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【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち

カール・マリア・フォン・ウェーバーは、1786年生まれのドイツ・ロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニストです。

オペラ『魔弾の射手』によってドイツ・ロマン派オペラの様式を確立し、「ドイツオペラの創始者」と称されました。

オーケストラの配置を現在に近い形に改めたり、初めて指揮棒を用いたりと、後世にも大きな影響を残した人物として知られています。

作品はオペラや管弦楽曲が多いですが、当時最高のピアニストとして演奏活動も行っていました。

本記事では、そんなウェーバーの名曲、代表曲をご紹介します。

ぜひ聴いてみてください!

【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(1〜20)

コンツェルトシュテュック ヘ短調 作品79Carl Maria von Weber

Weber – Konzertstück f-Moll op. 79 | Alexei Volodin | Dima Slobodeniouk | SWR Symphonieorchester
コンツェルトシュテュック ヘ短調 作品79Carl Maria von Weber

ピアノとオーケストラの対話が織りなす、ロマン派音楽の傑作。

ヘ短調で始まる暗い色調から、ピアノの繊細なソロ、オーケストラの力強い伴奏へと展開する様は、まるで物語のよう。

1821年に完成し、2年後に公開されたこの作品は、ピアニストの技巧を存分に引き出します。

オクターブ・グリサンドや速いトリルなど、高度な演奏技術が要求される場面も。

ピアノ愛好家はもちろん、ロマン派音楽に興味のある方にもオススメの1曲です。

感情の起伏や劇的な展開を味わいたい方は、ぜひ耳を傾けてみてください。

ファゴット協奏曲 ヘ長調 作品75Carl Maria von Weber

C.M. WEBER – KONCERT PRO FAGOT A ORCHESTR F DUR, OP.75 / M.ŠPAČKOVÁ – FAGOT, SOPK – 30.04.2015
ファゴット協奏曲 ヘ長調 作品75Carl Maria von Weber

ヴェーバーが若い頃に作曲したファゴットのための作品。

全3楽章からなり、オペラのような劇的な表現が特徴です。

第1楽章は力強く技巧的、第2楽章は歌うような美しい旋律、第3楽章は軽快で活気に満ちています。

1811年の作曲当時、この曲はファゴットの新たな可能性を示しました。

オーケストラとファゴットの対話が印象的で、ファゴットの音色の幅広さや表現力を存分に引き出しています。

クラシック音楽が好きな方はもちろん、ファゴットの魅力に触れたい方も、ぜひ聴いてみてくださいね。

「シルヴァーナ」のアリアによる協奏的変奏曲 作品33Carl Maria von Weber

Variations Op.33 de Weber – Duo Kazykin – Slava Kazykin – clarinette – Ludmila Zaitseva – piano
「シルヴァーナ」のアリアによる協奏的変奏曲 作品33Carl Maria von Weber

ドイツオペラの礎を築いたウェーバーのクラリネット作品。

オペラ『シルヴァーナ』のアリアを題材にした変奏曲で、クラリネットの魅力が存分に引き出されています。

1818年に作曲され、愛をテーマにした優雅なメロディが印象的。

クラリネットの技巧的な演奏とピアノとの掛け合いが見事で、ロマン派音楽の情感豊かな表現が随所に感じられます。

オペラや管弦楽曲が好きな方はもちろん、クラリネットの魅力に触れたい方にもオススメ。

クラシック音楽の奥深さを味わえる1曲です。

クラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲 変ホ長調 作品48Carl Maria von Weber

クラリネットとピアノのために書かれたこの大二重奏曲は、互いに対話を重ねる形で展開される、ロマン派音楽の真髄を感じさせる作品。

第1楽章では、活気に満ちたテーマが力強く登場し、第2楽章では哀愁を帯びた旋律が心に染み入ります。

そして第3楽章では、明るく活発なロンド形式で曲全体が華やかに締めくくられます。

1815年から1816年にかけて作曲され、クラリネットの技巧と表現力を存分に引き出しており、ピアノとの絶妙な掛け合いも魅力的。

クラシック音楽の魅力を堪能したい方にオススメの1曲ですね。

クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34Carl Maria von Weber

クラリネットの魅力が全面に押し出された室内楽の名作。

クラリネットと弦楽四重奏という編成で、クラリネットが主役級の扱いを受けています。

全4楽章からなり、第1楽章の明るく活発な開始から、第2楽章の感情的な表現、第3楽章の軽快さ、そして第4楽章の疾走感あふれるフィナーレまで、聴く者を飽きさせません。

1811年から1815年にかけて作曲され、クラリネットの名手ハインリヒ・バーマンとの友情から生まれたそうです。

クラリネットの技巧を存分に引き出しつつ、ロマン派音楽の特徴である感情表現豊かな旋律が織り交ざる、聴きごたえのある1曲です。