【琉球音楽】琉球の民謡・古典音楽
琉球の民謡といえば、やはり三線のシンプルな伴奏に、太鼓のリズム、そして琉球民謡ならではの歌い回しが印象的ですよね!
少し聴けば沖縄の伝統的な音楽だとわかる存在感は、独自に発展してきた文化と深い関わりがあります。
そんな沖縄のルーツが詰まっているとも言える琉球民謡を紹介していきますね!
オキナワンポップスとも言われる、古くから伝わる民謡の要素を取り入れた楽曲から、琉球古典音楽と呼ばれる琉球王朝で演奏されていた伝統的な曲まで、幅広く紹介していきますね!
何百年も伝わる琉球の心を歌う名曲たちです。
【琉球音楽】琉球の民謡・古典音楽(1〜10)
娘ジントーヨー我如古より子

我如古より子は10歳のころよりステージに立ち、1977年にデビュー。
1978年にリリースしたこちらの曲が大ヒットを記録しました。
この曲は沖縄弁の歌詞が少なく、わかりやすい方だといわれていますが、それでもわかりにくいですよね。
ちなみにジントヨーは本当だ、とかそうだね、本当だねという意味のかけ声だそうです。
赤田首里殿内

この曲は、沖縄県那覇市首里赤田町において、琉球王朝時代から石川家を中心に行われてきた祭礼「弥勒御迎(みるくうんけー)」で唄われていた童歌だそうで、昭和初期に途絶えていましたが、1994年にまた歌われるようになりました。
NHK教育テレビでも全国に伝わる童歌の一つとして放送されたので、聴いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
てぃんさぐぬ花夏川りみ

沖縄に古くから伝わる教訓歌を、夏川りみさんがカバーした名曲です。
親から授かった言葉を大切に心に刻むことを、ホウセンカの花を爪に染める情景に重ねて歌っています。
夏川りみさんの、どこまでも澄み渡るような透明な歌声と三線の素朴な音色に心洗われる、慈愛に満ちた心に染み入る1曲です。
この楽曲は2009年11月発売のアルバム『おきなわうた~琉球の風を感じて~』に収録された作品で、沖縄県の県民愛唱歌にも選ばれました。
ゆいレールの駅メロディとしても親しまれているそうです。
世代を超えて受け継がれる愛情と知恵に、思わず心が温かくなりますね。
ハイサイおじさん喜納昌吉 & チャンプルーズ

沖縄を代表するアーティストの一人、喜納昌吉のデビュー曲であり、喜納が中学生の時につくられたそうです。
この曲に出てくるおじさんは、戦争での悲しい体験からこんな人になってしまったとのことで、明るい曲の裏に平和への思いが込められています。
志村けんがコントの中で歌った「変なおじさん」は、この曲の替え歌としてとても有名ですね。
かぎやで風節

琉球古典音楽の中でも、広く知られている定番の曲です。
結婚式などのお祝いごとの際に演奏されることが多いおめでたい曲です。
歌詞はもちろん沖縄の方言でつづられていますが、めでたい出来事を喜んでいる様子を表しています。
恩納節

琉球王朝時代の恩納なべという女性歌人の歌がもとになっています。
税収や労働力確保のため「村の外に出てはいけない」というお触れが書かれた立て看板を見て、まさか村の外にいる恋人に会いに行くことも禁止しているはずはないよね?と当時の政権を批判しています。
仲風節

琉球民謡の古典曲のひとつで、琉歌の八・八・八・六文字の形式に対し、五・七・八・六、または五・五・八・六文字の形式をもつ唄を中歌と呼びます。
琉歌の形式と和歌の形式の折衷だから仲歌と呼ぶ説もあるそうです。
昔から本土と交流があり、いろいろな文化がまじりあって琉球民謡が作られていたことがうかがえる1曲です。