秋田の民謡・童謡・わらべうた。歌い継がれる故郷のこころ

秋田酒屋唄

秋田酒屋唄

酒造りの工程別によってそれぞれ唄があり、特に、酒造り職人たちが「もと」（酒母）を摺る「もと摺り」の時に、調子を合わせるため歌いながら作業していたと言われています。

酒造りの工程によりテンポが異なるのがおもしろいところで、お酒の席で歌われることも多いようです。

秋田長持唄

小野花子　秋田長持唄　　大塚文雄会長品川区

嫁入りの時に箪笥や長持を担ぐ人たちが唄いました。

嫁入り道具として衣類や布団などを入れて運び、そのまま収納家具として使われたのが長持であり、花嫁が家を出て相手方の家に到着するまで、それぞれの感情を込めて歌ったのが目に浮かぶようです。

秋田音頭

秋田音頭　‐由利高校民謡部‐

節のない地口の語りがおもしろい秋田音頭。

手の動きがユニークな踊りと共に歌われる民謡です。

次から次へと繰り出される囃し言葉に自然と身体も動き出します。

伴奏も賑やかで楽しい気分にさせてくれてとにかく盛り上がる音頭になっています。

秋田馬子唄

秋田馬子唄 全国大会 菅原桃香 2014

馬市で買った馬を曳いて帰る際に歌われた曲です。

馬市への往来は夜間であったことから、寂しさを紛らわせるため夜な夜な歌われたそうです。

行くべという意味の「あべや」とも呼ばれるようです。

月光の下、のらりくらりと歩き続ける情景が目に浮かびます。

臼ひき唄

臼挽き唄　by　清野明子

石臼で米や麦や蕎麦を挽くときに歌われた仕事唄です。

臼ひきはコツコツと時間のかかる作業で徹夜になることも多く、夜通し歌いながら仕事をしていたようです。

何人かで作業をしているときはお互い即興で掛け合いもあったとのこと、美しいメロディに疲れも忘れてしまいそうです。