クラシックの人気曲ランキング
今から数百年前に作曲され、今なお愛されているクラシックの名曲たち。
私たちが普段生活をしていても、さまざまな場面で耳にする機会がありますよね!
また、クラシックファンの方であればオーケストラの演奏を聴きにいったり、ピアノやバイオリンをされている方ならご自身で演奏したことがあるという方も多いと思います。
音楽としてこれほどまでに世界中で聴かれて愛されているジャンルはないとも言えるクラシックの名曲を、ランキング形式で紹介していきますね!
クラシック入門者の方だけでなく、クラシックファンの方にも見ていただきたい、名曲だらけのランキングです。
クラシックの人気曲ランキング(71〜80)
8つの演奏会用練習曲 Op.40 第1曲「プレリュード」Nikolai Kapustin71位

ウクライナ出身のロシアの作曲家ニコライ・カープスチンさんによる明るくエネルギッシュな曲調が特徴のこの曲。
リズミカルで、ジャズのスウィング感とクラシックの精密さが見事に融合していて、聴いていて思わず体が動きだしてしまいそうです。
ピアノ1台でまるでジャズコンボが演奏しているような錯覚を覚えるかもしれません。
演奏者にとっては高度なテクニックが必要で、挑戦しがいのある1曲。
しかし、聴く側にとっては軽快で楽しい曲なんです。
クラシックとジャズ、両方のジャンルが好きな方にぜひ聴いてほしい1曲ですね。
交響組曲「シェエラザード」Nikolai Rimsky-Korsakov72位

リムスキー=コルサコフは、ロシア5人組と呼ばれる作曲家集団の中心的存在であり、「近代管弦楽法の父」と呼ばれています。
この曲のタイトルとなっている「シェエラザード」は、アラビア文学を代表する説話文学『アラビアン・ナイト』に出てくるヒロインの女性の名前です。
物語のストーリーを忠実に追った曲ではありませんが、全曲を通じて荒々しさのあるシャリアール王の主題と優しさあふれるシェエラザードの主題が展開され、「世にも不思議な物語」といったイメージを鮮やかに感じさせてくれます。
勇敢な騎手 「子供のためのアルバム」よりRobert Schumann73位

疾走感があふれる音の連なりと力強いリズムが印象的な名曲で、アルバム『子供のためのアルバム』に収録されています。
1848年に長女マリーの誕生日プレゼントとして作曲された本作は、わずか1分ほどの短い演奏時間ながら、豊かな音楽性と高い芸術性を備えています。
スタッカートを効かせた躍動的なフレーズと、イ短調の調性が生み出す緊張感が絶妙に調和し、馬に乗って駆け抜ける騎士の勇ましい姿が目に浮かぶようです。
シンプルな構成でありながら表現力に富んだ本作は、短い演奏時間で聴衆を魅了したい方や、力強い曲調がお好みの方におすすめです。
国際的なピアノ検定試験の課題曲としても採用され、世界中で親しまれている1曲です。
ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov74位

長身で精密なタッチで知られるロシアの巨匠が生み出した傑作。
言葉を紡がず母音のみで歌われるこの楽曲は、聴く者の心に深く響きます。
美しく流れるような旋律は、悲しみや郷愁を感じさせつつ、慰めも与えてくれます。
チェロで奏でられると、その深みのある音色がさらに曲の魅力を引き立てます。
1915年に作曲され、翌年モスクワで初演されたこの名曲は、さまざまな編成で演奏されており、それぞれに独自の魅力があります。
心に残る哀愁のメロディーに癒されたい方におすすめの一曲です。
フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart75位

本作は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがフランスの民謡をモチーフに作曲した変奏曲で、子供たちにもなじみ深いメロディで発表会曲の定番として親しまれています。
シンプルな主題から始まり、次第に複雑な変奏へと発展していく構成は、モーツァルトの天才的な才能を感じさせますね。
ピアノ初級者の方でも親しみやすい曲ですが、全12の変奏を通して弾くのは少し難しいかもしれません。
でも大丈夫!
お気に入りの変奏だけを選んで演奏するのもアリですよ。
きっとステキな発表会になるはずです!
アイネ・クライネ・ナハトムジークWolfgang Amadeus Mozart76位

穏やかで優美な旋律が心に染み入る名曲を生み出したのは、天才作曲家モーツァルト。
夜の情景を思わせる穏やかな雰囲気と、軽やかで親しみやすい旋律が見事に調和した本作は、1787年8月にウィーンで完成しました。
4つの楽章から構成され、明るく華やかな第1楽章から、静かな夜の雰囲気を漂わせる第2楽章、舞曲のような第3楽章、そして生き生きとした第4楽章まで、聴く人の心を優しく包み込みます。
東武東上線池袋駅の発車メロディーとしても使用されており、日常生活の中でも親しまれている曲です。
集中力を高めたい時や、心を落ち着かせたい時にピッタリの1曲といえるでしょう。
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎77位

1910年に高知県で生まれた日本人作曲家、平井康三郎さん。
彼は幅広いジャンルの作品を手掛け、日本の伝統音楽にも造詣が深かったことで知られています。
1971年に発表されたピアノ独奏曲『幻想曲「さくらさくら」』は、箏曲「さくらさくら」を基にした幻想曲で、ロマン派のピアノ手法と箏の雰囲気が巧みに融合された作品です。
変化に富んだ構成で、太鼓を模したリズムや速度・表情の変化が特徴的。
日本の美しい情景とともに、作曲家の祖国への愛着が感じられるでしょう。
日本人作曲家ならではの感性が息づくこの名曲を、ぜひピアノで味わってみてください。