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【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち

【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち
最終更新:

「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?

お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。

本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。

クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!

もくじ

【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(1〜20)

3つのロマンス 作品11-1NEW!Clara Schumann

クララ・シューマン : 3つのロマンス 作品11-1 【36_暗い・悲しい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
3つのロマンス 作品11-1NEW!Clara Schumann

抑制された表現の中に、深い叙情性を秘めたピアノ作品です。

全3曲からなるロマンティックな小品集の冒頭を飾るこの楽曲は、1839年に作曲家が19歳の頃、婚約者ロベルト・シューマンへの想いを込めて書かれました。

長く続くアルペッジョに支えられて歌われる主題は、内に秘めた愛情や切なさを繊細に映し出すかのようです。

本作は、映画『Geliebte Clara』でもクララ・シューマンの内面を描写する重要な鍵として登場します。

静かに物思いにふけりたい夜、ピアノの歌うような音色に耳を傾けながら、じっくりと自分の心と向き合いたいときにぴったりの一曲です。

グノシエンヌ第3番NEW!Erik Satie

サティ : グノシエンヌ第3番【02_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
グノシエンヌ第3番NEW!Erik Satie

この楽曲は、1893年に音楽誌で初めて紹介された作品で、楽譜に小節線がないのが大きな特徴です。

左手は古代の儀式を思わせるような静かなリズムを繰り返し、その上で右手がどこか掴みどころのない旋律を奏でます。

「Avec étonnement」(驚きとともに)といったユニークな指示が奏者の解釈に委ねられ、聴くたびに異なる表情を見せてくれますよ。

映画『ユマ・フォア』でも効果的に使われました。

本作が持つ瞑想的な響きは、心の奥に沈んだ感情と静かに向き合いたい夜にぴったりです。

メロディOp.4-2NEW!Fanny Mendelssohn

ファニー・メンデルスゾーン : メロディOp.4-2【08_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
メロディOp.4-2NEW!Fanny Mendelssohn

まるで歌曲のように歌う旋律が印象的な、嬰ハ短調の小品です。

この楽曲は、兄フェリックスとは異なる独自のピアノ様式を模索していたファニー・メンデルスゾーンのピアノ曲集『6 Melodies Op.4』に収録されています。

繊細な旋律に重なる濃密な和声は、ファニー・メンデルスゾーンならではの表現力。

感情の機微をただように描き出しており、少しでも表現を誤ると曲の持つ内省的な魅力が損なわれかねません。

1846年に自らの名で作品を出版したファニー・メンデルスゾーンの、静かながらも確固たる意志を感じさせます。

悲しみに深く沈みたい夜、一人でじっくりと味わいたい方にこそ聴いてほしいものです。

本作を弾く際は、旋律をどう歌わせるかが最大のカギとなるでしょう。

無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」NEW!Felix Mendelssohn

メンデルスゾーン : ヴェニスの舟歌 第3番【04_暗い・悲しい楽譜と説明付きクラシックピアノ曲】
無言歌集 第5巻 Op62-5 第3曲「ヴェニスの舟歌」NEW!Felix Mendelssohn

フェリックス・メンデルスゾーンが残したピアノ小品集、名盤『Lieder ohne Worte』Op. 62に含まれる一曲です。

この楽曲の左手で奏でられる6/8拍子の伴奏は、ヴェネツィアの運河をゴンドラが進む様子を巧みに表しており、右手で歌われるメロディは水面に響く物悲しい歌のようです。

ただ暗いだけでなく、悲しみの中に凛とした気品や優雅さを感じさせるところが本作の魅力です。

1844年に刊行されたこの作品集はクララ・シューマンに献呈されています。

無理に元気を出したくない時、この美しい旋律に身を委ねて、心の深いところまで静かに沈んでいく感覚を味わいたい方におすすめです。

白鳥の歌 『セレナーデ』NEW!Franz Schubert

シューベルト : 白鳥の歌 『セレナーデ』【33_暗い・悲しい楽譜と解説付きクラシックピアノ曲】
白鳥の歌 『セレナーデ』NEW!Franz Schubert

フランツ・シューベルトが1828年8月以降に手掛けた歌曲集、名盤『Schwanengesang』に収められている一曲です。

夜の静寂のなか、愛する人に秘めた想いを囁きかけるような、甘くも切ない旋律がとても印象的です。

この楽曲の繊細なピアノ伴奏は、主人公の心の震えや夜風の気配までも描き出しており、聴く人を物語の世界へ引き込みます。

1933年の映画『Gently My Songs Entreat』で使われたことでも知られています。

本作に漂う哀愁は、どうしようもない悲しみに暮れたい夜にそっと寄り添ってくれるので、感傷に浸りたい時にぜひ聴いてほしい名曲です。