【びっくり!】海外発祥の童謡。なじみ深いあの童謡も実は
子供の頃、幼稚園や保育園、学校などでよく歌った童謡。
大人になっても覚えているそれらの童謡の中には、実は海外で生まれた曲も数多く存在するんです。
そこでこの記事では、そんな海外発祥の童謡を紹介します。
言われてみればと思うような曲から「え?この曲も?」とびっくりするような曲まで、さまざまな童謡をピックアップしました。
子供の頃に歌った曲、お子さんが保育園などで習っている曲など、世代を問わずなじみ深いものばかりです。
よく歌ってきた曲と元の曲との違いにも注目しながら、ぜひ聴いてみてくださいね!
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【びっくり!】海外発祥の童謡。なじみ深いあの童謡も実は(21〜30)
冬の星座アメリカ発祥

澄んだ冬の夜空に輝く星座を叙情豊かに歌い上げたこの楽曲は、1871年にアメリカで作られた『Mollie Darling』という恋歌が原曲となっております。
堀内敬三さんが手がけた日本語詞では、原曲の恋愛テーマを一切使わず、静寂な冬の情景描写に徹したのが特徴的ですね。
1947年に中学校の音楽教科書に掲載されて以来、文部省唱歌として戦後の音楽教育を通じて広く親しまれ、2007年には「日本の歌百選」にも選定されました。
薬師丸ひろ子さんや木山裕策さんなど多くのアーティストがカバーしており、タイアップはありませんが教育番組で取り上げられることもあります。
寒い夜に星空を見上げながら、しっとりとした気持ちに浸りたい方にはぴったりの名曲でしょう。
庭の千草アイルランド民謡


アイルランドの詩人トーマス・ムーアさんが1805年に書いた詩をもとにした楽曲で、夏の終わりに咲く最後のバラを通じて孤独や老いといったテーマを描いた作品です。
本作は1813年にアルバム『A Selection of Irish Melodies』第5巻として出版され、日本では1884年に文部省発行の『小学唱歌集』第3巻に収録されました。
ベートーヴェンやメンデルスゾーンなどクラシック作曲家による編曲のほか、映画『ガス燈』や『スリー・ビルボード』でも使用されています。
季節の移ろいや人生の儚さについて思いを巡らせたい方におすすめの一曲です。
旅愁アメリカ発祥


1868年にアメリカで生まれた『Dreaming of Home and Mother』という楽曲をご存知でしょうか。
南北戦争後、故郷を想う兵士たちの心情を歌った美しい作品が、日本では『旅愁』として愛され続けているのですね。
遠く離れた家族への思いや旅先での郷愁を詩的に表現した歌詞と、心に沁みる哀愁を帯びたメロディが完璧な調和を見せています。
テレビドラマや映画の挿入歌としても使用され、学校教育でも歌い継がれている名曲です。
秋の夕暮れにふと故郷を思い出したとき、家族と離れて暮らしている方におすすめしたい一曲ですよ。
春風アメリカ歌曲


明治時代に生まれた美しい唱歌の原曲が、実はスティーブン・フォスターさんによるアメリカの楽曲だったという興味深い事実をご存知でしょうか。
1903年に『教科統合 少年唱歌 初編』で初めて紹介されたこの楽曲は、原曲の哀愁を帯びた旋律を日本の春の情景へと見事に生まれ変わらせた名作です。
加藤義清さんが手がけた日本語詞は、そよ風に揺れる柳や梅の花といった四季の美しさを歌い上げ、フォスターさんの親しみやすいメロディと完璧な調和を見せています。
小津安二郎監督の映画『東京物語』では別バージョンの『夕の鐘』として使用され、その普遍的な美しさを物語っていますね。
春の訪れを感じたい時や、懐かしい童謡の世界に浸りたい方にぜひ聴いていただきたい一曲です。
春の日の花と輝くアイルランド歌曲

アイルランドの詩人トーマス・ムーアさんが1808年に書いた詩『Believe Me, If All Those Endearing Young Charms』を元にした、永遠の愛をテーマとした美しい楽曲です。
愛する人の若さや美しさが失われても変わらぬ愛を誓う内容で、ムーアさんが妻の天然痘を患った際の心境が反映されているとされ、ひまわりが太陽を追い求めるような変わらぬ愛情が歌われています。
音楽評論家の堀内敬三さんによって日本語訳詞が作られ、『アイルランド歌曲集』第2巻に収録されました。
ハーバード大学の校歌『Fair Harvard』にも使われているほか、アニメ『ルーニー・テューンズ』でも親しまれています。
穏やかで抒情的なメロディは、大切な人への想いを確かめたい時や、美しい自然に囲まれた静かなひとときにぴったりの一曲ですね。
霞か雲かドイツ民謡


穏やかで情緒豊かなメロディが印象的なこちらの楽曲は、ドイツの伝統的な民謡を原曲とした童謡です。
自然の移ろいや季節感を歌った歌詞には、聴く者の心に安らぎと懐かしさを与える力があり、その普遍的な美しさこそが世代を超えて愛され続ける理由でしょう。
2011年11月にカワイ出版からピアノ伴奏用の編曲が「eスコア」として発売され、演奏会や教育現場での活用がより身近になりました。
学校の合唱コンクールや音楽教室でのレッスンにぴったりで、初めて合唱に触れる方にもおすすめです。
日本語への翻訳では原曲の情緒を損なわないよう工夫が施されており、ドイツ民謡でありながら日本人の心にも深く響く作品に仕上がっています。
鬼のパンツイタリア発祥


『おにのパンツ』は鬼の格好や力強さをアピールする曲として、節分などのタイミングでよく耳にする童謡ですね。
また原曲であるイタリアが発祥の『フニクリ・フニクラ』は登山鉄道を表現した内容で、ストレートに和訳をしたバージョンも親しまれています。
世界最古のCMソングとも言われており、その場所に行きたくなるようなさわやかで前向きな雰囲気が大きな魅力ですね。
原曲に忠実な和訳の『フニクリ・フニクラ』、子ども向きの替え歌である『おにのパンツ』のどちらも童謡として定着した、めずらしい例ではないでしょうか。