【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち
「この曲を聴くと癒やされる」「いつかこの曲を弾いてみたい」そんな印象的なピアノ曲はありますか?
お気に入りの曲は、ストレスや不安でモヤモヤした心を落ち着かせてくれます。
本記事では、そんな癒やしの1曲の候補となり得るクラシックの名曲の中から、世界的に有名なピアノ作品を厳選してご紹介します。
クラシックにあまりなじみがないという方でも、必ずどこかで耳にしたことがあるであろう有名な作品ばかりをセレクトしていますので、ぜひ最後までお楽しみください!
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【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(21〜30)
夜想曲第2番 変ホ長調 作品9-2Frederic Chopin

夏の暑さを忘れさせてくれる、フレデリック・ショパンによる珠玉のピアノ作品がありますよ。
1830年から1832年にかけて作られたこの作品は、名盤『Nocturnes, Op. 9』に収められており、甘く切ない旋律がたいへん美しいと評判です。
右手の歌うようなメロディは、まるで夜空にまたたく星のようで、左手の伴奏がそれを優しく支えます。
聴いていると、心が洗われるようですね。
映画『127時間』(2010年)やアニメ『少女終末旅行』(2017年)でも印象的に使われていますので、ご存じの方も多いことでしょう。
本作は、静かな夜に美しいピアノの音色で涼を感じたい方に、ぴったりの一曲と言えるのではないでしょうか。
組曲「鏡」より「洋上の小舟」Maurice Ravel

暑い日に聴きたくなる、モーリス・ラヴェルの涼やかな一曲はいかがでしょうか。
1906年にパリで出版されたピアノ組曲『Miroirs』の第3曲で、画家ポール・ソルドへ献呈された作品です。
広い海原を小舟がゆったり漂う情景が目に浮かび、聴くだけで心が洗われる気分になりますね。
本作の魅力は、きらめくアルペジオによる水の表現。
光を受けて揺れる水面や深い海の静けさを感じさせ、ピアノ一台とは思えないほど表情が豊かです。
140小節で36回も拍子が変わるのも、絶え間ない波の動きを巧みに捉えているからでしょう。
美しい音色で涼みたい方、印象派音楽がお好きな方に、きっと気に入っていただけるはず。
組曲『Miroirs』の他の曲とあわせて楽しむのも良いかもしれませんね。
【ピアノの名曲】聴きたい&弾きたい!あこがれのクラシック作品たち(31〜40)
フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart

神童、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの名作『フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」』。
子供の頃に誰しも一度は耳にする名作ですね。
有名なパートは初心者でも演奏できるほど簡単な作品ですが、第2の変化から一気に難易度が跳ね上がります。
とはいえ、全体の難易度としては中級のなかでも上位といったところで、簡単な部分も頻繁に登場するため、演奏はしやすい部類と言えるでしょう。
フランス組曲 第1番 BWV 812 サラバンドJ.S.Bach

バロック音楽に憧れはあるものの、複雑な対位法が苦手という方にはこの楽曲がおすすめです。
1722年頃に作曲されたこの作品は、アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳に収められていることからも、家庭での演奏を意図した親しみやすい楽曲となっています。
3拍子のゆっくりとした舞曲で、シンプルな和声進行と美しい装飾音が特徴的です。
曲調もゆっくりですし、難しいフレーズも技巧的なところもないため、バロック音楽を弾き始めた方でも練習すればすぐに演奏できます。
音色や表現、強弱などが重視されるので、良い音色の探求をしながら弾きましょう。
インヴェンション 第2番 ハ短調 BWV 773J.S.Bach

『インヴェンション』の第2番として知られるこのハ短調の作品は、バロック時代の対位法技術が凝縮された魅力的な1曲です。
1723年にまとめられた教育的作品集の一部で、右手と左手が2小節ずれてカノン形式で対話する構造となっています。
短い作品ながら声部の入れ替わりや転調も含まれ、演奏者には各声部の独立性とバランスが求められます。
ハ短調という調性が生み出す内省的で厳格な雰囲気も印象的で、単なる練習曲を超えた芸術性を持っています。
対位法の美しさを学びたい方や、バロック音楽の奥深さに触れたい方におすすめです。
技術的な挑戦と音楽的表現力を同時に養える、学習者にとって貴重なレパートリーとなるでしょう。
メロディOp.4-2Fanny Mendelssohn

まるで歌曲のように歌う旋律が印象的な、嬰ハ短調の小品です。
この楽曲は、兄フェリックスとは異なる独自のピアノ様式を模索していたファニー・メンデルスゾーンのピアノ曲集『6 Melodies Op.4』に収録されています。
繊細な旋律に重なる濃密な和声は、ファニー・メンデルスゾーンならではの表現力。
感情の機微をただように描き出しており、少しでも表現を誤ると曲の持つ内省的な魅力が損なわれかねません。
1846年に自らの名で作品を出版したファニー・メンデルスゾーンの、静かながらも確固たる意志を感じさせます。
悲しみに深く沈みたい夜、一人でじっくりと味わいたい方にこそ聴いてほしいものです。
本作を弾く際は、旋律をどう歌わせるかが最大のカギとなるでしょう。
夜のガスパール, M. 55: II. 絞首台Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルが1908年に作曲したピアノ組曲『Gaspard de la nuit』の一曲で、ルイ・ベルトランの詩が描く荒涼とした情景を音で表現しています。
この楽曲の大きな特徴は、遠くで鳴り響く鐘の音を表す同じ音が、冒頭から最後まで150回以上も執拗に反復される点です。
この単調な響きに不気味な和音が重なり、聴く人を死の静寂が支配する瞑想的な世界へと誘います。
演奏する側は、この厳格なテンポと響きのバランスを保たないと、作品の持つ壮絶な陰鬱さを損ないかねない難曲です。
本作はコンクールでも頻繁に取り上げられます。
悲しみの底にある静かな美しさに触れたい時に聴いてみてはいかがでしょうか。