海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ
「SKA」は1950年代から1960年代にかけてジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、アメリカのジャズやR&B、ジャマイカのフォーク音楽と呼ばれる「メント」などの影響を受けて誕生したと言われています。
スカについてほとんど知らないという方であっても、2、4拍目が強調されたビートを一度は耳にしたことがあるはず、と言うくらいに実はスカの要素はさまざまなジャンルの中で取り入れられているのですね。
そんなSKAをこれから聴いてみたいという方に向けて、オリジナルのスカから2トーン・ネオスカにスカパンク、スカコアといったさまざまなジャンルで活躍する代表的な洋楽のバンドを一挙ご紹介します!
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海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ(61〜70)
Saturday SkinsThe Skoidats

スカパンクのジャンルに入る「The Skoidats」の「Saturday Skins」、少しパンク色が強いですが、好きな人は好きですよね。
自分の場所がどこなのか、どこに行くのか知っているけどそれがわからないという混沌とした歌ですが、力強くてカッコいい曲です。
Simmer downThe Wailers

レゲエの神様ことボブ・マーリーさんの名前や有名曲は、おそらくレゲエやスカに興味のない方であってもよくご存じでしょう。
伝説的なレゲエ・ミュージシャンとして多くのアーティストたちや音楽ファンからリスペクトされ続けているボブさんですが、実は1960年代に音楽活動を始めた頃はスカをやっていたのですね。
レゲエの歴史をたどればスカにつながりますから当然とは言えますが、ボブさんがThe Wailersというグループでスカのジャンルで活躍していたという事実は、詳しい方でなければ意外と知られていないかもしれません。
ボブさんにピーター・トッシュさん、バニー・ウェイさんという後にレゲエの歴史において重要なミュージシャンとなる3人で結成したザ・ウェイラーズは1961年に結成され、1965年にはスカを語る上では欠かせない「スタジオ・ワン」にてレコーディングされたデビュー・アルバム『The Wailing Wailers』をリリースしています。
スカタライツがバックバンドを務めたヒット曲『Simmer down』や、ソロとしてのボブさんの代表曲となる『One Love』も、実はこの時期にスカとして作曲されているのですから実に貴重な音源なのですね。
伝説のレゲエ・ミュージシャンたちの初々しい歌声を、ぜひ堪能してください!
Lost AgainDancehall Crashers

1990年代は、女性ボーカリストがフロントに立つ人気のスカコア・バンドが多く存在していましたね。
アメリカはカリフォルニア州出身のダンス・ホール・クラッシャーズは、まさにそういったスカコア・バンドの代表的な存在の1つです。
もともとはオペレーション・アイヴィー~ランシドの活動で知られるマット・フリーマンさんとティム・アームストロングさんのサイド・プロジェクトとして1989年にスタートしたバンドなのですが、1990年にデビュー・アルバムをリリースした後に2人がランシドを結成したこともあって自然消滅的な形で解散しています。
その後は熱狂的なファンの要望もあって1992年に再結成、2人の女性ボーカリストがフロントに立つスカコア・バンドとして再び表舞台へと返り咲きました。
1995年にはメジャー・レーベルよりセカンド・アルバム『Lockjaw』をリリース、1997年にはセカンド・アルバム『Honey, I’m Homely!』を発表するなど精力的な活動で人気バンドへと成長します。
彼らのサウンドはスカパンクを基調としながらもパワーポップばりのキャッチーなメロディ、ツイン・ボーカルによる美麗なコーラスワークという強力な武器を全面に押し出した楽曲群が特徴で、スカコア初心者でも取っ付きやすいバンドだと言えましょう。
女性ボーカルのポップなパンクが好きな方にもオススメです!
On My RadioThe Selecter

2トーン・スカのムーブメントの中でとくに有名なバンドの1つが、こちらのザ・セレクターです。
人種混合というだけではなく、フロントに女性ボーカリストのポーリーン・ブラックさんが立つという当時としては革新的なラインアップのバンドということでも知られており、2トーン・スカのバンドたちが持っていた理念のようなものを最も体現したバンドと言えるかもしれませんね。
そんな彼らは1979年にスペシャルズとのスプリット・シングルとしてリリースされた『Gangsters』でデビューを果たし、同年に発表したシングル『On My Radio』では全英チャート6位をマークして一躍注目を集めます。
翌年にリリースされた、紳士が壁にもたれかかっているジャケットでも有名なデビュー・アルバム『Too Much Pressure』が全英チャート5位という好成績を記録。
1981年にはセカンド・アルバム『Celebrate the Bullet』をリリースするも商業的には失敗してしまいバンドは解散してしまいますが、1991年には再結成を果たして新作もリリースしています。
他のバンドと比べても古き良きスカのビートを軸としたサウンドもさることながら、ザ・セレクターの最大の魅力はなんといってもポーリーンさんの表情豊かなソプラノ・ボイスによるボーカル、そして社会問題などに切り込んだ歌詞でしょう。
彼らのサウンドを気に入った方は、ぜひ和訳などで歌詞もチェックしてみてくださいね。
おわりに
1990年代から現代まで、世界中で愛され続けているスカミュージック。
パンクやレゲエ、ソウルなど様々なジャンルと融合しながら進化を遂げてきた音楽性は、今なお多くの人々を魅了し続けています。
熱いメッセージとキャッチーなビート、そして独自の世界観を持つ彼らの音楽は、きっと新しい音楽の扉を開いてくれることでしょう。







