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ハスキーボイス好きのあなたへ~洋楽の女性シンガー編

少ししゃがれたスモーキーな癒しの歌声から、一瞬「男性ボーカル!?」と思ってしまうようなパワフルな歌声まで、さまざまな魅力を放つハスキーな女性の歌声。

僕のボイストレーニングの生徒さんたちの中にもハスキーボイスに憧れる人がたくさんおられます。

今回は、そんな魅力的なハスキーな歌声を聴かせてくれる洋楽の女性シンガーさんたちのオススメ作品を選んでみました。

僕のボーカルプロデューサーとしての目線から選んだ楽曲もありますので、ハスキーな声をお持ちの女性シンガーさんの参考にもしていただけると思います。

ただし!!いくらハスキーな声が素敵だからって、わざとご自分の声を潰すのだけは絶対におやめくださいね? それだけはくれぐれもお願いしますね。

ハスキーボイス好きのあなたへ~洋楽の女性シンガー編(31〜40)

SmileMadeleine Peyroux

「21世紀のビリー・ホリデイ」「ポスト・ジョニ・ミッチェル」とも称される、アメリカ出身の女性シンガーソングライター、マデリン・ペルーさん。

ティーンの頃にパリに移住、音楽に目覚めてからはフランスの道端でバスキングをはじめ、さまざまな国を転々としてきたという経歴の持ち主です。

1996年にメジャーにてアルバム・デビューを果たしていますが、周囲の喧騒に惑わされることもなく、マイペースな活動を続けながら独自のポジションをキープしています。

ジャズやゴスペル、ブルースと言ったルーツ色の強いジャンルを軸としながらも、スタイルに固執しない彼女の音楽性の中心となっているのは、やはり独特の哀愁を帯びたハスキーな歌声です。

魅力的な自作曲からセンスのいいカバー曲まで、何でもこなす彼女の音楽は、ジャズ好きならずとも一度は聴いてみることをオススメします!

Strange fruitBillie Holiday

「レディ・デイ」とも称される、アメリカが生んだ偉大なるジャズ・シンガー。

彼女の人生は決して順風満帆なものではありませんでしたが、多くのトラブルや問題と戦い続けた彼女の姿がそのまま形となったような歌声は、他のシンガーとは一線を画すすごみを感じさせます。

その魅力は声量やテクニックといった単純な基準で測れるようなものではなく、人生の悲哀が込められたリアルなエモーションが聴く人の魂を震わせるのです。

代表的なナンバー『奇妙な果実』をはじめとして、多くのスタンダードナンバーを残した彼女の功績は、永遠に色あせることなくいつまでも歌い継がれることでしょう。

Feeling GoodNina Simone

アメリカのジャズ、ブルースシンガー、ニーナ・シモンです。

黒人差別や下積み時代の貧困と戦った彼女。

その歌声からは彼女が経験した数え切れないほどの、怒り、悲しみ、喜びが感じられます。

そんな深みのある歌声は、世界中の多くの人を励ましてきました。

代表曲『Feeling Good』はジャズシンガーの、マイケル・ブーブレやロックバンド、ミューズなど、多くのミュージシャンにカバーされました。

You’d Be So Nice To Come Home ToHelen Merrill

Helen Merrill with Clifford Brown / You’d Be So Nice To Come Home To
You'd Be So Nice To Come Home ToHelen Merrill

ジャズシーンに深い足跡を残した歌姫として知られるヘレン・メリルさん。

1954年のデビューアルバム『Helen Merrill』で、クリフォード・ブラウンとの共演により一躍注目を集めました。

「クール」な表現で知られる彼女ですが、その柔らかな声質と豊かな感情表現は、聴く人の心に深く響きます。

1951年にアール・ハインズバンドのボーカリストとして活動を始め、その後ジャズだけでなくラテンやポップスなど幅広いジャンルで活躍。

ホーンプレイヤーのようなフレージングと楽器の一部としての感覚を持つ彼女の歌唱は、多くのミュージシャンから尊敬を集めました。

ジャズボーカルの魅力を存分に味わいたい方にぜひおすすめです。

LukaSuzanne Vega

何かと派手なイメージのある80年代の音楽シーンにおいて、文学的な素養を持った社会派の詩人として弾き語りを中心に歌い上げるスタイルが注目されたシンガーソングライター、スザンヌ・ヴェガさん。

1987年にリリースされたセカンド・アルバム『孤独(ひとり)』に収録され、シングル・カットされた名曲『LUKA』がヒットを記録、初の全米チャート入りを果たしています。

『LUKA』は覚えやすいメロディを持った爽やかなポップソングありながらも、実は幼児虐待について歌われた曲であり、独特のハスキーボイスで淡々と歌うからこそのリアリティを感じさせます。

後に幅広い音楽性に挑戦する彼女ですが、その歌声の魅力はいつまでも変わることはありません。

ハスキーボイス好きのあなたへ~洋楽の女性シンガー編(41〜50)

I Only Want to Be With YouDusty Springfield

“I Only Want to Be with You” Dusty Springfield
I Only Want to Be With YouDusty Springfield

イギリスはロンドン生まれ、1960年代の音楽シーンを彩った伝説的なシンガーです。

2人のお兄さんと組んだザ・スプリングフィールズというグループでデビューしますが、後に脱退してソロ・シンガーへと転向。

当時人気のあったアメリカのモータウン・サウンドに多大な影響を受けた、軽快なデビュー曲『二人だけのデート』が大ヒットを記録、一躍人気シンガーの仲間入りを果たしました。

高い歌唱力と魅力的なハスキーボイスを武器に、情感たっぷりに歌い上げる様は「黒人の心を歌う白人ソウル・シンガー」とも称され、まさにブルー・アイド・ソウルの先駆的な存在とも言えるのではないでしょうか。

そんな彼女の半生は、のちにミュージカルにもなっています。

Back From The DeadElizabeth “Lzzy” Hale(Halestorm)

男性シンガーも顔負けな、迫力のある歌声を持つのは、ヘイルストームのボーカル、リジーさんです。

ヘイルストームは、アメリカのハードロックバンドで、1997年にリジーさんとドラムのエアジェイさん二人のヘイル姉弟で結成されました。

ギターをかき鳴らしながら叫ぶ、雄叫びのようなリジーさんの歌声にしびれてしまいますね。

精神面でのサバイバルをテーマにした『Back From The Dead』。

リジーさんの生命の叫びに、魂が震える1曲です。