してみてくださいね。

パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

パッサカリア – ヘンデル 楽譜( ピアノ) (Passacaglia – Handel/Halvorsen)【Reimagined Music】
パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

バロック音楽の魅力が凝縮された楽曲です。

4小節の主題を基に15の変奏が展開され、リズムや旋律、和声が巧みに変化していきます。

荘厳な雰囲気の中にも、豊かな音楽性が感じられ、聴く人の心を捉えて離しません。

鍵盤楽器の練習曲としても人気が高く、ピアノを学び始めた方にもおすすめです。

シンプルな主題から複雑な音楽が生み出される過程を味わいながら、バロック音楽の奥深さを体感できるでしょう。

ヘンデルの音楽の普遍的な魅力を感じられる一曲です。