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【2025】まずはここから!おすすめの洋楽ポストロックバンドまとめ

【2025】まずはここから!おすすめの洋楽ポストロックバンドまとめ
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ポストロックという言葉を聞いたことはありますか?

文字通りロックの基本的なスタイルから逸脱し、実験的なサウンドと壮大な音像で聴く人を魅了する音楽ジャンルです。

定義は曖昧でバンドによってアプローチは様々ですが、ギターやドラムといった生楽器を使いながらも、エレクトロニックな要素も取り入れた独特の世界観は、一度聴いたら虜になってしまうほど。

この記事では、ポストロックの醍醐味を体感できる海外の有名バンドをご紹介します。

最近ポストロックなるジャンルに興味を持った方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

【2025】まずはここから!おすすめの洋楽ポストロックバンドまとめ(1〜10)

Ascension DayTalk Talk

シンセポップで一世を風靡したバンドが、のちにポストロックの扉を開く存在になるとは、当時誰も想像しなかったのではないでしょうか?

イギリス出身のトーク・トークは、1981年のデビュー後、『It’s My Life』などのヒットで世界的な人気を博しましたが、次第に実験的な領域へと足を踏み入れていきます。

1988年のアルバム『Spirit of Eden』は、商業主義と決別し、即興演奏やジャズを取り入れた静謐なサウンドを追求した意欲作!

この作品はレーベルから「商業的でない」と訴えられるほどでしたが、後世の多くのアーティストに影響を与え、ポストロックの礎を築いた名盤として語り継がれています。

静寂や音の余白に美しさを見出す、そんな深遠な音楽体験をしたい方にピッタリなバンドかもしれませんね。

Absent FriendBark Psychosis

「ポストロック」という言葉が生まれるきっかけを作った、英国の伝説的バンドがバーク・サイコシスです。

1986年にロンドンで結成された彼らは、教会の地下を拠点に、その空間の響きごと録音してしまうという独特な手法で音楽を制作。

1994年に発表されたデビューアルバム『Hex』は、従来のロックの常識を覆すサウンドで、ある音楽評論家に「ポストロック」と言わしめたのだそうです。

ささやくような静けさから、全てを飲み込むような轟音へと展開するサウンドスケープは、まるで一本の映画を観ているかのようですよね。

ありきたりな音楽では満足できない方や、音の響きそのものが織りなす壮大な世界にどっぷりと浸りたい夜に、ぜひ聴いてみてほしいバンドです。

KinoshitaFridge

後のFour Tetとして世界的に知られるキーラン・ヘブデンさんが在籍した、イギリスのポストロックバンド、フリッジ。

1995年に学校の友人同士で結成された彼らは、生楽器の温かみと電子音楽の実験性を見事に融合させたサウンドで、唯一無二の世界観を築き上げました。

1997年のデビュー後、2001年には批評家から最高傑作と絶賛されたアルバム『Happiness』を発表。

この作品は2023年にリマスター盤として再発されたことからも、その重要性がうかがえますね。

その知的でエモーショナルな音像は、今もなお多くの音楽ファンを虜にしています。

Four Tetしか知らない、という方もぜひキーランさんの違う側面が楽しめるフリッジの音楽をチェックしてみてくださいね。

Angels Standing Guard ‘Round the Side of Your BedA Silver Mt Zion

ポストロックの枠組みを大胆に壊しながら、魂の叫びを奏でるカナダの音楽集団、ア・シルヴァー・マウント・ザイオン。

Godspeed You! Black Emperorの中心メンバーらが1999年に始動させたことでも知られています。

2000年のデビュー作が、アルバム『He Has Left Us Alone but Shafts of Light Sometimes Grace the Corner of Our Rooms…』です。

静かな弦楽器の響きから、次第に轟音ギターや全員での合唱が加わるドラマティックなサウンドへと進化していきました。

アルバム『13 Blues for Thirteen Moons』は、2008年にカナダの権威ある音楽賞のロングリストに選ばれた実力派。

単なる実験音楽ではなく、パンクの精神を宿した「抗議の歌」として、その力強いメッセージが胸に迫ってきます。

壮大で心を揺さぶる音楽体験を求めるなら、彼らの音世界に身を委ねてみませんか?

The Lost YouHood

伝統的なロックの枠を超え、聴く人を深遠な音の世界へ誘う、イングランドのバンド、フード。

1990年にアダムズ兄弟によって結成され、ポストロックを軸にエレクトロニカやフォークなどを融合させた、実験的で美しいサウンドスケープが描かれています。

1998年のアルバム『Rustic Houses, Forlorn Valleys』では平均8分を超える楽曲に挑戦し、2001年の名盤『Cold House』ではヒップホップを取り入れMetacriticで87点を記録するなど、常に進化を止めませんでした。

既存のジャンルでは物足りなさを感じるあなたの心に、彼らの緻密で独創的な音楽はきっと響くはず。

予測不能な音の旅に出て、新たな扉を開いてみませんか?

Last Day of WinterPELICAN

分厚い音の壁の向こうに広がる、息をのむほど美しい景色を体験したことはありますか?

アメリカのインスト・バンド、ペリカンが描き出すのは、まさにそんな音の世界です。

ポストメタルやドゥームメタルの重厚さを持ちながら、ポストロックならではの壮大で叙情的な旋律が心に響きますよね。

2001年の結成後、2005年に世に出た名盤『The Fire in Our Throats Will Beckon the Thaw』は、海外の音楽誌で年間ベストアルバムに選ばれるなど、高い評価を獲得しました。

メンバーがそれぞれフレーズを持ち寄り、時間をかけて構築していくという楽曲は、まるで壮大な物語のよう。

歌声がないからこそ、楽器の一つひとつの音色に集中して、その世界観にどっぷり浸れるのではないでしょうか。

日々の喧騒を忘れ、壮大な音の旅に出たいあなたに聴いてほしいバンドです。

BreathturnHammock

幾重にも重なるギターのレイヤーで、聴く人を幻想的な音の世界へと誘うアメリカのデュオ、ハンモック。

アンビエントやシューゲイザーの要素を溶け込ませた、美しくも奥深い音楽性が魅力です。

2005年のデビュー直後から注目され、2012年の2枚組LP『Departure Songs』は年間最優秀アルバムに選ばれるなど高い評価を得ています。

2010年の大洪水でメンバーの自宅がほぼ全壊するという悲劇を乗り越え、コメディアンのリッキー・ジャーヴェイスさんに「まるでRadioheadによる最高の映画音楽」と絶賛されたエピソードも有名です。

日々の喧騒から離れ、壮大で美しい音の波に身を委ねたいときにぴったりではないでしょうか。