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【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選

クラシックのピアノ曲といえば、優美な旋律や癒やしを与えてくれる穏やかな曲調の作品をイメージされる方が多いかもしれませんね。

しかしこちらの記事でご紹介するのは、そんなイメージを覆すような激しくも美しい、ダイナミックでかっこいいクラシックのピアノ曲の中で、さまざまな作曲家によるピアニストを学習者にとって憧れの上級者向けの作品を集めました!

かっこいいクラシック曲は演奏効果も高いため、発表会やおさらい会でも映えること間違いなし!

テクニック的にも難しく華やかなピアノ曲をお探しの方は必見です!

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(41〜60)

献呈Schumann=Liszt

シューマン=リスト『献呈』/ Schumann=Liszt “Widmung”
献呈Schumann=Liszt

ロベルト・シューマンが結婚式前夜に妻クララに贈った歌曲集『ミルテの花 op.25』を、ピアノの魔術師フランツ・リストがピアノ独奏用に編曲したものが、このシューマン=リストの『献呈』です。

編曲されたクラシック作品の中には、独特のアレンジが加えられて原型をとどめていない作品も数多くありますが、こちらの作品はシューマンが作曲した歌曲を忠実に再現しつつ、リストらしいピアニスティックな表現が加えられており、非常に上品な作品に仕上げられています。

原曲の歌曲を聴いてから弾くと、より演奏のイメージが明確になりますよ!

死の舞踏 S.555 R.240Saint-Saëns=Liszt

角野 隼斗/サン・サーンス=リスト編:死の舞踏 S.555 R.240(第42回入賞者記念コンサート 特級 グランプリ)Saint-Saëns=Liszt – Danse macabre S.555
死の舞踏 S.555 R.240Saint-Saëns=Liszt

フランスの作曲家サン=サーンス作曲の『死の舞踏』は、フランスの詩人アンリ・カザリスの詩をもとに、死神の奏でるヴァイオリンに合わせて骸骨が不気味なワルツを踊る様子を描いた作品。

超絶技巧を要する数多くのピアノ作品を残したことで知られるフランツ・リストによって、ピアノ独奏版が出版されています。

骨がこすれる音や、骸骨がガチャガチャ骨をぶつけながら踊る音、雄鶏が夜明けを告げる音……オーケストラで表現されていた非現実的な世界を彩るこれらの音は、リスト編曲のピアノ版でも忠実に再現されています。

ぜひ物語をイメージしながら演奏にチャレンジしてみてくださいね!

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調,Op.16/演奏:石井絵里奈
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

哀愁ただようメロディーが印象的なセルゲイ・ラフマニノフの名曲『楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」』。

ラフマニノフはピアニストとしても評価が高く、非常に手が大きかったことで知られています。

もちろん、この作品でもそんな彼の手の大きさはしっかりと反映されており、右手のオクターブが何度も登場します。

細かいスラーがあるにもかかわらず、スタッカートを強調しなければならなかったりと、非常に難しい部分が多いので、上級者でこの楽曲を練習したことがない方は、ぜひ取り組んでみてください。

半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903J.S.Bach

亀井 聖矢/J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(2019ピティナ 特級セミファイナル )J.S. Bach – Chromatic Fantasia and Fugue
半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903J.S.Bach

バロック音楽の巨匠ヨハン・セバスティアン・バッハが残した作品の中でも、とりわけ名高い名曲がこの楽曲です。

幻想曲とフーガの2部構成で、半音階的な動きが特徴的。

音楽的な実験を行っていた時期に作られたこの作品は、バッハの即興演奏の才能をよく表しています。

演奏には高度な技巧と表現力が求められますが、丁寧に練習を重ねることで、バッハならではの深い音楽性に触れることができるでしょう。

バッハの作品に挑戦したい方はもちろん、クラシック音楽の奥深さを味わいたい方にもおすすめの1曲です。

バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

Nobuyuki Tsujii plays Chopin’s Ballade No.1 in G minor, Op.23
バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

ショパンの作品のなかでも、特に右手が難しいことで有名な作品『バラード 第1番ト短調 Op.23』。

冒頭と終盤を除けば、4分の6拍子にまとめられています。

要するに「ズン・タッ・タッ」のリズムですね。

このリズムをベースに裏打ちのアクセントが多い右手のメロディーを展開していきます。

そもそも、4分の6拍子は日本人にとってなじみのないリズムです。

このリズムをキープしながら複雑なメロディーを弾いていくのはそれだけで高難易度といえるでしょう。

コーダに関しては非常に演奏効果が高いのですが、その分、難易度も圧倒的ですので、ぜひ終盤を意識しながら聴いてみてください。

12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」Frederic Chopin

『12の練習曲 Op.25-6』と並ぶショパンの高難易度の作品、『12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」』。

『木枯らしのエチュード』という名前でも親しまれている作品ですね。

この作品の難しさは非常にわかりやすく、ただただ速い16分音符が演奏を困難にしています。

指が分離しづらい人にとっては異常な難しさを感じるかもしれませんが、そうでない人にとっては繰り返しが多いため、『12の練習曲 Op.25-6』ほどの難しさは感じないでしょう。