ハスキーボイス好きのあなたへ~洋楽の女性シンガー編
少ししゃがれたスモーキーな癒しの歌声から、一瞬「男性ボーカル!?」と思ってしまうようなパワフルな歌声まで、さまざまな魅力を放つハスキーな女性の歌声。
僕のボイストレーニングの生徒さんたちの中にもハスキーボイスに憧れる人がたくさんおられます。
今回は、そんな魅力的なハスキーな歌声を聴かせてくれる洋楽の女性シンガーさんたちのオススメ作品を選んでみました。
僕のボーカルプロデューサーとしての目線から選んだ楽曲もありますので、ハスキーな声をお持ちの女性シンガーさんの参考にもしていただけると思います。
ただし!!いくらハスキーな声が素敵だからって、わざとご自分の声を潰すのだけは絶対におやめくださいね? それだけはくれぐれもお願いしますね。
ハスキーボイス好きのあなたへ~洋楽の女性シンガー編(31〜35)
MaybeJanis Joplin

唯一無二の歌声と突出した歌唱力を持ち、27歳という若さでこの世を去ってからも、素晴らしい新人が登場するたびに「ジャニス・ジョプリンのような」といった評価が最大の賛辞として受け止められる伝説的なシンガーです。
60年代から始まった活動歴は短いものではありましたが、彼女の残したパフォーマンスはどれも類いまれな才能を示すものであり、後続のアーティストたちにも多大なる影響を与え続けています。
並のロック・バンドが裸足で逃げ出すエネルギッシュな迫力があり、情熱的でブルージーな歌声はまさに彼女の魂が隅々まで宿ったもの。
一度も彼女の歌声を聴いたことがないという方も、ぜひこの機会にジャニスさんの魂に触れてみてください。
Back To BlackAmy Winehouse

21世紀最高のシンガーとも言われたイギリス出身のソウル・R&Bシンガーソングライター。
薬物やアルコール絡みで苦しんでいた彼女ですが、その独特のハスキーさあふれる歌声とパフォーマンスは確かなもので心に訴えかけてきます。
2011年に亡くなられましたが、多くの音楽ファンに愛され続けることでしょう。
ご紹介の楽曲の同名アルバム『Back To Black』も名盤なのでぜひ聴いてみてくださいね。
Genie In A BottleChristina Aguilera

アメリカのポップシンガーたちの名でも、ダントツにセクシーなディーバ、クリスティーナ・アギレラです。
日本でも公開された映画『バーレスク』で見せたパフォーマンスで彼女のトリコになった人は多いのではないでしょうか。
力強さと、セクシーさのどちらも兼ね備えた歌声で、世界を魅了します。
I Only Want to Be With YouDusty Springfield

イギリスはロンドン生まれ、1960年代の音楽シーンを彩った伝説的なシンガーです。
2人のお兄さんと組んだザ・スプリングフィールズというグループでデビューしますが、後に脱退してソロ・シンガーへと転向。
当時人気のあったアメリカのモータウン・サウンドに多大な影響を受けた、軽快なデビュー曲『二人だけのデート』が大ヒットを記録、一躍人気シンガーの仲間入りを果たしました。
高い歌唱力と魅力的なハスキーボイスを武器に、情感たっぷりに歌い上げる様は「黒人の心を歌う白人ソウル・シンガー」とも称され、まさにブルー・アイド・ソウルの先駆的な存在とも言えるのではないでしょうか。
そんな彼女の半生は、のちにミュージカルにもなっています。
LoveLana Del Rey

自らの音楽性を「サッドコア」と呼び、深い悲しみを表現する楽曲を見事にポピュラーミュージックへと落とし込む手腕が光る、ニューヨーク出身のシンガーソングライターです。
2012年にリリースされたメジャーデビュー・アルバム『Born to Die』が世界中で1,200万枚以上の大ヒットを記録、2010年代以降を代表する美麗の歌姫として、高い人気を誇っています。
テクニックや幅広い音域などで勝負するタイプではなく、アンニュイでスモーキーなハスキーボイスが楽曲の持つ内省的な世界観にぴったり、といった雰囲気ですね。
ハイトーンで張り上げるように歌うタイプとは違った歌声が聴きたい、という方にもオススメですよ。