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【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選

クラシックのピアノ曲といえば、優美な旋律や癒やしを与えてくれる穏やかな曲調の作品をイメージされる方が多いかもしれませんね。

しかしこちらの記事でご紹介するのは、そんなイメージを覆すような激しくも美しい、ダイナミックでかっこいいクラシックのピアノ曲の中で、さまざまな作曲家によるピアニストを学習者にとって憧れの上級者向けの作品を集めました!

かっこいいクラシック曲は演奏効果も高いため、発表会やおさらい会でも映えること間違いなし!

テクニック的にも難しく華やかなピアノ曲をお探しの方は必見です!

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(31〜40)

死の舞踏 S.555 R.240Saint-Saëns=Liszt

角野 隼斗/サン・サーンス=リスト編:死の舞踏 S.555 R.240(第42回入賞者記念コンサート 特級 グランプリ)Saint-Saëns=Liszt – Danse macabre S.555
死の舞踏 S.555 R.240Saint-Saëns=Liszt

フランスの作曲家サン=サーンス作曲の『死の舞踏』は、フランスの詩人アンリ・カザリスの詩をもとに、死神の奏でるヴァイオリンに合わせて骸骨が不気味なワルツを踊る様子を描いた作品。

超絶技巧を要する数多くのピアノ作品を残したことで知られるフランツ・リストによって、ピアノ独奏版が出版されています。

骨がこすれる音や、骸骨がガチャガチャ骨をぶつけながら踊る音、雄鶏が夜明けを告げる音……オーケストラで表現されていた非現実的な世界を彩るこれらの音は、リスト編曲のピアノ版でも忠実に再現されています。

ぜひ物語をイメージしながら演奏にチャレンジしてみてくださいね!

12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

2024特級二次予選/リャプノフ:12の超絶技巧練習曲 Op.11 より 第10番「レズギンカ」/pf塩﨑 基央:Shiozaki, Motochika
12の超絶技巧練習曲 作品11-10 『レズギンカ』Sergey Lyapunov,

カフカス地方の民族舞踊をモチーフにした壮大な作品で、セルゲイ・リャプノフによって1897年に作曲されました。

リズミカルな躍動感と情熱的な旋律が特徴的で、聴衆を魅了する華やかさを持っています。

本作は、激しい躍動感と繊細な表現力を兼ね備え、ロシアの民族音楽の要素を巧みに織り込んだ芸術性の高い楽曲となっています。

高度な技巧を要する曲調ながら、聴く人には難しさを感じさせない心地よい音の流れが魅力です。

演奏時間約7分という比較的コンパクトな長さも、発表会での披露に適しています。

ピアノの表現力を存分に引き出せる本作は、豊かな音楽性と確かな技術を持つピアニストの方にぴったりの1曲といえるでしょう。

献呈Schumann=Liszt

シューマン=リスト『献呈』/ Schumann=Liszt “Widmung”
献呈Schumann=Liszt

ロベルト・シューマンが結婚式前夜に妻クララに贈った歌曲集『ミルテの花 op.25』を、ピアノの魔術師フランツ・リストがピアノ独奏用に編曲したものが、このシューマン=リストの『献呈』です。

編曲されたクラシック作品の中には、独特のアレンジが加えられて原型をとどめていない作品も数多くありますが、こちらの作品はシューマンが作曲した歌曲を忠実に再現しつつ、リストらしいピアニスティックな表現が加えられており、非常に上品な作品に仕上げられています。

原曲の歌曲を聴いてから弾くと、より演奏のイメージが明確になりますよ!

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ラフマニノフ/楽興の時 第4番 ホ短調,Op.16/演奏:石井絵里奈
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

哀愁ただようメロディーが印象的なセルゲイ・ラフマニノフの名曲『楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」』。

ラフマニノフはピアニストとしても評価が高く、非常に手が大きかったことで知られています。

もちろん、この作品でもそんな彼の手の大きさはしっかりと反映されており、右手のオクターブが何度も登場します。

細かいスラーがあるにもかかわらず、スタッカートを強調しなければならなかったりと、非常に難しい部分が多いので、上級者でこの楽曲を練習したことがない方は、ぜひ取り組んでみてください。

12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」Frederic Chopin

『12の練習曲 Op.25-6』と並ぶショパンの高難易度の作品、『12の練習曲 Op.25-11「木枯らし」』。

『木枯らしのエチュード』という名前でも親しまれている作品ですね。

この作品の難しさは非常にわかりやすく、ただただ速い16分音符が演奏を困難にしています。

指が分離しづらい人にとっては異常な難しさを感じるかもしれませんが、そうでない人にとっては繰り返しが多いため、『12の練習曲 Op.25-6』ほどの難しさは感じないでしょう。

【上級】弾けたら超絶かっこいい!ピアノの名曲選(41〜50)

スケルツォ第1番ロ短調 作品20Frederic Chopin

角野 隼斗/ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20(2018PTNA特級セミファイナル)Chopin – Scherzo No.1 Op.20
スケルツォ第1番ロ短調 作品20Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの名曲であり、コンクールや演奏会でも取り上げられることの多い『スケルツォ第1番ロ短調 作品20』は、不協和音を効果的に使った難易度の高い作品として知られています。

和音と不協和音が緩急をつけながら入り乱れるため、表現力とテクニックの両方が求められる作品といえるでしょう。

特に最初の高音から低音に下りながら展開される不協和音は、この作品の顔とも言えるフレーズなので、重点的に練習することをオススメします。

「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

雨の庭(ドビュッシー)Debussy – Jardins sous la pluie – Estampes – pianomaedaful
「版画」より第3曲「雨の庭」Claude Debussy

母国の庭園にふりかかる雨をテーマにしたクロード・ドビュッシーの作品『「版画」より第3曲「雨の庭」』。

豊かな表現で日本でも人気を集めているドビュッシー。

ピアノ曲に関しても絵画のように幻想的な作品が多いことで知られています。

こちらの楽曲も、そんなドビュッシーの特徴が反映された作品です。

43から44小節が最も難しく、下段の最低音が主題であるにもかかわらず、非常に鳴らしづらい構成になっているため、タッチのコントロールに注意し、音の粒に意識を向けながら練習しましょう!