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日本の哀歌に込められた魂の叫び。心に響く至極の名曲を紐解く

悲しみや切なさを美しい旋律に昇華した日本の哀歌の世界。

忌野清志郎さん率いるRCサクセションが紡ぐ寂しい情景から、あがた森魚さんの心揺さぶる詩世界、そしてVOCALOID「GUMI」が歌う透明な想いまで。

時代を超えて人々の心に寄り添い続けてきた珠玉の名曲には、失恋、孤独、別れ…。

人生の様々な場面で感じる魂の叫びが込められています。

静かに心に染み入る歌声と共に、深い感動の世界へ誘います。

日本の哀歌に込められた魂の叫び。心に響く至極の名曲を紐解く(11〜20)

喝采ちあきなおみ

ちあきなおみ / 喝采 [Official Audio]
喝采ちあきなおみ

ちあきなおみさんといえば、伝説の女性歌手です。

彼女の『喝采』を聴くと、まるで彼女自身のことを歌っているかのような錯覚に陥ります。

とにかく悲しい曲ですが、あまりに美しいメロディと歌詞のため、何度でも聴きたくなります。

振り子Uru

【Official】Uru 『振り子』 映画『罪の声』主題歌
振り子Uru

生きづらさを感じること、それが生きているということなのかもしれません。

ネット上での活動から人気に火が着いたシンガー、Uruさんの楽曲で、2020年にシングルリリース。

映画『罪の声』の主題歌として書き下ろされました。

壮大なサウンドアレンジにUruさんの透明感にあふれる歌声がマッチした、切ないバラードナンバーです。

自分の日常、これまでの日々に思いをはせる歌詞は、誰しもが共感できるような仕上がり。

この曲とともに、自分の人生を振り返ってみてはどうでしょうか。

スローバラードRCサクセション

スローバラード RCサクセション 生活向上委員会
スローバラードRCサクセション

忌野清志郎さん、RCサクセションというと激しいロックのイメージですが、デビュー当時はフォークソングを歌っていました。

この曲もそんなフォークの世界に近い、寂しい情景がイメージされます。

1976年にリリースされた6枚目のシングルです。

ひこうき雲荒井由実

ひこうき雲 – 荒井由実(松任谷由実)
ひこうき雲荒井由実

ジブリ映画『風立ちぬ』主題歌です。

友人の自殺をテーマにした作品といわれています。

他にも病死説などあるらしいのですが、いまだに議論されている、名曲です。

ファーストアルバムに収録されいます。

そしてなんといってもサポートメンバーが豪華です。

ベース、ガットギター:細野晴臣さん、キーボード:松任谷正隆さん、ギター:鈴木茂さん、ドラム:林立夫さんといった豪華メンバー。

それだけ期待されてたということですね。

はじめは雪村いづみさんへの提供曲だったようですが、諸事情があって無しになり、本人が歌ったことで日の目を浴びた必然性を感じてしまう名曲。

ほのぼのとした曲調に乗せて歌われる一人の少女の「死」。

なぜ切なくない曲なのか、それは少女の気持ちを代弁しているようにも思うからです。

少女からしたら現実世界で生きていく方がよっぽどつらかったのでしょう。

そのつらさは周りの人たちに理解をし難いものだったと思います。

少女にとっては空の彼方が生きたい場所だったのでしょう。

それを荒井由実さんは感性で受け取り、歌にし、少女の「死」を無駄にしなかった。

才能の塊ですね。

サントワマミー越路吹雪

絶妙なドスの効いたボーカルが切なく胸を打つ楽曲となっています。

渋くシャンソンのような雰囲気がありながらも日本独特の演歌感があり、冒頭から失恋の具体的な風景が浮かぶ歌詞が深く胸に染みる感傷的な曲となっており、街を浮かべる景色感がにじみ出ています。

抜刀隊(陸軍分列行進曲)Charles Leroux

戦時中の軍楽隊が西洋式行進曲をモデルに創り上げた名作です。

1877年からフランスの音楽家シャルル・ルルーさんの手で紡がれた本作は、当時最新の様式を取り入れた2/4拍子に転調を含む斬新な構成と、兵士の士気を鼓舞する力強いメロディが特徴となっています。

1886年には明治天皇に献呈されるほどの評価を受け、その後1912年に現在の姿となり、国内の軍楽隊で広く親しまれる名曲となりました。

勇壮な行進曲に乗せて歌われる兵士への祈りと鎮魂の想いは、戦争体験を持つ世代の心に今なお深く刻まれています。

当時を知る方々とともに、平和への祈りを胸に聴きたい一曲です。

日本の哀歌に込められた魂の叫び。心に響く至極の名曲を紐解く(21〜30)

防人の詩(さきもりのうた)さだまさし

Sakimori no Uta (防人の詩)/ An Ode by an Ancient Japanese Coast Guard: (by Sada Masashi
防人の詩(さきもりのうた)さだまさし

人生の哀感を歌わせたら右に出る者がいないシンガーソングライターといえば、さだまさしさん。

この『防人の詩』は1980年に発売され、映画『二百三高地』の主題歌にもなっています。

歌詩は「万葉集」の中の歌に基づいているそうです。