【島根の歌】出雲、松江、津和野……島根を描いた珠玉の名曲たち
温かな人情、美しい風景、神々の物語。
島根の風土が生み出した歌には、ふるさとへの思いと郷土愛があふれています。
この記事では、日本海の風にのせて届けられる島根ゆかりの歌の魅力をお届けします。
「島根にまつわる歌」といっても、島根の風景を描いた歌や、名所の情景と恋する気持ちを重ね合わせた失恋歌、島根の魅力を余すことなく伝えるご当地ソングまで、その趣はさまざま。
懐かしさと新しさが織りなす珠玉の楽曲の数々を、ぜひお楽しみください!
【島根の歌】出雲、松江、津和野……島根を描いた珠玉の名曲たち(1〜10)
石見のおんな永井裕子

世界遺産・石見銀山を舞台に、ひとりの女性の切ない恋心を描いた楽曲です。
歌うのは、ご当地演歌でも知られる永井裕子さん。
歌詞には琴ヶ浜の鳴り砂や温泉津の宿といった石見地方ならではの情景がちりばめられ、過去の恋を忘れられずにいる女性のやるせない思いが、しっとりとしたメロディにのせて歌われています。
本作は、石見銀山が世界遺産に登録されてから5周年を迎えた2012年6月に、公式記念ソングとして制作されたシングルです。
島根の美しい風景に思いをはせたい方はもちろん、切ない恋の物語にひたりたい人の心にも深く響く1曲です。
出雲雨情多岐川舞子

神話の国、出雲の雨景色が目に浮かぶような、多岐川舞子さんの純演歌です。
恋人との別れを決意した旅なのに、つのる未練を断ち切れない女性の心が、斐伊川や神在月といった土地の情景とともに描かれています。
この楽曲は、多岐川舞子さんのデビュー25周年記念曲の第2弾として2013年11月に発売されました。
本作を聴くと、雨にけむる出雲の風景や、そこにたたずむ主人公の姿が思い浮かぶのでは?
切ない恋の痛みに寄り添ってほしいとき、また島根の旅情に触れたいときに聴けば、心に深く染みわたるでしょう。
風の津和野氷川きよし

島根県津和野町の美しい風景が目に浮かぶような、旅情豊かな演歌バラードです。
氷川きよしさんの優しい歌声が、本作に込められた主人公の心情を繊細に表現していますね。
華やかに咲く花よりも、踏まれてもなお力強く生きる草の姿にあこがれるという歌詞からは、逆境にも負けずに前を向こうとする静かな決意が伝わってきます。
この楽曲は2021年12月に発売され、全国の旅情を歌う企画盤、アルバム『旅うたスペシャルBOX』にも収められています。
人生の岐路でそっと背中を押してほしい、そんな気持ちのときに聴きたくなる1曲ではないでしょうか。
愛しきわが出雲竹内まりや

シンガーソングライターの竹内まりやさんは、島根県出雲市出身です。
この曲は、学校の校歌のような、清く爽やかな楽曲に仕上がっています。
島根県を離れて活躍されていても故郷を忘れない、竹内まりやさんの島根への強い思いも感じられる、愛に満ちた1曲です。
フィラメントOfficial髭男dism

島根大学で結成されたピアノポップバンド、Official髭男dismによる応援歌です。
目標に向かってひたむきに走り続ける人の姿と、仲間とつなぐ絆の輝きが、伸びやかなメロディにのせて歌われています。
本作は、ドラマーの松浦匡希さんとボーカルの藤原聡さんが初めて共作した作品。
2021年8月に発売された名盤『Editorial』に収録されており、島根県を舞台に行われる「出雲全日本大学選抜駅伝競走」のテーマソングとして、多くの人に感動を届けました。
故郷の風景を背に、夢を追いかけるすべての人々の心をそっと包み込んでくれる1曲です。
しまねっこのBI・HA・DANCEしまねっこ

島根県観光キャラクター、しまねっこの元気いっぱいな魅力が詰まったダンスナンバーです。
本作は、聴いているだけで心がはずむような、明るくキャッチーなメロディが印象的ですよね。
歌詞には、楽しく踊って内側から輝こうというポジティブなメッセージが盛り込まれています。
この楽曲は、しまねっこ生誕10周年を記念して2020年5月に公開され、県主催の記念動画募集企画にも起用されました。
島根の温かな魅力に包まれるような気持ちになれるご当地ソングです!
島根県民の歌「薄紫の山脈」作詞:米山治作/作曲:古関裕而

昭和を代表する作曲家、古関裕而さんが作曲を手がけた、島根県を象徴する作品です。
銀行員であった米山治さんが作詞した郷土愛あふれる歌詞は、公募で324編ものなかから選ばれました。
中国山脈や日本海の雄大な景色と、そこに暮らす人々の未来への希望を思わせるメロディが心に響きますよね。
本作は1952年3月に藤山一郎さんの歌声でレコード化され、後に立川清登さんのカバー版も作られるなど、県民に深く浸透してきました。
2021年1月からは県のイメージCMにも起用されています。
島根出身の方が聴けば、きっと故郷への思いがこみあげてくるでしょう。





