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【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち

「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?

お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。

本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。

クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!

【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(71〜80)

4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky

The Modern Étude – Stravinsky: Étude Op.7 No.4 in F sharp major | Takashi Yamada 山田剛史
4つのエチュード 第4番 Op.7-4 嬰ヘ長調Igor Stravinsky

1908年に制作された2分弱の小品は、和声とリズムの斬新な組み合わせが光る傑作です。

軽快で活発な音の動きは、まるで花火のようにめまぐるしく弾け、聴く者を魅了します。

シンコペーションを巧みに取り入れたダイナミックな展開と、鮮やかな和音進行が絶妙に調和し、演奏者の技量を存分に引き出します。

本作は、短いながらも音楽の可能性を追求したイーゴリ・ストラヴィンスキーの革新的な精神が凝縮されており、ピアノ演奏会のアンコール曲として、心に残る感動を与えることでしょう。

なお、1947年11月にはピアニストのナディア・ライゼンバーグさんがカーネギー・ホールで印象的な演奏を残しています。

8つの小品 Op.84 第1番 カプリッチョGabriel Fauré

8つの小品 Op.84より1.カプリッチョ(フォーレ) 8 Pieces breves Op.84 “Capriccio” (Faure)
8つの小品 Op.84 第1番 カプリッチョGabriel Fauré

フランス声楽曲の繊細な美しさをピアノで表現した作品が、1902年にパリのニーデルメイエール音楽学校から公開された作品です。

曲の序盤には流れるような軽やかな旋律が印象的で、明るく心躍る音の流れが心を魅了します。

終盤に向かうにつれて和声の変化に富んだ展開が続き、フランス音楽ならではの洗練された響きを堪能できます。

本作はもともとパリ音楽院の視奏試験のために書かれた曲で、音楽理論をしっかりと学んだ上で作られた古典的形式美と独創性を感じられる1曲です。

フランス音楽の魅力に触れたい方や、優雅な雰囲気の中にも意外性のある和声進行を楽しみたい方におすすめの作品といえるでしょう。

8つの小品 Op.84 第3番 フーガGabriel Fauré

フーガという形式を用いながらも流れるような美しさと繊細な深みを備えた1曲です。

この楽曲は1869年に作曲され、4声体で綿密に織り合わされた構成が魅力的。

主題の明瞭さと各声部の絡み合いが、まるで優雅な社交ダンスを見ているかのような印象を与えます。

本作では、イ短調からイ長調への転調が印象的で、フランス音楽特有の洗練された優美さが光ります。

1903年4月にリカルド・ヴィニェスによって初演された際も、その繊細な表現力が称賛を集めました。

クラシック音楽の伝統的な形式に親しみたい方や、フランス音楽の優雅さに魅了された方におすすめの作品です。

ノクターン 第1番 変ホ短調 Op. 33Gabriel Fauré

静寂から始まる内省的な旋律が、情熱的な中間部へと展開していく音楽の流れは、まるで心の奥底で渦巻く感情が徐々に表出していくかのようです。

1875年に書かれた本作では、波のように起伏する伴奏と繊細なタッチが織りなす独特の音の世界が広がります。

とりわけ低音のうねりと高音の旋律が交差する中間部分では、重厚感と透明感が絶妙なバランスで融合し、聴く人の心を強く揺さぶります。

演奏時間は約7分から8分ほどで、ピアノの基本的な演奏技術があれば挑戦できる作品です。

フランス音楽の優美さに触れたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲といえるでしょう。

組曲「ドリー」Op.56 第4 番 キティー・ヴァルスGabriel Fauré

【ピアノソロ版】 フォーレ :組曲「ドリー」 キティ・ワルツ Op.56-4 【コルトー編】
組曲「ドリー」Op.56 第4 番 キティー・ヴァルスGabriel Fauré

フランス音楽が紡ぎ出す優美なワルツを、ピアノの鍵盤で奏でてみませんか。

1894年から1896年にかけて、幼い少女の誕生日を祝って書かれた6曲の組曲から、愛らしい家族の一員である犬を題材にした優雅な1曲です。

変ホ長調の軽快なリズムは、まるで可愛らしい犬が跳ねまわる様子を表現しているかのよう。

洗練された和声と繊細な旋律が織りなす約2分半の小品は、温かい家庭的な雰囲気に包まれています。

本作はピアノ連弾の楽しさを味わえる親しみやすい曲調で、ロマン派から印象派への橋渡しとなる優美な和声感は、フランス音楽の魅力を存分に味わえる一曲です。

舟歌 第12番 変ホ長調 Op.105-2Gabriel Fauré

1921年に作曲された本作は、6/8拍子の流れるようなリズムに、温かみのある変ホ長調の響きが魅力のピアノ曲です。

穏やかな情感と深い精神性を感じさせます。

優雅な旋律の流れに、フランス音楽特有の洗練された和声が織り込まれており、心地よい余韻を残してくれます。

和声進行や転調の妙も楽しめますが、基本的な技術があれば演奏可能な難度となっています。

静かな時間の中でじっくりと音楽に向き合いたい方や、フランス音楽の繊細な表現を味わってみたい方におすすめです。

音楽大学の試験やコンクールでも取り上げられることがあり、教育的な観点からも価値のある作品となっています。

舟歌 第4番 変ホ長調 Op. 36Gabriel Fauré

穏やかに流れるような雰囲気の中に、温かな和声とフォーレ独自の旋律が絶妙に調和する美しい作品です。

1884年、フランスの出版社アメル社から公開された本作は、友人のメルシ=アルジャントー伯爵夫人に献呈されました。

鐘の響きを思わせる4度下降の音程が印象的で、静謐な雰囲気と抒情的な表現が見事に融合しています。

中間部では短調のエピソードが挿入され、穏やかな冒頭部分との対比が際立ちます。

演奏技術的にもゆったりとしたテンポで取り組みがしやすく、フォーレの世界観を楽しみながら練習できる一曲です。

フランス音楽の優雅さと繊細さに触れたい方におすすめの作品ですよ。