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【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選

クラシックのピアノ曲といえば、優美な旋律や癒やしを与えてくれる穏やかな曲調の作品をイメージされる方が多いかもしれませんね。

しかしこちらの記事でご紹介するのは、そんなイメージを覆すような激しくも美しい、ダイナミックでかっこいいクラシックのピアノ曲の中で、さまざまな作曲家によるピアニストを学習者にとって憧れの上級者向けの作品を集めました!

かっこいいクラシック曲は演奏効果も高いため、発表会やおさらい会でも映えること間違いなし!

テクニック的にも難しく華やかなピアノ曲をお探しの方は必見です!

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(21〜30)

幻想小曲集作品12 第2曲 飛翔Robert Schumann

飛翔(シューマン)Schumann – Aufschwung – Fantasiestücke Op.12, No.2
幻想小曲集作品12 第2曲 飛翔Robert Schumann

19世紀ドイツのロマン派を代表する作曲家、ロベルト・シューマンが手がけたピアノ曲集の中から、情熱的で技巧的な1曲をご紹介します。

1837年に作曲された8曲からなる作品の第2曲目で、力強い冒頭部分が印象的。

シューマンがクララとの結婚を目指していた時期の作品で、恋愛の闘いを音楽で表現したと言われています。

ヘ短調で書かれ、ABACAのロンド形式を取る本作。

極めて速いテンポで演奏され、右手の4番と5番の指を交互に動かす難しい部分も。

華麗な演奏を目指すピアニストの皆さん、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

AIMI KOBAYASHI – Polonaise in E flat major, Op. 22 (18th Chopin Competition, second stage)
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22Frederic Chopin

管弦楽とピアノによる協奏曲的作品、『アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22』。

後にピアノ独奏版として編曲された本作は、ショパンの作品のなかでも屈指の難易度をほこることで知られています。

そんな本作のポイントは、なんといってもコーダの付いた三部形式。

右手の装飾音に高度な技巧が要求されるため、繊細なタッチを苦手とする演奏家からは避けられています。

華やかで明るい繊細が好きな方は、ぜひチェックしてみてください。

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(31〜40)

ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調Felix Mendelssohn

ドイツの作曲家フェリックス・メンデルスゾーンのピアノ作品の中でも、広く親しまれている楽曲の一つである『ロンド・カプリチオーソ Op.14 U 67 ホ長調』。

初恋の人のために書いた『ホ長調のエチュード』に、穏やかな冒頭の導入部を書き加えたものがこの作品とされています。

テクニック的に最上級の難易度というわけではありませんが、繊細なタッチや幅広い表現力が求められます。

表情をたっぷりつけて、ロマンチックに、情熱的に演奏しましょう。

12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

2024特級二次予選/リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 Op.11 より 第10番「レズギンカ」/pf塩﨑 基央:Shiozaki, Motochika
12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

カフカス地方の民族舞踊をモチーフにした壮大な作品で、セルゲイ・リャプノフによって1897年に作曲されました。

リズミカルな躍動感と情熱的な旋律が特徴的で、聴衆を魅了する華やかさを持っています。

本作は、激しい躍動感と繊細な表現力を兼ね備え、ロシアの民族音楽の要素を巧みに織り込んだ芸術性の高い楽曲となっています。

高度な技巧を要する曲調ながら、聴く人には難しさを感じさせない心地よい音の流れが魅力です。

演奏時間約7分という比較的コンパクトな長さも、発表会での披露に適しています。

ピアノの表現力を存分に引き出せる本作は、豊かな音楽性と確かな技術を持つピアニストの方にぴったりの1曲といえるでしょう。

水の戯れMaurice Ravel

水の戯れ(ラヴェル)Jeux d’eau (Ravel)
水の戯れMaurice Ravel

前衛的な楽曲で多く作曲家に影響を与えた偉大な作曲家、モーリス・ラヴェル。

こちらの『水の戯れ』は彼の最も有名な作品の一つです。

46小節と47小節の難易度が特に高く、右手に関してはオクターブの動きで素早く芯のある音を奏でなければいけません。

穏やかな水面を連想させる美しい作品ですが、決してサラッと簡単に弾きこなせる曲ではありません。

著名なピアニストたちの演奏音源が数多く残されていますので、名演を参考にしながら練習してみてください。

パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 Op.43 第18変奏Sergei Rachmaninov

S.ラフマニノフ(平井丈二郎編曲)/パガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏 アンダンテ・カンタービレ/ 新崎洋実(Pf.)【OPUS Vol.03】
パガニーニの主題による狂詩曲 イ短調 Op.43 第18変奏Sergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの代表作の1つと言える『パガニーニの主題による狂詩曲』は、伝説的なイタリアのバイオリニスト兼作曲家ニコロ・パガニーニによる『24の奇想曲 第24番』の主題を変奏した作品です。

主題と24の変奏で構成された作品の中で、第18変奏は特に知名度が高く、単独で演奏されたり映画のBGMとして使われたりしています。

非常に難易度の高い作品ですが、ピアノを学ぶ方々にとって、甘美で哀愁をおびた美しい旋律を持つこの曲は憧れ!

全曲完璧に弾きこなせなくても、部分的に取り出して練習するなどしながら演奏を楽しんでみてはいかがでしょうか?

バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

Nobuyuki Tsujii plays Chopin’s Ballade No.1 in G minor, Op.23
バラード 第1番ト短調 Op.23Frederic Chopin

ショパンの作品のなかでも、特に右手が難しいことで有名な作品『バラード 第1番ト短調 Op.23』。

冒頭と終盤を除けば、4分の6拍子にまとめられています。

要するに「ズン・タッ・タッ」のリズムですね。

このリズムをベースに裏打ちのアクセントが多い右手のメロディーを展開していきます。

そもそも、4分の6拍子は日本人にとってなじみのないリズムです。

このリズムをキープしながら複雑なメロディーを弾いていくのはそれだけで高難易度といえるでしょう。

コーダに関しては非常に演奏効果が高いのですが、その分、難易度も圧倒的ですので、ぜひ終盤を意識しながら聴いてみてください。