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海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ

「SKA」は1950年代から1960年代にかけてジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、アメリカのジャズやR&B、ジャマイカのフォーク音楽と呼ばれる「メント」などの影響を受けて誕生したと言われています。

スカについてほとんど知らないという方であっても、2、4拍目が強調されたビートを一度は耳にしたことがあるはず、と言うくらいに実はスカの要素はさまざまなジャンルの中で取り入れられているのですね。

そんなSKAをこれから聴いてみたいという方に向けて、オリジナルのスカから2トーン・ネオスカにスカパンク、スカコアといったさまざまなジャンルで活躍する代表的な洋楽のバンドを一挙ご紹介します!

海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ(1〜10)

All My Best Friends are Metalheads”Less than Jake

スカを軸としたポップなパンク・バンドはスカコアと呼ばれ、1990年代には多くの名バンドがシーンに登場して日本でも熱狂的なファンを生み出しました。

1992年に結成されたフロリダ出身のレス・ザン・ジェイクもその1つで、メンバーが親日家ということもあって定期的に来日公演を実施して日本のファンを喜ばせているバンドです。

そんな彼らの音楽性はアグレッシブなギターとホーン・セクションに彩られたゴキゲンなスカパンクを基調としながらも、メタルやジャズにヒップホップまでを飲み込んだごった煮のサウンドが特徴的で、小さな悩みなどはどうでもよくなってしまうほどのパワーを持ち合わせています。

初めてレス・ザン・ジェイクを聴くという方であれば、1998年にメジャー・レーベルよりリリースされた名盤サード・アルバム『Hello Rockview』辺りから聴いてみるといいでしょう。

余談ですが、現在は脱退していますがオリジナル・メンバーにしてドラマーのヴィニー・フィオレロさんは、あのフォール・アウト・ボーイやパニック・アット・ザ・ディスコにパラモア、といった00年代のエモ~ポップパンク・シーンを席巻した大人気バンドを輩出したレーベル「フュエルド・バイ・ラーメン」の共同設立者の1人でもあるのですよ。

Dream GirlJeffries Fan Club

アメリカ・カリフォルニア州オレンジカウンティから鮮烈なスカパンクサウンドを鳴らしたジェフリーズ・ファン・クラブ。

1996年の結成以降、パンクロックのパワーとホーンセクションが生み出す爽快なサードウェーブ・スカで多くのファンを魅了しました。

2001年まで精力的に活動し、アルバム『Feelin’ Sorry…For All The Hearts We’ve Broken』や『Nothing To Prove』など数々の名作を世に送り出しています。

2003年にはOC Weeklyの「The 129 Greatest OC Bands Ever」で96位に選出され、地元で高い評価を得ました。

キャッチーなメロディと力強いホーンアレンジ、そしてライブでの圧倒的なパフォーマンスは、ダンサブルなスカミュージックの真髄を体現。

ポップパンクやスカの要素を取り入れた軽快な楽曲を求めている音楽ファンにぴったりの一枚です。

Pressure DropToots & The Maytals

ジャマイカのスカとレゲエシーンを代表するレジェンドバンド、トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ。

1962年にキングストンで結成され、スカからロックステディ、レゲエまで、ジャマイカ音楽の変遷とともに歩んできました。

フレデリック・ヒバートさんのソウルフルな歌声は、オーティス・レディングに例えられるほどの圧倒的な存在感を放ちます。

1968年には、音楽ジャンル「レゲエ」という言葉を世界に広めた立役者として知られています。

2004年と2021年にグラミー賞最優秀レゲエ・アルバム賞を受賞し、ジャマイカ国内では31曲のナンバーワンヒットを記録。

アルバム『True Love』では豪華アーティストとの共演を実現させ、世界中のファンを魅了しました。

伝統的なスカやレゲエサウンドの真髄を体験したい音楽ファンに強くおすすめのバンドです。

海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ(11〜20)

One Step BeyondMadness

Madness – One Step Beyond (Official 4k Video)
One Step BeyondMadness

スペシャルズやザ・セレクターといったバンドと並んで、1970年代後半から80年代前半のイギリスの2トーン・スカ~ネオ・スカのブームを代表するバンドがマッドネスです。

1980年代に青春を過ごされた方であれば、ホンダの名車「ホンダ・シティ」のCMに出演したユーモラスなバンド・メンバーの姿を記憶しているという人は多くいらっしゃるでしょう。

そんなマッドネスは同時代に活躍した他のスカ・バンドと比べても幅広い音楽性を武器として息の長い活動を続けていることでも知られており、1986年に一度解散するも1992年に再結成を果たしてオリジナル・アルバムもリリース、2016年に発表された通算11枚目のアルバム『Can’t Touch Us Now』は全英チャート5位を記録して変わらぬ人気ぶりをアピールしています。

そんな彼らのスカ・バンドとしての魅力を堪能したい方は、やはり初期の音源をチェックしてもらうのがよいでしょう。

1979年にリリースされたデビュー・アルバム『One Step Beyond…』はイギリスが誇るパンク~ニューウェーブ系の伝説的なレーベル「Stiff Records」からリリースされ、全英チャート2位というヒットを記録しています。

実際に聴けば分かりますが、オーセンティックなスカを下敷きとしたインストゥルメンタル・ナンバーからバラードまで非常にバラエティ豊かな楽曲がずらりと並んでおり、哀愁を帯びたサックスの音色も良いアクセントとなっていますね。

スカという枠内にとどまらず、まさに英国の「粋」が詰まったブリティッシュ・ミュージックの素晴らしさを味わえるバンドです!

