カール・マリア・フォン・ウェーバーは、1786年生まれのドイツ・ロマン派初期の作曲家、指揮者、ピアニストです。
オペラ『魔弾の射手』によってドイツ・ロマン派オペラの様式を確立し、「ドイツオペラの創始者」と称されました。
オーケストラの配置を現在に近い形に改めたり、初めて指揮棒を用いたりと、後世にも大きな影響を残した人物として知られています。
作品はオペラや管弦楽曲が多いですが、当時最高のピアニストとして演奏活動も行っていました。
本記事では、そんなウェーバーの名曲、代表曲をご紹介します。
ぜひ聴いてみてください!
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【ウェーバー】ドイツオペラの創始者による名曲たち(1〜20)
舞踏への勧誘 変ニ長調作品65Carl Maria von Weber

19世紀初頭に作曲された、華麗なピアノのためのワルツ。
ウェーバーの妻に捧げられました。
ピアノの技巧的な演奏が特徴で、当時の社交ダンスの世界を反映しています。
冒頭では男女の会話のような対話的な音が聴こえ、次第に華やかなワルツのリズムへと変化していきます。
舞踏会の楽しさや優雅さを音楽で表現しており、舞踏会の雰囲気を味わいたい方や、ロマン派音楽に興味のある方にオススメの1曲です。
歌劇「オベロン」序曲Carl Maria von Weber

ウェーバーの最後のオペラから派生した序曲は、幻想的で表現力豊かな音楽が特徴。
冒頭のオベロンの魔法の角笛を模した三音のフレーズから、徐々に魅惑的な雰囲気が醸し出されていきます。
木管楽器と金管楽器を駆使したオーケストレーションが印象的で、幻想と現実が交錯する瞬間を見事に描き出しています。
1826年4月にロンドンで初演され、ロマン派音楽の先駆けとしても高く評価されてきました。
クラシック音楽ファンはもちろん、幻想的な世界観や豊かな音楽表現に興味がある方にもオススメの1曲です。
歌劇「魔弾の射手」序曲Carl Maria von Weber

ウェーバーが手掛けたこの序曲は、ドイツ・ロマン派オペラの金字塔とも言える作品です。
冒頭のアダージョで神秘的な雰囲気を醸し出した後、ホルンによる美しい四重奏が登場。
森林の穏やかな風景を思わせる旋律は、聴く者の心を癒してくれます。
その後、弦楽器のトレモロやクラリネットの奇妙な音色で不気味な雰囲気を作り出し、悪魔との契約を暗示。
最後は活気あるリズムで物語の展開を予感させます。
1821年6月の初演以来、今なお世界中で演奏され続けている名曲。
ウェーバーのもっとも代表曲であるこのオペラの序曲、ぜひ聴いてみてください!
クラリネット協奏曲第1番 ヘ短調 作品73Carl Maria von Weber

ドイツ・ロマン派を代表する協奏曲の一つ。
クラリネットの魅力を存分に引き出した美しい作品です。
第1楽章では、劇的な序奏に続き、クラリネットが感情豊かな旋律を奏でます。
第2楽章は、温かみのある音色が印象的。
哀愁を帯びたメロディが心に染みます。
第3楽章では、軽快なテンポの中で、クラリネットの技巧的なパッセージが次々と現れ、聴く人を魅了します。
クラリネットの名手ベールマンのために書かれ、1811年6月13日、ミュンヘンで初演されました。
楽器の可能性を広げた画期的な作品として、今なお多くの人々に愛されています。
クラリネット協奏曲第2番 変ホ長調 作品74Carl Maria von Weber

クラシック音楽の宝石箱から放たれる輝きのような本作。
1811年に初演され、聴衆を魅了し続けています。
3つの楽章で構成され、それぞれに異なる表情を見せます。
第1楽章は英雄的な雰囲気、第2楽章は深い感傷、第3楽章は華やかな舞踏曲と、まるで1つの小さなドラマを体験するよう。
クラリネットの魅力を存分に引き出し、オーケストラとの美しい対話も楽しめます。
クラリネットの音色に心惹かれる方や、ロマン派音楽の魅力を味わいたい方にオススメです。
技巧的な難しさも含んでいるので、演奏者の腕前を堪能するのも一興かもしれません。