海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ
「SKA」は1950年代から1960年代にかけてジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、アメリカのジャズやR&B、ジャマイカのフォーク音楽と呼ばれる「メント」などの影響を受けて誕生したと言われています。
スカについてほとんど知らないという方であっても、2、4拍目が強調されたビートを一度は耳にしたことがあるはず、と言うくらいに実はスカの要素はさまざまなジャンルの中で取り入れられているのですね。
そんなSKAをこれから聴いてみたいという方に向けて、オリジナルのスカから2トーン・ネオスカにスカパンク、スカコアといったさまざまなジャンルで活躍する代表的な洋楽のバンドを一挙ご紹介します!
海外のスカ。押さえておきたい代表的なバンドまとめ(21〜25)
Lost AgainDancehall Crashers

カリフォルニア州バークレー発のスカパンクバンド、ダンス・ホール・クラッシャーズは、1989年の結成時には元オペレーション アイビーのメンバーが在籍していたという興味深い経歴の持ち主です。
エリース・ロジャースさんとカリーナ・デニークさんの魅力的な女性ツインボーカルを中心に、スカ、パンク、オルタナティブロックを融合した独自のサウンドを確立しました。
1995年に契約したMCAレコードから発売したアルバム『Lockjaw』収録曲が映画『Angus』のサウンドトラックに起用され、MTVでも放映されるなど注目を集めました。
アルバム『Honey, I’m Homely!』は1997年にビルボードの「Top Heatseekers」チャートで22位を記録。
2004年まで精力的に活動を展開し、21年の活動休止を経て2025年に待望の再始動を果たしました。
パワフルなツインボーカルとキャッチーなメロディが織りなす、爽快感溢れるサウンドは必聴です。
El Coo CooiVoodoo Glow Skulls

カリフォルニア州リバーサイドから1988年に始動したスカパンクの先駆者、ヴードゥー・グロウ・スカルズ。
スカ、ハードコアパンク、ラテン音楽を融合させた独自のスタイルで、「スカコア」というジャンルを確立しました。
1993年に Dr. Strange Recordsからアルバム『Who Is, This Is?』でメジャーデビューを果たし、以降Epitaph Recordsで75万枚以上のセールスを記録。
映画『バイオ・ドーム』や『Mr. & Mrs. スミス』のサウンドトラックにも楽曲が起用され、メディアでの露出も増加。
英語とスペイン語の両方で歌われる楽曲や、マスクやコスチュームを用いたエネルギッシュなライブパフォーマンスは、他のバンドとは一線を画す個性として注目を集めています。
パワフルでダンサブルな音楽性と、文化的多様性を持つサウンドが魅力のバンドです。
Jamaica SkaKeith & Ken with Byron Lee & the Dragonaires

1960年代初頭のジャマイカ音楽シーンを代表するユニットとして、キース&ケンさんとバイロン・リー&ザ・ドラゴネアーズの名は輝き続けています。
ジャズとメントの融合から生まれたスカミュージックを世界に広めた功労者として知られ、数々の伝説的なステージを残してきました。
1962年には映画『007』シリーズに出演し、ジャマイカ音楽の魅力を世界に発信。
その功績が認められ、1982年にはバイロン・リーさんがジャマイカ政府から「ディスティンクション勲章」を授与されました。
ハリー・ベラフォンテさんやチャック・ベリーさんのバックバンドも務めた実力派バンドで、軽快なリズムとハーモニーが特徴的です。
スカやレゲエの魅力を存分に味わいたい方にお勧めの1組です。
mambo skaSka Cubano

ロンドンとキューバを拠点に2001年から活動を開始したスカ・クバーノは、キューバ音楽とジャマイカのスカを見事に融合させた独創的なサウンドを生み出したバンドです。
ナッティー・ボウさんをはじめとする多国籍なメンバーで構成され、スカにマンボやソン、ルンバといったキューバ音楽の要素を巧みに取り入れた音楽性で注目を集めました。
2005年のノーベル平和賞コンサートへの出演や、アルバム『¡Ay Caramba!』のBBCワールドミュージックアワードノミネートなど、国際的な評価も獲得。
フジロック・フェスティバルへの出演や、2006年の六本木ヒルズでの単独公演など、日本でも精力的に活動を展開しました。
スカとラテン音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの存在といえるでしょう。
No HopeMad Caddies

1995年8月に結成されたスカバンドで、ボーカルギター・ベース、ドラム、トランペット、トロンボーン、の6人で構成されている「Mad Caddies」。
この曲ではトランペットが強調されていてとても聴き応えがある1曲です。
ライブでの演奏力やパフォーマンスにくぎ付けになることまちがいなし。