【スカルラッティ】数ある鍵盤作品の中から名曲、代表曲をご紹介!
鍵盤のためのソナタを555曲も書いたイタリア出身の作曲家兼オルガニスト、ドメニコ・スカルラッティ。
当時の鍵盤楽器の奏法を画期的に変えた、バロック時代の重要な作曲家です。
ピアノを学んでいる方は、一度は触れる作品もあるかもしれませんね。
本記事では、そんなスカルラッティの名曲、代表曲をご紹介します。
動画ではグランドピアノだけでなく、当時の鍵盤楽器であったチェンバロでの演奏も多くあるので、ぜひチェンバロの音色もお楽しみください!
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【スカルラッティ】数ある鍵盤作品の中から名曲、代表曲をご紹介!(1〜20)
ソナタ ト長調 K.259(L.103)Domenico Scarlatti

スカルラッティによる珠玉の作品。
軽快で流れるような旋律と、力強い和音のコントラストが印象的です。
冒頭の明るい調子から、中間部では一転して情熱的な舞曲風に変化。
そして再び軽やかなメロディが戻り、華やかなコーダで締めくくられます。
1756年頃に作曲されたこの曲は、スカルラッティの革新的な鍵盤技法が存分に発揮されています。
チェンバロやピアノ、どちらの楽器でも魅力的な音色を楽しめるでしょう。
バロック音楽ファンはもちろん、クラシック音楽にあまり馴染みがない方にもオススメの1曲です。
ソナタ ヘ長調 K.438(L.381)Domenico Scarlatti

バロック時代に555曲もの鍵盤ソナタを書いたスカルラッティ。
その中でもヘ長調のこの作品は、明るく軽快な曲調が特徴です。
天使が舞うような可愛らしさと、指がもつれそうな技巧的なパッセージが絶妙に融合しています。
スペイン宮廷での生活が影響しているのか、舞曲的なリズムも魅力的。
演奏時間は4分程度と短いですが、軽やかなタッチと明確なリズム感が求められる、聴き応えのある1曲です。
スカルラッティ独特の世界観を存分に味わえるこの作品、ぜひ聴いてみてください。
ソナタ 変ロ長調 K.545Domenico Scarlatti

軽快で華やかな雰囲気が魅力のこの作品。
チェンバロ向けに書かれたこの曲は、鍵盤楽器の可能性を広げた革新的な1曲です。
明るく流れるようなメロディと、スペインの民族音楽を思わせるリズムが印象的。
二部形式で構成され、途中で雰囲気が一変するなど、聴き手を飽きさせない展開も魅力的ですね。
技巧的にも挑戦しがいのある本作は、鍵盤楽器を学ぶ方はもちろん、バロック音楽に興味がある方にもオススメです。
当時の楽器で演奏される音色にも注目してみてください。
ソナタ ホ長調 K.380(L.23)Domenico Scarlatti

バロック時代を代表する鍵盤音楽の名曲として知られる本作。
軽快で流れるような右手のパッセージと、左手の単調ながらも美しい和音とのコントラストが印象的です。
中間部はがらっと雰囲気が変わり力強い舞曲風に、そして最初の軽快なメロディが戻ってきた後、コーダで中間部の舞曲を華やかに奏で、勢いよく幕を閉じます。
弾き手も聴き手も飽きさせないメリハリも魅力的ですね。
スカルラッティの鍵盤楽器への深い洞察が感じられる本作は、チェンバロやピアノを学ぶ方にもオススメの1曲です。
ソナタ ハ長調 K.460(L.324)Domenico Scarlatti

軽快で楽しげな印象を与える冒頭の主題が特徴的な、スカルラッティの代表作の一つです。
4/4拍子のアレグロで構成されており、約5分から6分程度の比較的長い作品。
プラルトリラーなどの装飾音が随所にちりばめられた流れるような旋律と、時折挿入される力強い和音が、曲に変化と深みを与えています。
二部形式をとっており、前半部分では主調から属調への転調が行われ、後半で再び主調に戻るという構造を持っています。
技術的には中級程度の難易度とされ、左右の手の交差や広範な音域のアルペジオ、素早いポジション移動を要する跳躍など、演奏者には高度な技術が求められます。
鍵盤音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメですよ。
ソナタ ト長調 K.477(L.290)Domenico Scarlatti

スカルラッティの後期作品の一つです。
明るく軽快な旋律が印象的で、スペインの民族音楽の影響も感じられます。
急速なスケールや両手の交差など、技巧的な要素も豊富に盛り込まれているのが特徴的。
リズミカルで活力に満ちた本作は、聴く人にエネルギーを与えてくれるでしょう。
鍵盤楽器の魅力を存分に味わいたい方にオススメの1曲。
チェンバロで演奏されることも多いので、その独特な音色も楽しんでみてはいかがでしょうか。