【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち
「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?
お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。
本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。
クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!
【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(31〜40)
無言歌集 第4巻 Op.53 第2曲 浮き雲Felix Mendelssohn

右手がメロディー、左手が伴奏という曲の構成はシンプルながら、流れるような旋律が空に浮かぶ雲を連想させる美しい作品です。
中級程度の難易度とされていますが、ゆっくりと丁寧に練習すれば確実に演奏できるようになれます。
アルバム『無言歌集』に収録された本作は、優雅な雰囲気と詩的な表現が魅力です。
ロマン派らしい感情が豊かな表現と、繊細なタッチが求められますが、1841年に出版されて以来、多くの人々に愛され続けている名曲です。
穏やかなメロディーとリズムで、家庭での演奏にもぴったりな、気持ちを落ち着かせてくれる楽曲といえるでしょう。
小組曲:第1曲「小舟にて」Claude Debussy

暑い夏、心に一服の清涼剤となるような、クロード・ドビュッシーのピアノ連弾作品をご紹介しますね。
1889年2月にドビュッシーと出版社代表によって初めて二人で演奏されたこの作品は、4つの小品から成る組曲の冒頭を飾ります。
まるで水面をゆるやかに進む小舟を思わせる、穏やかで美しい旋律がとっても魅力的です。
歌詞こそありませんが、ベルレーヌの詩にインスピレーションを得ているそうで、月光の下で揺蕩う舟の情景や、遠い時代の優雅な雰囲気が心に広がるようです。
揺らめくピアノの音色が、聴く人を心地よい涼しさで包み込んでくれますね!
本作は管弦楽編曲版も広く知られ、一層豊かな色彩を感じられますし、館内BGMなどで耳にすることもあるかもしれません。
暑さで少しお疲れの時や、静かに心を落ち着けたい時にぜひ聴いてみてください。
ドビュッシーが「重すぎず短すぎない」サロン向けに考えたと言うように、気軽に優雅な気分に浸れることでしょう!
夜の海辺にてHeino Kasuki

ひんやりとしたピアノの音色で、夏の暑さを忘れてみませんか。
フィンランドの作曲家ヘイノ・カスキが手掛けた美しい小品です。
ピアノの一音一音がまるで夜の海辺にきらめく光の粒のように感じられ、北欧の静謐な自然へと心を誘うことでしょう。
穏やかで幻想的な旋律は、聴く人を優しく包み込むようで、内省的な気分にさせてくれます。
ピアニストの舘野泉が演奏し、1999年4月に録音されたアルバム『Kaski: Night By the Sea』に収録されたことで、この楽曲の魅力は広く知られるようになりました。
暑さでお疲れ気味の心にそっと寄り添い、涼やかな気分に浸りたい方に、ぜひおすすめしたい作品です。
『蝶々』作品2 第12曲「終景と帰り行く兄弟たち」Robert Schumann

ロベルト・シューマンの作品2『蝶々』のフィナーレである第12曲は、仮面舞踏会の終わりを描いた優美な小品です。
1831年に出版されたこの曲は、舞踏会の終焉と参加者たちの帰路を繊細に表現しています。
軽やかでありながらも感傷的な雰囲気を持ち、伝統的な「祖父の舞曲」の旋律が引用されているのが特徴です。
音が徐々に静まっていく終盤は、まるで舞踏会の灯が一つずつ消えていくような情景が目に浮かびます。
ピアノ演奏の基礎を身につけた方で、ロマン派の情感が豊かな表現に挑戦したい方におすすめです。
物語性を大切にしながら、シューマンの詩的な世界観を味わってみましょう。
水の戯れMaurice Ravel

『水の戯れ』という邦題からも、とても涼やかな雰囲気が感じられる作品!
演奏に高度な技術が要求される難曲としても知られるこちらの『水の戯れ』は、フランスの作曲家であるモーリス・ラヴェルが1901年に作曲し、師匠のガブリエル・フォーレに献呈したピアノ曲です。
原題の『Jeux d’eau』は「噴水」を意味する言葉。
人工的に制御された規則正しい水の動きを表す音形の美しさを味わいながら、真夏の暑さを和らげてくれるような美しい水の音色をぜひお楽しみください。
【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(41〜50)
フランス組曲 第1番 BWV 812 メヌエットⅠJ.S.Bach

バロック時代の舞曲形式の中でも、この優雅な3拍子の楽曲は1722年から1725年頃に作曲され、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」にも収録されています。
シンプルで親しみやすい旋律でありながら、対位法的な要素も含まれており、教会で響く上品な音色をイメージしながら演奏すると雰囲気が出てきます。
本作は技術的な難易度が比較的低いため、ピアノを始めて間もない方やバロック音楽に憧れを持つ方におすすめです。
音色や表現、強弱などが重視されるクラシックの場合は、ロングトーンの練習や良い音色の探求をしながら弾いてみましょう。
フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅠJ.S.Bach

優雅な三拍子の舞曲として親しまれているこの楽曲は、1722年から1725年頃に作曲されたハ短調の組曲に収められた一曲です。
バイナリ形式で構成されたシンプルながらも洗練された旋律が魅力で、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳にも収録されていることから家庭での演奏を意図して作られました。
本作はフランス風の舞曲形式を取り入れながらも、バロック時代特有のポリフォニーの美しさが表現されています。
ゆったりとした曲調で難しいフレーズや技巧的な箇所もないため、バロック音楽に挑戦してみたい方や古典的な音楽の奥深さを味わいたい方におすすめです。
音色や表現、強弱などを意識しながら演奏すると、より一層その優美な世界観を楽しめるでしょう。