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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。

短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。

本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!

ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(41〜60)

アレグロ・バルバロBartók Béla

ピアニスト、作曲家、そして民族音楽研究家であったバルトーク・ベーラの出世作といわれている作品です。

『アレグロ・バルバロ』は直訳すると「野蛮なアレグロ」。

厚みのある和音や独特なアクセントが続く音楽は、確かに正統派ではなく「野蛮」と表現されるのも納得がいくような気がしますよね。

この作品には、ルーマニアやハンガリーの民謡、アフリカの音楽など、さまざま国に根付く音楽の要素が含まれています。

「このフレーズはハンガリーらしい音楽だ」などと感じられたら、あなたも民族音楽研究科になれるかも⁉

12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」Frederic Chopin

黒鍵のエチュード/Etude Op10-5/ショパン/Chopin/ピアノ/Piano/CANACANA
12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」Frederic Chopin

芸術性、難易度とともに高いことで知られるフレデリック・ショパンの練習曲。

『12の練習曲 Op.10 第5番「黒鍵」』は「黒鍵のエチュード」とも呼ばれ、曲集の中でも知名度の高い1曲です。

黒鍵の上を駆け抜けるメロディを弾きこなすには相当な練習量が求められますが、丁寧に練習を重ねることで、速いパッセージがふんだんに盛り込まれたさまざまな難曲を弾きこなすのに必要なテクニックを習得できます。

ピアノが弾けるという方は上級者向けの曲ですが、テクニックを磨くため、積極的にチャレンジしてみましょう!

演奏時間は2分弱、作品としても音楽性が高い作品なので聴いても短くて聞きやすいですね。

子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」 2人のおかしなおばさんが、けんかをしましたAram Khachaturian

【全国1位が教える】ハチャトゥリアン:二人のおかしなおばさんが、けんかをしました Khachaturian: Zwei plappernde tantchen
子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」 2人のおかしなおばさんが、けんかをしましたAram Khachaturian

物語の始まりのようなタイトル『2人のおかしなおばさんが、けんかをしました』からしてインパクト大!

『剣の舞』でおなじみのソ連を代表する作曲家アラム・ハチャトゥリャンの小品集『子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」』に収録されている楽曲です。

2分弱の中に、感情のぶつかり合いや怒りの爆発、諦めなど、さまざまなシーンを連想させるフレーズが含まれています。

クシコス・ポストHermann Necke

クシコスポスト《楽譜あり》ピアノ – Csikos Post – Classic Piano – CANACANA
クシコス・ポストHermann Necke

この曲を聴くと走りたい気持ちに駆られる方も多いのではないでしょうか?

運動会の徒競走のBGMとしてもおなじみの『クシコス・ポスト』は、ドイツの作曲家ヘルマン・ネッケの作品です。

吹奏楽やオーケストラの演奏をイメージが強いかもしれませんが、実はもともとはピアノ曲なんです!

タイトルは「馬に乗る人」を意味するハンガリー語と、「郵便」を意味するドイツ語がかけ合わされた言葉。

まさに曲調とピッタリのタイトルですよね!

ピアノで演奏するとより軽快な様子が際立つので、ピアノをやっているという方はぜひ弾いてみてください。

華やかなワルツGlenda Austin

【ピアノ発表会おすすめ】華やかなワルツ ♫ グレンダ・オースティン / Valse Brillante, Glenda Austin
華やかなワルツGlenda Austin

アメリカの音楽教育界において多大なる功績を残したウィリアム・ギロックの愛弟子であり、ピアニスト、作曲家、フェスティバルの審査員、ピアノ教師向けのワークショップ主催者など多方面で活躍するグレンダ・オースティン。

彼女が手掛けた作品の中でも人気の1曲である『華やかなワルツ』は、タイトル通り華やかな魅力を持つ作品。

2分程度の楽曲の中に、さまざまなテクニックを用いた彩り豊かなパッセージが含まれています。

ジャズ的な不協和音が使われるなど、古典的なクラシックとはまた違ったモダンなセンスも光る名曲です!

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

2012特級二次 木村友梨香/ラフマニノフ:楽興の時 より第4番
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ロシアが生んだ偉大な作曲家兼ピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフによるピアノ曲集『楽興の時』は、1896年の10月から12月にかけて作曲された作品です。

多くのピアニストが好んで取り上げるこちらの『楽興の時』は全6曲で構成されており、いずれも特徴的で魅力があふれる作品として知られています。

第4番は、ドラマチックで狂おしくも、どこか哀愁を帯びた旋律が美しい1曲。

実際に弾くとなれば、高度なテクニックを求められる難曲ですが、弾き切った時の満足感もまたひとしおでしょう!

おわりに

いかがだったでしょうか。

クラシック音楽は長い曲ばかりというイメージを覆すようなたくさんの作品がありましたね。

短い曲だからこそ、インパクトのあるテーマやメロディー、すさまじい技法を駆使したフレーズなどの特徴が随所に見られ、非常に興味深いですよね。

数分の限られた時間の中に、作曲家の作品への思いや表現したいことが詰め込まれているからこそ、それぞれの曲が内容の濃い作品になっているのかもしれません。

これまであまりピアノの小品に触れてこなかったという方も、この機会にぜひ、個性が豊かな短い作品もチェックしてみてくださね!