意外と知らない都道府県民歌。あなたの地元の歌詞と歴史を探る
学校の音楽の授業や地域の行事で一度は耳にしたことがあるかもしれない都道府県民歌。
実はすべての都道府県に存在するわけではないことや、逆に複数の曲を都道府県民歌として制定していることもあるってご存じでしたか?
この記事では、全国の都道府県民歌を一挙に紹介。
ふるさとの風景や歴史、県民の誇りが込められた都道府県民歌は、知れば知るほど奥深い世界が広がっています。
自分の出身地や気になる地域の歌をぜひチェックしてみてください!
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九州・沖縄(1〜10)
熊本県民の歌NEW!熊本県

1960年に発表された本作は、同年開催の第15回国民体育大会に合わせて制定された熊本県の県民歌です。
阿蘇山や熊本城、天草といった雄大な景観や歴史を織り込み、火の国の力強さと復興への希望を歌い上げています。
式典用の堅苦しい曲にとどまらず、県民の誇りを呼び覚ますような堂々とした旋律が特徴ですね。
当時、伊藤久男さんの歌唱で日本コロムビアからSPレコードとして製造され、B面には行進曲版も収録されました。
国体での演奏はもちろん、熊本放送のオープニングや県庁の電話保留音としても長年親しまれています。
2016年の熊本地震後には復興の象徴として再注目されるなど、時代を超えて大切にされている1曲です。
希望の光NEW!福岡県
1970年10月に県民歌に制定されたこの曲『希望の光』。
作詞は一般公募で選ばれた作品を詩人の丸山豊さんが補作し、作曲は『上を向いて歩こう』などで知られる中村八大さんが手掛けています。
歌詞には玄海や英彦山、筑紫野といった福岡ならではの豊かな自然や地名が登場し、そこに空港という言葉も加わり未来への飛躍を感じさせてくれますね。
本作は行進曲風の軽快なリズムと明るい言葉を繰り返すシンプルな構成で、聴いているだけで前向きな気持ちになれることまちがいなしです。
南の風NEW!長崎県

1961年に制定された本作は、県民の歌作詞委員会が歌詞を手がけ、山口健作さんが作曲を担当しました。
異国文化を受け入れてきた歴史や美しい自然、そして未来への希望が込められており、聴く人の心を明るく照らしてくれますね。
制定当時には若山彰さんと初代コロムビア・ローズさんが歌唱するSPレコードとして発売されました。
編曲を船村徹さんが担当しているのも豪華なポイントです。
また、2014年の長崎がんばらんば国体の式典でも演奏されるなど、半世紀以上にわたり大切な場面で歌い継がれています。
現在では吹奏楽や合唱などさまざまなバージョンが整備され、学校や地域で広く愛されています。
鹿児島県民の歌NEW!鹿児島県

著名な作曲家、山田耕筰さんが作曲を手がけた本作は、戦後復興を目指す県民の情熱が込められた1曲です。
坂口利雄さんが作詞し、歌詞には桜島や南国の青空、黒潮といった豊かな自然とともに、平和への希望や友愛の精神が織り込まれています。
8分の6拍子のリズムが特徴で、包み込むような優しさと伸びやかさを感じさせる歌なんです。
1948年12月に制定された本作は、県民表彰式や県民体育大会といった公的な式典で使用され、長く歌い継がれてきました。
また、県庁舎では始業チャイムとしても使われており、県民にとってなじみ深いメロディとなっています。
戦後の荒廃から立ち上がり、新しい郷土を築こうとした当時の人々の思いに触れられる作品ではないでしょうか。
おわりに
都道府県民歌は、その土地の風土や歴史、人々の誇りが旋律にそっと織り込まれた存在です。
ふだん耳にする機会は少なくても、歌詞をたどれば知らなかった郷土の魅力に気づくことがあります。
気になる地域の都道府県民歌をぜひ一度じっくり味わい、新たな愛着を育むキッカケにしてみてください。



