【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち
「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?
お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。
本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。
クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!
【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(51〜60)
こどものための3つのソナタ 作品11 第2番「3.夕べの歌」 Op.118b-3Robert Schumann

夕べの穏やかな時間をピアノの旋律で包み込むような優しさを持つこの曲。
1853年にシューマンが自らの子どもたちのために作曲した教育的な作品です。
技術的には比較的取り組みがしやすく、初心者の方でも挑戦しやすい難易度となっています。
ゆったりとしたテンポで進む旋律は、心地よい安らぎを感じさせてくれます。
繊細な表現力を養うのにぴったりで、音の美しさを大切にしたい方におすすめ。
家庭での演奏を想定して作られた温かみのある作品なので、リラックスした雰囲気の中で練習したい方にも最適です。
シューマンの詩的な感性に触れられる入門曲として、ぜひチャレンジしてみてください。
ノクターン 第1番 変ホ短調 Op. 33Gabriel Fauré

静寂から始まる内省的な旋律が、情熱的な中間部へと展開していく音楽の流れは、まるで心の奥底で渦巻く感情が徐々に表出していくかのようです。
1875年に書かれた本作では、波のように起伏する伴奏と繊細なタッチが織りなす独特の音の世界が広がります。
とりわけ低音のうねりと高音の旋律が交差する中間部分では、重厚感と透明感が絶妙なバランスで融合し、聴く人の心を強く揺さぶります。
演奏時間は約7分から8分ほどで、ピアノの基本的な演奏技術があれば挑戦できる作品です。
フランス音楽の優美さに触れたい方や、表現力を磨きたい方におすすめの一曲といえるでしょう。
スクランブル交差点橋本晃一

都会の喧騒をダイナミックに表現した楽曲で、リズミカルで躍動感があふれるメロディが印象的な1曲です。
8分の6拍子や変拍子を取り入れた構成で、交差点を行き交う人々の様子が音楽で巧みに描写されています。
アルバム『やっぱりピアノがすき!
<下巻>』に収録された本作は、渋谷のスクランブル交差点をイメージして作られており、メロディと伴奏のバランスが絶妙です。
テンポのある楽曲ながら、表情が豊かな演奏が可能で、発表会での演奏にぴったり。
クラシックとポップスの要素を融合させた現代的な雰囲気が、舞台で映える作品に仕上がっています。
かっこよい曲を探している男の子の発表会用レパートリーとしてもおすすめです。
ピアノソナタ 第19番 Op. 49-1 第1楽章Ludwig van Beethoven

穏やかで親しみやすい楽曲で、1797年頃の作曲当時は、ベートーヴェンが弟子や友人のために書いたとされています。
2つの楽章からなる本作は、第1楽章では静かな感情を湛えながらも穏やかなメロディーが印象的。
第2楽章は明るく快活で、6/8拍子の軽快なリズムが心地よく響きます。
ピアノ演奏のテクニックにそれほどこだわらなくても楽しめ、子どもや大人、音楽ファン誰もがベートーヴェンの魅力を存分に味わえる一曲です。
音楽愛好家やピアノを学ぶ方が最初に触れるベートーヴェン作品として、ぴったりな作品といえるでしょう。
舟歌 第4番 変ホ長調 Op. 36Gabriel Fauré

穏やかに流れるような雰囲気の中に、温かな和声とフォーレ独自の旋律が絶妙に調和する美しい作品です。
1884年、フランスの出版社アメル社から公開された本作は、友人のメルシ=アルジャントー伯爵夫人に献呈されました。
鐘の響きを思わせる4度下降の音程が印象的で、静謐な雰囲気と抒情的な表現が見事に融合しています。
中間部では短調のエピソードが挿入され、穏やかな冒頭部分との対比が際立ちます。
演奏技術的にもゆったりとしたテンポで取り組みがしやすく、フォーレの世界観を楽しみながら練習できる一曲です。
フランス音楽の優雅さと繊細さに触れたい方におすすめの作品ですよ。