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【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選

クラシックのピアノ曲といえば、優美な旋律や癒やしを与えてくれる穏やかな曲調の作品をイメージされる方が多いかもしれませんね。

しかしこちらの記事でご紹介するのは、そんなイメージを覆すような激しくも美しい、ダイナミックでかっこいいクラシックのピアノ曲の中で、さまざまな作曲家によるピアニストを学習者にとって憧れの上級者向けの作品を集めました!

かっこいいクラシック曲は演奏効果も高いため、発表会やおさらい会でも映えること間違いなし!

テクニック的にも難しく華やかなピアノ曲をお探しの方は必見です!

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(41〜60)

ハンガリー狂詩曲 S.244 第2番 嬰ハ短調Franz Liszt

Nobuyuki Tsujii 辻井伸行 Liszt ハンガリア狂詩曲 第2番 2009 Van Cliburn International Piano Competition(WIDE)
ハンガリー狂詩曲 S.244 第2番 嬰ハ短調Franz Liszt

ピアノの魔術師フランツ・リストが手掛けた『ハンガリー狂詩曲』は全19曲。

なかでも第2番は特に知名度が高く、リスト自身やフランツ・ドップラーによって管弦楽用に編曲されたものも、たびたび演奏されています。

難易度の高いことでも知られている作品ですが、特に曲の終わり近くに設けられたカデンツァは腕の見せどころ。

自作のカデンツァを挿入して、より華やかに仕上げているピアニストもいます。

楽譜のまま弾きこなすだけでもハードな曲ですが、よりオリジナリティあふれる演奏を目指したい方は、挑戦してみてはいかがでしょうか?

ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83 第3楽章Sergei Prokofiev

プロコフィエフ/ピアノソナタ 第7番 戦争ソナタ 第3楽章,Op.83/関本昌平
ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83 第3楽章Sergei Prokofiev

セルゲイ・プロコフィエフのピアノソナタでも特に有名な『ピアノソナタ第7番 変ロ長調 作品83 第3楽章』。

戦場をテーマにした作品ということもあり、この楽曲はとにかく忙しない雰囲気がただよっています。

演奏の方も非常に忙しなく、スタッカートで軽やかに弾きながらも力強い雰囲気を維持することが求められます。

そんなこの作品の最大の特徴はなんといっても、8分の7拍子。

珍しい拍子で、現代音楽では耳にすることが少ない作品のため、リズムに慣れるまでは苦労するかもしれません。

ピアノのために 第1曲 プレリュードClaude Debussy

プレリュード – ピアノのために(ドビュッシー)Debussy – Prélude – Pour le Piano – pianomaedaful
ピアノのために 第1曲 プレリュードClaude Debussy

クロード・ドビュッシーが1901年に完成させた全3曲から成るピアノ曲集『ピアノのために』。

古典組曲の形式に全音階や半音階といった革新的な技法が盛り込まれたドビュッシーらしい作品であり、「ドビュッシー独自のピアニズムの始まり」などと評されています。

第1曲の『プレリュード』は、繊細なタッチと大胆な表現が求められる非常に華やかで弾きごたえ抜群の1曲!

上級者の方には、雰囲気の異なる3曲を通して演奏するのもオススメです。

クープランの墓 第4曲 リゴドンMaurice Ravel

ラヴェル: クープランの墓 4. リゴドン pf.土師さおり:SaoriHaji
クープランの墓 第4曲 リゴドンMaurice Ravel

第一次大戦で多くの知人を失ったモーリス・ラヴェルが、彼らへの追悼の意を込めて作曲した『クープランの墓』。

第4曲の『リゴドン』は、ラヴェルの幼なじみだったゴーダン兄弟にささげられた楽曲で、プロヴァンス地方に由来する活発な舞曲「リゴドン」のリズムが使われています。

楽しかった幼なじみとの思い出を表現しているかのような快活さも、曲の背景を知ると切なく感じられますよね。

ぜひラヴェルの思いを想像しながら、演奏してみてください。

伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

角野 隼斗/リスト:「伝説」より「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」(2018PTNA特級セミファイナル)
伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」Franz Liszt

ひとくちに難曲といってもその種類はさまざま。

『マゼッパ』のような一点集中型の難しさもあれば、あらゆる技巧を含んだ『トッカータ』のようなさまざまな技巧が盛り込まれた難しさもあります。

今回、紹介するこちらの『伝説 S.175 第2曲「波を渡るパオラの聖フランチェスコ」』は後者にあたる作品ですね。

リストの独特の指使いは本作でもしっかりと反映されており、体力もそれなりに必要とする作品です。

カバーしなければならない技術が多いので、一般的な楽曲に対する評価以上に難しさを覚える作品といえるでしょう。

バラード 第4番ヘ短調 Op.52Frederic Chopin

Tomoharu Ushida – Chopin:Ballade No.4 in F minor, op.52(Live Video 2022)
バラード 第4番ヘ短調 Op.52Frederic Chopin

『12の練習曲 Op.25-6』や『12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」』などショパンの難しい作品は多く存在しますが、最もショパンらしさが発揮されている高難易度の作品といえば、こちらの『バラード 第4番ヘ短調 Op.52』ではないでしょうか?

重音が多く、難解なパッセージも幾度となく出現する作品で、ショパンのなかでも屈指の難易度をほこります。

この重音の多さがショパンらしさを物語っているため、ショパンの作品が好きな方にとっては非常に親しみやすいでしょう。