RAG Musicにほんのうた
素敵な童謡・民謡・唱歌
search

【びっくり!】海外発祥の童謡。なじみ深いあの童謡も実は

子供の頃、幼稚園や保育園、学校などでよく歌った童謡。

大人になっても覚えているそれらの童謡の中には、実は海外で生まれた曲も数多く存在するんです。

そこでこの記事では、そんな海外発祥の童謡を紹介します。

言われてみればと思うような曲から「え?この曲も?」とびっくりするような曲まで、さまざまな童謡をピックアップしました。

子供の頃に歌った曲、お子さんが保育園などで習っている曲など、世代を問わずなじみ深いものばかりです。

よく歌ってきた曲と元の曲との違いにも注目しながら、ぜひ聴いてみてくださいね!

【びっくり!】海外発祥の童謡。なじみ深いあの童謡も実は(21〜40)

春風NEW!アメリカ歌曲

MASSA’S in de Cold Cold Ground STEPHEN FOSTER Lyrics Words text Sing Along Song

明治時代に生まれた美しい唱歌の原曲が、実はスティーブン・フォスターさんによるアメリカの楽曲だったという興味深い事実をご存知でしょうか。

1903年に『教科統合 少年唱歌 初編』で初めて紹介されたこの楽曲は、原曲の哀愁を帯びた旋律を日本の春の情景へと見事に生まれ変わらせた名作です。

加藤義清さんが手がけた日本語詞は、そよ風に揺れる柳や梅の花といった四季の美しさを歌い上げ、フォスターさんの親しみやすいメロディと完璧な調和を見せています。

小津安二郎監督の映画『東京物語』では別バージョンの『夕の鐘』として使用され、その普遍的な美しさを物語っていますね。

春の訪れを感じたい時や、懐かしい童謡の世界に浸りたい方にぜひ聴いていただきたい一曲です。

霞か雲かNEW!ドイツ民謡

Alle Vögel sind schon da – Kinderlieder zum Mitsingen | Sing Kinderlieder

穏やかで情緒豊かなメロディが印象的なこちらの楽曲は、ドイツの伝統的な民謡を原曲とした童謡です。

自然の移ろいや季節感を歌った歌詞には、聴く者の心に安らぎと懐かしさを与える力があり、その普遍的な美しさこそが世代を超えて愛され続ける理由でしょう。

2011年11月にカワイ出版からピアノ伴奏用の編曲が「eスコア」として発売され、演奏会や教育現場での活用がより身近になりました。

学校の合唱コンクールや音楽教室でのレッスンにぴったりで、初めて合唱に触れる方にもおすすめです。

日本語への翻訳では原曲の情緒を損なわないよう工夫が施されており、ドイツ民謡でありながら日本人の心にも深く響く作品に仕上がっています。

星の界NEW!讃美歌

星の界(ほしのよ)【昔ながらの童謡唱歌】
星の界NEW!讃美歌
Alan Jackson – What A Friend We Have In Jesus (Live)

明治時代に文部省唱歌として親しまれるようになったこの楽曲の元ネタが、実はアメリカの讃美歌『What a Friend We Have in Jesus』だったというのはとても興味深い発見ですよね。

アイルランド出身のジョセフ・スクライヴェンさんが母親を慰めるために綴った詩に、チャールズ・C・コンヴァースさんが1855年に美しいメロディを付けた作品を、杉谷代水さんが星空への憧れを込めた日本語詞に置き換えた仕事ぶりも実に素晴らしいですよね。

1910年に『教科統合中等唱歌』第2巻に収録されてから、卒業式や合唱コンクールなどの学校行事で歌い継がれている名曲です。

鬼のパンツイタリア発祥

【童謡】おにのパンツ / 横山だいすけ
鬼のパンツイタリア発祥
【和訳付き】フニクリ・フニクラ (ナポリ音楽) “Funiculì funiculà” – カタカナ読み付き

『おにのパンツ』は鬼の格好や力強さをアピールする曲として、節分などのタイミングでよく耳にする童謡ですね。

また原曲であるイタリアが発祥の『フニクリ・フニクラ』は登山鉄道を表現した内容で、ストレートに和訳をしたバージョンも親しまれています。

世界最古のCMソングとも言われており、その場所に行きたくなるようなさわやかで前向きな雰囲気が大きな魅力ですね。

原曲に忠実な和訳の『フニクリ・フニクラ』、子ども向きの替え歌である『おにのパンツ』のどちらも童謡として定着した、めずらしい例ではないでしょうか。

アルプス一万尺アメリカ民謡

【アメリカ民謡・愛国歌】ヤンキードゥードゥル Yankee Doodle

アルプスの登山を描いた『アルプス一万尺』は、手遊びとしても親しまれている童謡ですよね。

海外の地名が登場することから、ストレートに和訳したものというイメージもあるかもしれませんが、アメリカの原曲は内容が大きく異なります。

『Yankee Doodle』が原曲とされ、ルーツはヨーロッパにあるとも言われていますが、アメリカでの愛国歌としての立ち位置が有名です。

アメリカの独立への意志を主張するような、ヨーロッパの人々をののしるような内容で歌われ、その時の状況に応じてさまざまな替え歌が作られたと伝えられています。

日本ではボーイスカウトをイメージした歌詞が付けられたものが定着し、童謡として親しまれていきました。

ごんべさんの赤ちゃんアメリカ発祥

John Brown’s Baby (ジョン ブラウンのあかちゃん)

赤ちゃんが風邪を引いてしまってあわてる権兵衛さんの様子を描いた童謡で、短くシンプルな内容から、手遊びの題材などでも親しまれています。

賛美歌の『やあ兄弟達よ 我らに会わないか』のメロディをもとにして、奴隷制度の廃止に貢献したジョン・ブラウンの功績をたたえる『ジョン・ブラウンの屍』や『ジョン・ブラウンの体は』、行進曲としての『リパブリック讃歌』、さらに子供向けにアレンジしたレクリエーションソング『ジョン・ブラウンの赤ちゃん』と発展していき、日本に伝わってきたとされています。

軽やかなメロディが印象的な曲ということで、ヨドバシカメラのCMソングをはじめとして、日本でもさまざまなアレンジがされているんです。

おわりに

海外発祥の童謡を紹介しましたが、いかがでしたか?

日本の曲だと思っていたあの曲がまさか!、というような新たな発見があったのではないでしょうか。

歌詞の内容が違ったり、雰囲気が違うものもあったので、またこれまでとは違った形で童謡の世界を味わってみてくださいね。