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【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち

「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?

お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。

本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。

クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!

【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(91〜100)

メフィスト・ワルツ 第1番 S.514 『村の居酒屋での踊り』Franz Liszt

ピアノ発表会の定番として愛され続けているのは、悪魔のフィドル弾きと美しい踊り子の恋を描いた情熱的なワルツ。

19世紀ロマン派を代表するピアニスト、フランツ・リストの作品です。

1856年から1861年にかけて作曲され、村の居酒屋を舞台に繰り広げられる官能的な物語を音楽で表現しています。

冒頭から響き渡る五度の和音の積み重ねや、激しいリズムの中に織り込まれたロマンティックな旋律は、聴衆を魅了せずにはいられません。

本作はさまざまな映画やドラマでも使用され、その劇的な音楽性が映像作品の中でも効果的に活かされています。

ピアノの技巧を存分に活かし、聴衆を圧倒したい発表会でぜひ演奏してみてはいかがでしょうか。

クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel

ラヴェル : クープランの墓『トッカータ』【27_激しい・速い楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
クープランの墓『トッカータ』Maurice Ravel

第一次世界大戦で亡くなった友人たちへの追悼の意を込めて作られた6曲の組曲のフィナーレとなっているこの楽曲。

速いテンポと技巧的なパッセージが特徴で、バロック時代から発展した形式に近代的な解釈を加えた珠玉の作品です。

1919年4月にパリのサル・ガヴォーで初演され、当時から演奏家や聴衆を魅了し続けています。

本作は華麗で力強い響きに加え、モーリス・ラヴェルによる独自の和声やリズム感が絶妙に融合しており、聴衆を圧倒する迫力があります。

高度な演奏技術が必要ですが、会場の観客を魅了できる素晴らしい作品となっているため、ピアノ発表会で演奏したい方にぴったりの1曲です。

15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski

モショコフスキ : 15の熟達した練習曲 作品72 第2番 【17_情熱的でかっこいい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
15の熟達した練習曲 作品72 第2番Moritz Moszkowski

情熱的な旋律と緻密な技巧が織りなす、ロマン派の傑作。

2分程度という短い演奏時間ながら、左手に響く3連音符が印象的な本作は、聴く人の心を確実につかんでいきます。

アレグロ・ブリランテの指示通り、輝かしい雰囲気を醸し出すアプローチが求められ、豊かな表現力と確かな技術が必要とされます。

手首の回転を意識した繊細なタッチで、音の粒をきらびやかに響かせることで、華やかな発表会の舞台を彩ることでしょう。

1903年にパリで出版されたこの曲は、ツェルニーの先にある新たな音楽の扉を開く、魅力的なレパートリーとなっています。

8つの演奏会用練習曲より 第5曲「冗談」Nikolai Kapustin

クラシックとジャズが融合した躍動感があふれる楽曲です。

1984年に発表されたアルバム『8つの演奏会用練習曲 Op.40』に収録された本作は、軽快でユーモアもたっぷりな性格を持ち、聴く人の心をくすぐります。

スウィングやブギウギなどジャズの要素を巧みに取り入れながら、クラシックの形式美も大切にした魅力的な一曲。

リズミカルで躍動感のあるフレーズが次々と展開され、会場全体を楽しい雰囲気で包み込みます。

ニコライ・ペトロフやマルク=アンドレ・アムランなど、世界的なピアニストたちも演奏するこの作品は、技術と表現力を存分に披露したい方にぴったり。

観客を魅了する素晴らしいステージを作り上げられることでしょう。

12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

2024特級二次予選/リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 Op.11 より 第10番「レズギンカ」/pf塩﨑 基央:Shiozaki, Motochika
12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

カフカス地方の民族舞踊をモチーフにした壮大な作品で、セルゲイ・リャプノフによって1897年に作曲されました。

リズミカルな躍動感と情熱的な旋律が特徴的で、聴衆を魅了する華やかさを持っています。

本作は、激しい躍動感と繊細な表現力を兼ね備え、ロシアの民族音楽の要素を巧みに織り込んだ芸術性の高い楽曲となっています。

高度な技巧を要する曲調ながら、聴く人には難しさを感じさせない心地よい音の流れが魅力です。

演奏時間約7分という比較的コンパクトな長さも、発表会での披露に適しています。

ピアノの表現力を存分に引き出せる本作は、豊かな音楽性と確かな技術を持つピアニストの方にぴったりの1曲といえるでしょう。

幻想曲さくらさくら平井康三郎

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎 – Sakura Sakura Fantasy – ピアノ – Piano – CANACANA
幻想曲さくらさくら平井康三郎

日本の伝統音楽を現代に蘇らせたピアノ独奏曲をご紹介します。

本作は、古くから親しまれている旋律を基に、日本の作曲家平井康三郎さんがピアノソロでも楽しめる幻想曲として生まれ変わりました。

冒頭の穏やかな序奏から始まり、中盤では太鼓のようなリズムが加わり、祭りの賑わいを感じさせます。

そして最後は、静かに幕を閉じます。

日本の春の情景が音楽で描かれているかのようですね。

日本の伝統音楽に興味がある方や、日本発のクラシック音楽を楽しみたい方におすすめです。

ぜひ一度耳を傾けてみてください。

8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin

ウクライナ出身のロシアの作曲家ニコライ・カープスチンさんによる明るくエネルギッシュな曲調が特徴のこの曲。

リズミカルで、ジャズのスウィング感とクラシックの精密さが見事に融合していて、聴いていて思わず体が動きだしてしまいそうです。

ピアノ1台でまるでジャズコンボが演奏しているような錯覚を覚えるかもしれません。

演奏者にとっては高度なテクニックが必要で、挑戦しがいのある1曲。

しかし、聴く側にとっては軽快で楽しい曲なんです。

クラシックとジャズ、両方のジャンルが好きな方にぜひ聴いてほしい1曲ですね。