洋楽のパンクバンド。熱き魂を継承する不滅の伝説たち
パンクロックの歴史に輝く、熱き魂を持つバンドたちをご紹介します。
アメリカのミスフィッツが切り開いたホラー要素との融合、バッド・レリジョンが紡ぐ知性的な歌詞、ドロップキック・マーフィーズによるケルティック・パンクの革新など、それぞれが独自の個性を放ちながら、音楽シーンに大きな影響を与え続けています。
激しさの中に秘められた繊細な感性、そして時代を超えて色褪せることのない情熱。
パンクの真髄に触れられる珠玉の楽曲の数々を、心ゆくまでお楽しみください。
洋楽のパンクバンド。熱き魂を継承する不滅の伝説たち(31〜40)
Drinking And DrivingThe Business

イギリスのパンクシーンを代表するOi!パンクバンド、ザ・ビジネスは1979年にロンドンで結成されました。
労働者階級の若者たちの声を代弁する存在として、反体制的な歌詞とストリートの魂が込められた力強いサウンドを生み出してきました。
1981年にアルバム『Suburban Rebels』でデビューを飾り、サッカーカルチャーとの結びつきも強い彼らの音楽は、多くの共感を呼びました。
メンバーチェンジを経ながらも、2016年に他界したボーカリストのミッキー・フィッツさんの圧倒的な存在感と共に、パンクロックの真髄を体現し続けました。
シンプルで力強いギターリフとキャッチーなメロディーラインは、反骨精神を持ちながらも音楽の楽しさを忘れない、パンクロックの真髄といえるでしょう。
In My EyesMINOR THREAT

1980年にワシントンD.C.で結成されたマイナー・スレットは、ハードコア・パンクシーンに革命を起こしたバンドです。
イアン・マッケイさんのリードで、ストレートエッジ運動の火付け役となった彼らの楽曲は、若者たちの心に深く刻まれました。
わずか3年の活動期間でしたが、その影響力は計り知れません。
1981年にリリースされたEP『Minor Threat』は、パンクの歴史に残る名盤として今も語り継がれています。
薬物やアルコールに頼らない生き方を提唱し、音楽を通じて社会に問いかける姿勢は、多くのファンの共感を呼びました。
激しくも真摯な彼らの音楽は、今を生きる皆さんの心にも響くはずです。
Gimme BrainsBratmobile

反骨精神とDIYの精神を体現するブラットモバイルは、1991年にワシントン州オリンピアで結成されたライオット・ガールムーブメントの先駆者です。
シンプルで荒削りなパンクロックに、ポップやサーフミュージックの要素を巧みに織り交ぜた独自のサウンドで、音楽シーンに新しい風を吹き込みました。
1991年8月、オリンピアで開催されたインターナショナル・ポップ・アンダーグラウンド・コンベンションでのデビューは、フェミニズムと音楽の新たな可能性を示す歴史的な瞬間となりました。
2019年の再結成ライブでは、Tiger TrapのRose Melbergを迎え、新たな布陣で往年の名曲を披露。
音楽を通じた社会変革の可能性を示し続ける彼女たちの姿勢は、今なお多くのミュージシャンたちに影響を与えています。
音楽とメッセージの力を信じる全ての人に聴いてほしいバンドです。
The PrisonerD.O.A.

1978年にカナダのバンクーバーで結成された、ディー・オー・エーは、北米のハードコアパンクシーンを牽引してきた重要なバンドです。
創設者のジョーイ・シットヘッドさんを中心に、彼らは速いテンポと攻撃的なサウンドを武器に、反戦や環境問題など社会的メッセージを発信し続けています。
1980年のデビューアルバム『Something Better Change』から、ロックンロールやブルース、レゲエの要素も取り入れた独自の音楽性を確立。
40年以上の活動で、「West Coast Music Awards」や「Independent Music Awards」を受賞し、2019年には「BCエンターテインメント・ホール・オブ・フェイム」に殿堂入りを果たしました。
パワフルな演奏と熱いメッセージ性を求める音楽ファンに、心から推奨したいバンドです。
UnsatisfiedThe Replacements

ミネアポリスのアンダーグラウンドシーンから誕生し、パンクロックの反骨精神とポップなメロディを融合させた革新的なサウンドで知られるリプレイスメンツ。
1979年の結成以来、ウェスターバーグの感情豊かな歌声と、パンクとポップを巧みに織り交ぜた音楽性で、オルタナティブロックの礎を築きました。
1981年にアルバム『Sorry Ma, Forgot to Take Out the Trash』でデビューを飾り、ローリング・ストーン誌の「史上最高のアルバム500選」に複数作品がランクインするなど、高い評価を獲得。
1991年の解散までに、荒々しさと叙情性を併せ持つ独自の作風で、音楽シーンに多大な影響を残しました。
反抗的な音楽性の中に垣間見える繊細な感性と、生々しい演奏が魅力のバンドです。
洋楽のパンクバンド。熱き魂を継承する不滅の伝説たち(41〜50)
Stickin’ In My EyeNOFX

アメリカはロサンゼルス出身、NOFXは1983年に結成されたパンクロックの重鎮バンドです。
スケートパンク、ポップパンクなど、様々なスタイルを取り入れた音楽性で知られています。
1994年にリリースされたアルバム『Punk in Drublic』が商業的なブレイクスルーとなり、ゴールド認定を受けました。
NOFXは独自のレーベル、Fat Wreck Chordsを通じて作品をリリースし続けており、メジャーレーベルとの契約を拒否するなど、独立精神あふれる活動で知られています。
2005年から2006年にかけては「NOFX 7インチ・オブ・ザ・マンス・クラブ」という斬新な試みも行いました。
Green DayやBlink-182など、後のポップパンクバンドに多大な影響を与えた彼らの音楽は、パンクロックの歴史に興味のある方にぜひおすすめです。
Sonic ReducerDead Boys

パワフルなサウンドと反抗的な精神を体現する、アメリカのパンクロックバンド、デッド・ボーイズ。
1976年にオハイオ州クリーブランドで結成され、1977年にデビューアルバム『Young, Loud and Snotty』をリリースしました。
このアルバムはビルボード200で189位を記録し、ローリングストーン誌の読者投票で「10 Greatest Punk Rock Albums」の7位に選ばれるなど、高い評価を得ています。
ステージ上での過激なパフォーマンスと、ストレートで攻撃的な歌詞が特徴的で、パンクロックの原点とも言える彼らの音楽は、現代のロックミュージシャンたちにも大きな影響を与え続けています。