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【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ

小説や映画作品などに短編作品があるように、クラシックのピアノ作品にも短い小品が存在します。

短いからといってシンプルな楽曲ばかりではなく、限られた時間の中に作曲者のセンスや技法が詰め込まれている印象的な作品も多く、掘り下げてみるとその世界は実に奥深いものです。

本記事では、短いもので1分以内、長くても3分弱のピアノ曲の中から、一度聴いたら忘れられないかっこいいクラシック作品を厳選してご紹介します!

ピアノの発表会や演奏会で「あともう少し演奏したい」というときにプラスする曲としてもオススメなので、演奏の機会を控えている方もぜひチェックしてみてくださいね。

【クラシック音楽】全曲3分以内!短くてかっこいいピアノ曲まとめ(51〜60)

トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart

トルコ行進曲/モーツァルト/Turkish March/Mozart/ピアノ-Piano/CANACANA
トルコ行進曲Wolfgang Amadeus Mozart

陽気で軽快な旋律が印象的な本作は、18世紀後半に流行したトルコ風音楽の影響を受けた名曲です。

オスマン帝国の軍楽隊を模倣した独特のリズムと、シンバルや太鼓を思わせる力強い音色が特徴的。

1783年頃に作曲されたこの曲は、ウィーン時代のモーツァルトの創造性が遺憾なく発揮された傑作といえるでしょう。

親しみやすい旋律とエキゾチックな雰囲気が見事に融合しており、クラシック音楽入門者から上級者まで幅広く楽しめる一曲です。

有名な曲はメロディアスで分かりやすく短いというのもあるのでしょうか。

よく聞くこの1曲は演奏時間にすると3分です。

モーツァルトの作品でも著名な作品です。

ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

【ソナチネアルバム10番 /クレメンティOp.36-4】Clementi 第1楽章
ソナチネ 第10番 第1楽章Muzio Clementi

活気に満ちた3部構成の快活な作品で、低音部の同音連打から始まる印象的な第1主題と、スタッカートが特徴的な軽やかな第2主題が魅力的に展開されます。

1797年の初版以来、ピアノ学習者の重要なレパートリーとして愛され続けているこの楽曲は、2分30秒ほどの演奏時間ながら、華やかで表情が豊かな旋律が息づいています。

本作は、レガートとスタッカートの対比、ダイナミクスの変化など、表現力を養うのに最適な要素を含んでいます。

明るく力強い曲調と親しみやすい旋律で、華やかな表現を体験したい方や、ピアノの新たな魅力を発見したい方におすすめの1曲です。

華やかなワルツGlenda Austin

【ピアノ発表会おすすめ】華やかなワルツ ♫ グレンダ・オースティン / Valse Brillante, Glenda Austin
華やかなワルツGlenda Austin

アメリカの音楽教育界において多大なる功績を残したウィリアム・ギロックの愛弟子であり、ピアニスト、作曲家、フェスティバルの審査員、ピアノ教師向けのワークショップ主催者など多方面で活躍するグレンダ・オースティン。

彼女が手掛けた作品の中でも人気の1曲である『華やかなワルツ』は、タイトル通り華やかな魅力を持つ作品。

2分程度の楽曲の中に、さまざまなテクニックを用いた彩り豊かなパッセージが含まれています。

ジャズ的な不協和音が使われるなど、古典的なクラシックとはまた違ったモダンなセンスも光る名曲です!

子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」 2人のおかしなおばさんが、けんかをしましたAram Khachaturian

ハチャトゥリャン こどものアルバム第2集“少年時代の響き”6. 2人のおかしなおばさんが、けんかをしました。
子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」 2人のおかしなおばさんが、けんかをしましたAram Khachaturian

物語の始まりのようなタイトル『2人のおかしなおばさんが、けんかをしました』からしてインパクト大!

『剣の舞』でおなじみのソ連を代表する作曲家アラム・ハチャトゥリャンの小品集『子供のアルバム 第2集「少年時代の響き」』に収録されている楽曲です。

2分弱の中に、感情のぶつかり合いや怒りの爆発、諦めなど、さまざまなシーンを連想させるフレーズが含まれています。

楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

2012特級二次 木村友梨香/ラフマニノフ:楽興の時 より第4番
楽興の時 第4番 ホ短調「プレスト」Sergei Rachmaninov

ロシアが生んだ偉大な作曲家兼ピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフによるピアノ曲集『楽興の時』は、1896年の10月から12月にかけて作曲された作品です。

多くのピアニストが好んで取り上げるこちらの『楽興の時』は全6曲で構成されており、いずれも特徴的で魅力があふれる作品として知られています。

第4番は、ドラマチックで狂おしくも、どこか哀愁を帯びた旋律が美しい1曲。

実際に弾くとなれば、高度なテクニックを求められる難曲ですが、弾き切った時の満足感もまたひとしおでしょう!

おわりに

いかがだったでしょうか。

クラシック音楽は長い曲ばかりというイメージを覆すようなたくさんの作品がありましたね。

短い曲だからこそ、インパクトのあるテーマやメロディー、すさまじい技法を駆使したフレーズなどの特徴が随所に見られ、非常に興味深いですよね。

数分の限られた時間の中に、作曲家の作品への思いや表現したいことが詰め込まれているからこそ、それぞれの曲が内容の濃い作品になっているのかもしれません。

これまであまりピアノの小品に触れてこなかったという方も、この機会にぜひ、個性が豊かな短い作品もチェックしてみてくださね!