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【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち

カール・マリア・フォン・ウェーバーは、1786年生まれのドイツ・ロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニストです。

オペラ『魔弾の射手』によってドイツ・ロマン派オペラの様式を確立し、「ドイツオペラの創始者」と称されました。

オーケストラの配置を現在に近い形に改めたり、初めて指揮棒を用いたりと、後世にも大きな影響を残した人物として知られています。

作品はオペラや管弦楽曲が多いですが、当時最高のピアニストとして演奏活動も行っていました。

本記事では、そんなウェーバーの名曲、代表曲をご紹介します。

ぜひ聴いてみてください!

【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(1〜10)

ファゴット協奏曲 ヘ長調 作品75Carl Maria von Weber

C.M. WEBER – KONCERT PRO FAGOT A ORCHESTR F DUR, OP.75 / M.ŠPAČKOVÁ – FAGOT, SOPK – 30.04.2015
ファゴット協奏曲 ヘ長調 作品75Carl Maria von Weber

ヴェーバーが若い頃に作曲したファゴットのための作品。

全3楽章からなり、オペラのような劇的な表現が特徴です。

第1楽章は力強く技巧的、第2楽章は歌うような美しい旋律、第3楽章は軽快で活気に満ちています。

1811年の作曲当時、この曲はファゴットの新たな可能性を示しました。

オーケストラとファゴットの対話が印象的で、ファゴットの音色の幅広さや表現力を存分に引き出しています。

クラシック音楽が好きな方はもちろん、ファゴットの魅力に触れたい方も、ぜひ聴いてみてくださいね。

歌劇「オイリアンテ」序曲Carl Maria von Weber

Weber: Euryanthe – Ouvertüre ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Daniel Smith
歌劇「オイリアンテ」序曲Carl Maria von Weber

台本は中世フランスのロマンスを元にした作品です。

上演には3時間近くを要し、今では全編が上演されることは少なく序曲が単独で取り上げられることが多いそうです。

ダニエル・スミスさん指揮、フランクフルト放送交響楽団の演奏。

祝典序曲「歓呼」Carl Maria von Weber

Carl Maria von Weber – Jubel Ouverture, Op. 59 (Giuseppe Sinopoli & Sächsische Staatskapelle)
祝典序曲「歓呼」Carl Maria von Weber

この序曲は、ザクセン王国の国王フリードリヒ・アウグスト1世の在位55周年を記念する祝典の、祝賀演奏会冒頭で演奏する曲として作曲されました。

ジュゼッペ・シノーポリさんの指揮で、シュターツカペレ・ドレスデンの演奏です。

【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(11〜20)

歌劇「アブ・ハッサン」序曲Carl Maria von Weber

『アラビアンナイト』を題材にした全一幕のオペラです。

ウェーバーにとって経済的に最も苦しく、収入も得ることができない時期に作曲されたそう。

シムカ・ヘレドさん指揮、演奏はポーランドのフィルハーモニア・ポモルスカです。

「シルヴァーナ」のアリアによる協奏的変奏曲 作品33Carl Maria von Weber

Variations Op.33 de Weber – Duo Kazykin – Slava Kazykin – clarinette – Ludmila Zaitseva – piano
「シルヴァーナ」のアリアによる協奏的変奏曲 作品33Carl Maria von Weber

ドイツオペラの礎を築いたウェーバーのクラリネット作品。

オペラ『シルヴァーナ』のアリアを題材にした変奏曲で、クラリネットの魅力が存分に引き出されています。

1818年に作曲され、愛をテーマにした優雅なメロディが印象的。

クラリネットの技巧的な演奏とピアノとの掛け合いが見事で、ロマン派音楽の情感豊かな表現が随所に感じられます。

オペラや管弦楽曲が好きな方はもちろん、クラリネットの魅力に触れたい方にもオススメ。

クラシック音楽の奥深さを味わえる1曲です。

クラリネットとピアノのための協奏的大二重奏曲 変ホ長調 作品48Carl Maria von Weber

クラリネットとピアノのために書かれたこの大二重奏曲は、互いに対話を重ねる形で展開される、ロマン派音楽の真髄を感じさせる作品。

第1楽章では、活気に満ちたテーマが力強く登場し、第2楽章では哀愁を帯びた旋律が心に染み入ります。

そして第3楽章では、明るく活発なロンド形式で曲全体が華やかに締めくくられます。

1815年から1816年にかけて作曲され、クラリネットの技巧と表現力を存分に引き出しており、ピアノとの絶妙な掛け合いも魅力的。

クラシック音楽の魅力を堪能したい方にオススメの1曲ですね。

クラリネット五重奏曲 変ロ長調 作品34Carl Maria von Weber

クラリネットの魅力が全面に押し出された室内楽の名作。

クラリネットと弦楽四重奏という編成で、クラリネットが主役級の扱いを受けています。

全4楽章からなり、第1楽章の明るく活発な開始から、第2楽章の感情的な表現、第3楽章の軽快さ、そして第4楽章の疾走感あふれるフィナーレまで、聴く者を飽きさせません。

1811年から1815年にかけて作曲され、クラリネットの名手ハインリヒ・バーマンとの友情から生まれたそうです。

クラリネットの技巧を存分に引き出しつつ、ロマン派音楽の特徴である感情表現豊かな旋律が織り交ざる、聴きごたえのある1曲です。