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【ピアノ発表会】小学生・高学年にオススメのクラシック曲を厳選

心身とともにグンと大人に近づき、自分の好みをはっきり自覚できるようになる小学校高学年の子供たち。

ピアノ発表会の曲を選ぶ際も、気に入った曲に熱心に取り組み本番で成果を発揮できるよう、好みに合った作品を選んであげたいものです。

そこで本記事では、ピアノ発表会にピッタリの華やかなクラシック作品の中から、特に小学校高学年の子供たちにオススメしたい曲をピックアップしてご紹介します。

発表会曲の選曲や、これから取り組む作品の参考にしていただければ幸いです。

【ピアノ発表会】小学生・高学年にオススメのクラシック曲を厳選(1〜20)

エリーゼのために WoO59Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1810年に作曲した本作は、ベートーヴェンの代表的な小品の一つです。

シンプルで優雅なメロディが特徴的で、ロンド形式で構成され、イ短調の主要テーマが繰り返されます。

途中、C長調やG長調に転調し、曲の雰囲気に変化をもたらしています。

技術的には高度ではありませんが、繊細な表現力を要求される部分も多く、単純な旋律の中に深い感情が込められています。

誰もが知っているこの曲は、ピアノを習っている方であれば一度は弾いてみたいですよね。

シンプルさゆえにさまざまな演奏解釈が可能なので、大人になってから弾くとまた違った演奏表現になることを考えると、小学生のうちに一度弾いてみると思い入れのある1曲になるかもしれません。

ぜひ取り入れてみてくださいね。

いいことがありそう!湯山昭

【ピアノ発表会おすすめ】いいことがありそう! ♫ 湯山昭 / Something good may happen!, Akira Yuyama
いいことがありそう!湯山昭

明るく前向きなこのピアノ作品は、クラシック音楽をベースにジャズやポップスの要素を取り入れた独自の魅力を放っています。

ヤマハミュージックメディアから出版された『先生が選んだ ピアノ発表会名曲集 4』に収録された本作は、軽快なリズムと親しみやすいメロディーラインが印象的です。

1970年に文化庁芸術祭大賞を受賞した湯山氏らしい作風で、子どもたちの想像力を豊かに育むよう工夫が凝らされています。

ソナチネアルバム程度の演奏技術があれば、発表会での演奏にぴったりの1曲です。

元気がいっぱいの雰囲気を大切に表現すれば、観客を魅了するすてきなステージになることでしょう。

ソナチネ ハ長調 Op.36-1Muzio Clementi

ソナチネ ハ長調 作品36−1(クレメンティ)Sonatine in C major, Op.36-1 (Clementi)
ソナチネ ハ長調 Op.36-1Muzio Clementi

ムツィオ・クレメンティが1797年に発表したピアノ学習者向けの作品。

軽快で活発な第1楽章、穏やかで抒情的な第2楽章、リズミカルで生き生きとした第3楽章から構成されています。

シンプルな構造ながら、ピアノの基礎技術を学ぶのに最適な曲。

明るく親しみやすいハ長調で書かれており、演奏する楽しさも味わえる名曲です。

クレメンティは「ピアノの父」と呼ばれ、ピアノ音楽の発展に大きく貢献した作曲家。

本作は、クレメンティの教育者としての側面が強く反映されており、ピアノを学ぶ皆さんにぴったりの1曲です。

全楽章でなくてもよいので、ぜひ弾いてみてください!

幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

幻想曲「さくらさくら」(平井康三郎)Sakura-Sakura (A Fantasy for Piano) Kozaburo Y. Hirai
幻想曲「さくらさくら」平井康三郎

平井康三郎さんが1971年に発表した『幻想曲「さくらさくら」』は、日本の伝統美とクラシックの要素が見事に調和した楽曲です。

箏曲『さくらさくら』をベースに、ロマン派風のピアノ演奏法を取り入れ、変奏曲として新たな息吹を吹き込みました。

この曲の持つ豊かな表情とリズム感は、子供たちが自らの感性を育むのに最適!

まさに、高学年になり一層の技術向上を目指すお子さんにとって見逃せない1曲といえるでしょう。

「日本らしい音楽、ハーモニー、メロディってどんなもの?」と自分に問いかけつつ、日本のエッセンスを感じながら演奏してみましょう。

25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」NEW!Johann Burgmüller

全日本ピアノコンクール2022 小学生低学年部門 金賞(最優秀賞) 吉永 悠人
25の練習曲 Op.100 第20曲「タランテラ」NEW!Johann Burgmüller

ピアノ練習曲集としておなじみの、ヨハン・ブルクミュラーによる名盤『25の練習曲 Op.100』。

20曲目の『タランテラ』は、南イタリアの伝統舞踊を題材にした、情熱的で心はずむ作品です。

その急速なパッセージと弾むようなリズムは、まるでお祭りで人々が熱狂的に踊る様子を目の前に描き出すかのよう!

華やかで舞台映えする作品ですが、一つひとつの音のコントロールが重要になるため、リズムを変えたり数拍単位で区切ったりしながら、丁寧に練習しましょう。

指先のテクニックと豊かな表現力を同時に育てられる、素晴らしい挑戦になるはずです。

カーニバルの舞踏会NEW!William Gillock

【ピアノ発表会おすすめ】カーニバルの舞踏会 ♫ ギロック / Carnival Ball, Gillock
カーニバルの舞踏会NEW!William Gillock

ブラジルのカーニバルをイメージした華やかでリズミカルな楽曲で、サンバのリズムとメロディーが印象的な作品です。

左手のシンコペーションと右手の軽快なフレーズが魅力的で、ラテン音楽の躍動感が見事に表現されています。

1969年に出版された本作は、シンプルながらも情熱的な雰囲気を醸し出し、演奏する人も聴く人も思わず体が揺れだすような中毒性があります。

男の子にぴったりの元気がいっぱいでかっこいい曲調で、ピアノ発表会で演奏すれば会場を盛り上げることが間違いなしです。

演奏の難しさを感じさせない自然な流れと、聴衆を魅了する舞台映えの良さを兼ね備えた、素晴らしい1曲です。