【島根の歌】出雲、松江、津和野……島根を描いた珠玉の名曲たち
温かな人情、美しい風景、神々の物語。
島根の風土が生み出した歌には、ふるさとへの思いと郷土愛があふれています。
この記事では、日本海の風にのせて届けられる島根ゆかりの歌の魅力をお届けします。
「島根にまつわる歌」といっても、島根の風景を描いた歌や、名所の情景と恋する気持ちを重ね合わせた失恋歌、島根の魅力を余すことなく伝えるご当地ソングまで、その趣はさまざま。
懐かしさと新しさが織りなす珠玉の楽曲の数々を、ぜひお楽しみください!
【島根の歌】出雲、松江、津和野……島根を描いた珠玉の名曲たち(1〜10)
縁の糸NEW!竹内まりや

出雲市出身の竹内まりやさんが、デビュー30周年の節目に故郷への思いをたくした作品です。
人と人との見えないつながりやめぐり合わせという「ご縁」をテーマに、出雲の枕詞を引用した歌詞には、この地に息づく精神と温かな郷土愛が集約されています。
本作は2008年9月放送開始のNHK連続テレビ小説『だんだん』主題歌で、名盤『TRAD』にも収められています。
故郷を離れて頑張る人や、これまでの出会いの大切さをかみしめたい人の心を、そっと包み込んでくれる1曲です。
よすみちゃんのうたNEW!X+

出雲市観光大使としても活動するボーカルデュオ、X+による、出雲弥生の森博物館のマスコットキャラクターをテーマにした楽曲です。
本作を聴いていると、弥生の森ののどかな風景や、キャラクターの持つ温かな魅力が目に浮かぶよう。
古代出雲へのあこがれと、ふるさとを愛する気持ちがじんわりと伝わってきます。
この楽曲は、2024年4月開催の「出雲弥生の森まつり」で初めて披露され、博物館のPRソングとして地域に親しまれています。
出雲の地に思いをはせたいとき、心をそっと包み込んでくれる1曲です。
松江市の歌NEW!作詞:井上久雄/作曲:湯川和幸

水の都、松江の美しい情景が目に浮かぶような楽曲です。
宍道湖を舟がゆったりと進む様子を思わせる「バルカローレ」という穏やかな曲調が、歴史ある城下町の雰囲気と見事にマッチしています。
歌詞には、四季折々の風景や人々の温かい笑顔、未来へ向かう躍動感が豊かに織り込まれており、松江の魅力がこの1曲に集約されていますね。
本作は2011年12月に、市民の郷土愛を育む歌として制定されたもので、体操のお兄さんとして知られる佐藤弘道さんのエクササイズにも採用されました。
故郷を離れて暮らす方や、松江の風土に触れたいと願う人々の心を温かく包み込んでくれる1曲です。
【島根の歌】出雲、松江、津和野……島根を描いた珠玉の名曲たち(11〜20)
哀愁の宍道湖NEW!桂竜士

島根県松江市出身の演歌歌手、桂竜士さんのデビューを飾った1曲です。
夕暮れの宍道湖を舞台に、愛しい人との別れの切なさと、いつまでも待ち続ける健気な思いが情感豊かに歌い上げられています。
湖の優しい風や夕日の情景が主人公の心と重なり、聴く人の胸に深く染み渡りますね。
本作は1983年に公開された作品で、デビュー35周年の際にはオーケストラ伴奏で再録音されており、今なお大切に歌い継がれている名曲です。
故郷を離れて暮らす人が聴けば、美しい島根の風景が目に浮かび、懐かしさがこみあげてくるのではないでしょうか。
哀愁の奥出雲NEW!清水博正

魂を揺さぶる歌声が魅力の清水博正さんが歌う、島根県の奥出雲を舞台にした1曲です。
この楽曲は2013年8月に発売された7枚目のシングルで、歌詞には木次線や斐伊川といった地名が登場し、愛しい人を訪ねる旅の切なさと美しい風景が重なります。
清水博正さんを見いだした作曲家、弦哲也さんが手がけた哀愁に満ちたメロディが、物語を一層ドラマティックにしていますね。
2016年1月から雲南市のPR大使も務める清水博正さん。
その歌声は、島根の風土が持つ魅力を全国に伝える架け橋となっています。
ひとり松江でNEW!真木柚布子

水郷、松江の美しい情景に、人目をしのぶ恋の切なさが溶け込んでいくよう……。
宍道湖のほとりや京店の街並みを背景に、愛する人への思いと旅の寂しさを描いたこの楽曲。
劇団四季で培った表現力を持つ真木柚布子さんが「演じるように歌う」ことで、主人公の繊細な心の機微が、まるで1本の芝居を観るように伝わってきますね。
本作は2010年6月に発売された作品です。
しっとりとした演歌にひたりたい夜はもちろん、これから松江を旅する人が聴けば、その風景がより味わい深く感じられるのではないでしょうか。
松江の宿NEW!鶴岡雅義と東京ロマンチカ

ムード歌謡グループ、鶴岡雅義と東京ロマンチカの楽曲です。
1968年に『旅路のひとよ』で日本レコード大賞歌唱賞を受賞した彼らが紡ぐ音世界は、まさに大人の物語。
本作では、リーダーが奏でるレキント・ギターの哀愁と三條正人さんの甘美な歌声が、かつて愛した人と過ごした松江の宿での一夜を鮮やかに描き出します。
この楽曲は2013年1月に発売されたアルバム『三條正人/鶴岡雅義と東京ロマンチカ Vol.1』の収録曲。
松江を旅した思い出のある方はもちろん、過ぎ去った恋にそっとひたりたい方にピッタリの名曲です。