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【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち

カール・マリア・フォン・ウェーバーは、1786年生まれのドイツ・ロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニストです。

オペラ『魔弾の射手』によってドイツ・ロマン派オペラの様式を確立し、「ドイツオペラの創始者」と称されました。

オーケストラの配置を現在に近い形に改めたり、初めて指揮棒を用いたりと、後世にも大きな影響を残した人物として知られています。

作品はオペラや管弦楽曲が多いですが、当時最高のピアニストとして演奏活動も行っていました。

本記事では、そんなウェーバーの名曲、代表曲をご紹介します。

ぜひ聴いてみてください!

【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(31〜40)

ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 Op.7Carl Maria von Weber

ロマン派音楽の初期において、オーケストラの指揮や配置を改革し、オペラ作曲家としても知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼が遺したピアノ独奏のための作品『ビアンキのアリア「こちらへおいで、美しいドリーナ」による7つの変奏曲 Op.7』は、イタリアのオペラ作曲家ビアンキのアリアをテーマにした変奏曲で、華麗なテクニックと表現の幅を感じる作品です。

変奏ごとにさまざまなスタイルが登場し、情感豊かなメロディが次々と展開されます。

ウェーバーのロマンティックな音楽性と革新的な作曲技法を堪能できる、ピアノ愛好家にぜひオススメしたい1曲です。

ピアノ、フルートとチェロのための三重奏曲 ト短調 Op.63Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派初期を代表する作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーが遺した室内楽作品のひとつが、この『ピアノ、フルートとチェロのための三重奏曲 ト短調 Op.63』です。

ウェーバーは『魔弾の射手』や『オベロン』などのオペラ作品で知られる一方、ピアノ曲にもその才能を発揮しました。

本作はウェーバーの友人で、フルーティストのフィリップ・ユングのために書かれたもの。

通常のバイオリンの代わりにフルートが用いられているのが特徴的です。

憂いを帯びた情緒的な第1楽章から始まり、ロマンティックな雰囲気が全編を通して感じられます。

牧歌的な旋律が印象的な第3楽章「牧人の嘆き」は、ゲーテの詩に基づいており、ウェーバーならではの叙情性が発揮されています。

ピアノ三重奏曲の名曲を、ぜひ味わってみてください。

ピアノソナタ 第1番 ハ長調 Op.24Carl Maria von Weber

ピアノソナタNo.1 第4楽章 [無窮動] /ウェーバーWeber
ピアノソナタ 第1番 ハ長調 Op.24Carl Maria von Weber

ドイツの作曲家、カール・マリア・フォン・ウェーバーは、ロマン派初期の重要な人物のひとりです。

彼の作品は、鮮やかなハーモニーとオーケストレーション、中央ヨーロッパの民族音楽の要素が特徴的で、ドイツオペラの発展に大きく貢献しました。

ウェーバーのピアノソナタ作品のなかでも、『ピアノソナタ第1番 ハ長調 Op.24』は技術的な要求が高く、作曲者自身の大きな手のサイズを生かした演奏技法が求められます。

4つの楽章から成るこのソナタは、各楽章で驚きの展開が用意されており、特に最終楽章は、終わりなき旋律と疾走感で聴衆を魅了します。

飛躍的なスケールやアルペジオ、トッカータ風の重音など、高度な技術が要求される本作は、ロマン派ピアノ音楽の挑戦的なレパートリーとして、上級者にオススメの1曲です。

ピアノソナタ 第2番 変イ長調 Op.39Carl Maria von Weber

Weber – Piano Sonata No. 2 in A-flat major, op. 39 (Audio+Sheet) [Gilels]
ピアノソナタ 第2番 変イ長調 Op.39Carl Maria von Weber

ドイツのロマン派音楽の初期を代表する作曲家であり、ドイツ・オペラの発展に多大な貢献をしたカール・マリア・フォン・ウェーバー。

『ピアノソナタ 第2番 変イ長調 Op.39』は、彼のピアノ作品のなかでもとりわけ重要な位置を占めています。

このソナタはクラシック様式から叙情性や劇的要素を取り入れたロマン派への移行期の作品で、ピアノならではの技巧的で色彩豊かな響きが魅力。

4楽章それぞれに感情を込めた表現が求められ、特に最終楽章のロンドは優雅さと華やかさを兼ね備えた演奏が鍵となるでしょう。

ピアノを学ぶ上級者にぜひ取り組んでほしい大曲です。

ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 Op.11Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家であり、オペラ『魔弾の射手』で知られるカール・マリア・フォン・ウェーバーの『ピアノ協奏曲 第1番』。

ウェーバー自身によって1811年に初演されたこの曲は、3つの楽章から構成され、モーツァルトやベートーヴェンの影響が感じられつつも、彼独自の革新性が光る作品に仕上がっています。

なかでも珍しい編成の第2楽章は室内楽的な美しさで聴く者を魅了し、技巧的な演奏は聴衆を興奮の渦に巻き込みます。

ピアノ協奏曲の名曲を味わいたい方にぜひオススメしたい1曲です。

【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(41〜50)

ピアノ小協奏曲 ヘ短調 Op.79Carl Maria von Weber

Weber – Konzertstück f-Moll op. 79 | Alexei Volodin | Dima Slobodeniouk | SWR Symphonieorchester
ピアノ小協奏曲 ヘ短調 Op.79Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要な作曲家、そして「ドイツオペラの創始者」と称されるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

彼の『ピアノ小協奏曲』は、一つの連続した楽章で構成された「協奏曲風小品」とも呼ばれる作品です。

中世の情景を思わせるロマンティックな物語に基づいた本作では、遠征中の騎士を思う城の女主人の心情が情熱的かつ技巧的なピアノで表現されています。

オーケストラも物語性を高めるよう巧みに用いられた、まさにウェーバーならではの作品といえるでしょう。

ロンド・ブリランテ Op.62Carl Maria von Weber

ドイツロマン派の重要作曲家であり、ドイツオペラの創始者として知られるカール・マリア・フォン・ウェーバー。

『ロンド・ブリランテ Op.62』は、そんな彼が残したピアノ作品の一つで、『華麗なロンド』などのタイトルでも親しまれています。

この曲は、1819年にドレスデンの宮廷のサロンで演奏するために作曲されたもので、上品な華やかさと次々とやってくるオペラを思わせる場面転換が魅力的な作品となっています。

技術的な難易度はありますが、音楽の流れに乗りやすいメロディと構成になっているため、丁寧に練習を重ねれば演奏会で披露できる1曲になるでしょう。