UnityOperation Ivy

活動期間は2年程度、EPとアルバムをそれぞれ1枚残して解散して伝説となったオペレーション・アイヴィー。

ランシドのティム・アームストロングさんとマット・フリーマンさんが在籍していたことであまりにも有名なオペレーション・アイヴィーは1987年にアグレッシブなハードコア・パンクとスカの要素を融合させた革新的なサウンドで熱狂的なファンを生み出すも、スターダムに駆け上がることを嫌ったティムさんによって冒頭で触れたように2年程度で活動を終了してしまいました。

その後のティムさんは不遇な時期を過ごしながらも、マットさんとともにランシドを結成して世界的な人気バンドとなったことはいまさら語るまでもないですよね。

ハードコアと言いましたが改めて聴くとシンガロング必至のキャッチーなメロディが満載ですし、ちょっとしたギター・ソロにホーン・セクションなどを迎えた楽曲もあり、スカ・パンクにとどまらないサウンドを提示していたことがよく分かります。

当時の彼らの作品はアメリカのパンク~ハードコア・シーンを語る上では欠かせないレーベル「Lookout Records」からリリースされていましたが、2007年にはティムさんが主宰するレーベル「Hellcat Records」より、EP作品『Hectic』とアルバム『Energy』にコンピレーションに収録されていた音源なども追加したディスコグラフィ盤がリリースされていますから、オリジナル版にこだわらない方はそちらを手に取っていただいて、彼らの残した偉大な遺産をぜひ楽しんでください!

The Impression That I GetThe Mighty Mighty Bosstones

The Mighty Mighty Bosstones – The Impression That I Get (Official Music Video)
The Impression That I GetThe Mighty Mighty Bosstones

アメリカのスカコア・バンドの先駆的な存在にして、2022年に突然解散を発表して39年という長いキャリアに終止符を打ったザ・マイティ・マイティ・ボストンズ。

アメリカはマサチューセッツ州ボストン出身、1983年に結成された彼らは本国のハードコアパンク・シーンに身を置きながらも、1970年代後半のイギリスで勃発した「2トーン・スカ」のムーブメントに多大な影響を受けたというルーツを持つバンドで、そういった音楽的なバックボーンがサウンドにも明確に表れています。

アンダーグラウンド・シーンでライブ活動を続け、1989年に同郷の名門インディーズ・レーベル「Taang! Records」よりデビュー・アルバム『Devil’s Night Out』をリリース。

荒々しいハードコアの精神と軽快な2トーン・スカが交互に登場するサウンドは多くの熱狂的なファンを生み出し、1993年には満を持してメジャー・レーベルよりサード・アルバム『Don’t Know How to Party』を発表しています。

1997年にリリースされた5枚目のアルバム『Let’s Face It』はビルボード・チャート27位という好成績をマーク、リード・シングル『The Impression That I Get』が同じくビルボードのモダンロック・トラックスにて1位を獲得するなど彼らのキャリアの中で最も成功を収めた作品となりました。

MVやアーティスト写真を見ればわかるように、ハードコアパンク出身ながら2トーン・スカの伝統に忠実な形で、びしっとスーツで決めているルックスも最高にカッコいいですよね!

Lip up FattyBadManners

1970年代後半以降に活躍したイギリスのネオスカ・バンドの中でも、1度の解散はあったものの長きに渡り活動を続ける大ベテラン・バンドとして有名なバッド・マナーズ。

唯一のオリジナル・メンバーにして頭をそり上げた巨漢というルックスも強烈なフロントマン、バスター・ブルッドヴェッセルさんを中心としてバッド・マナーズが結成されたのは1976年のこと。

彼らは2トーン・レコーズと契約したバンドというわけではないのですが、2トーン・ブームと密接につながった活動を続けながらテレビ出演やドキュメンタリー映画で取り上げられるなど、シーンの象徴的な存在の1つとして認知されています。

1980年のデビュー・アルバムにして名盤『Ska ‘n’ B』のアルバム・ジャケットを見ていただければわかりますが、バスターさんと思しき人物のコミカルなイラストが他のバンドとひと味違う雰囲気を感じさせますよね。

彼らの音楽は同時代の2トーン~ネオスカ勢の中でもとくにキャッチーでポップ、ハッピーなキラーチューンがめじろ押しで、ややB級感はあるものの、それもまた1つの「味」として楽しめるはずです。

細かいことは抜きにして、軽快な2トーン・スカを楽しみたいという方はぜひバッド・マナーズをチェックしてみてください!