【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(41〜60)
誓い小柳ゆき

小柳ゆきさんの20枚目のシングルで2006年10月リリース。
小柳ゆきさんもとてもパワフルな中高域が印象的なシンガーですが、これは息漏れの量を少なくした圧力の高いミックスボイスを駆使することで実現しているものと推察できます。
全域に渡ってとてもエッジの効いた倍音成分の多い声質を持っていることも印象的ですね。
これがあるから、ハイトーンの優しいファルセットも活きてくるのでしょうね。
おそらく比較的低い声だと思われる地声とのつながりも非常にスムーズで秀逸です。
甲賀忍法帖陰陽座

陰陽座の10作目のシングルで、2005年4月27日リリース。
陰陽座と言えば、HM/HR系のバンドで、シンガーの黒猫さんにも、あまりミックスボイスというイメージをお持ちの方はおられないかもしれませんが、この楽曲でも、ボーカルパートをよく聴いてみると、鼻腔共鳴を巧みに使った力強いミックスボイスによるハイトーンを披露されています。
ソフトなファルセットによるハイトーンの歌唱と使い分けることで、歌唱表現が非常に多彩に、そして巧みになっていることがおわかりいただけるのではないでしょうか。
ミックスボイスの使い方としては、おそらく地声成分を多く含ませた力強い印象のもの多用されているようですが、こういうメタル系の楽曲でもミックスボイスは存分に生かせるということがよくわかる一曲です。
硬口蓋〜鼻腔共鳴を強調した高次倍音成分を多く含ませた発声をすると、原曲の黒猫さんに近づけると思います。
力強いミックスボイスの習得にオススメの一曲です!
wonderlandAimer

Aimer(エメ)さんの2021年4月14日リリースの通算6作目のアルバム『Walpurgis』収録曲で、CMソングにも起用されていますね。
どちらかと言えば少しハスキーで歌声でパワフルなボーカルスタイルで知られるAimerさんですが、この楽曲のAメロ部分の少し高い音の部分の歌唱では、とても綺麗なミックスボイスを披露されています。
横隔膜をしっかりと広げて、声帯は閉じないようにして、また声は口腔内で上顎に当てて上顎洞共鳴をしっかりと使えるようにして歌ってみてくださいね!
Love SongUru

Uruさんの11作目のシングルで、2021年8月25日リリース。
フジテレビ系 木曜劇場「推しの王子様」主題歌にもなっていますので、テレビを通してお聴きになったことのある方も多いのではないでしょうか。
さて、この楽曲でのUruさんの歌唱ですが、Uruさんの元々の歌唱スタイルや声の特徴のせいもあって、ご本人がミックスボイスを使っているかどうか、少々微妙なところも多々あるのですが、おそらくBメロの後半あたりからは地声寄りのミックスボイス、サビの頭あたりはファルセット寄りのミックスボイスを使っているものと思われます。
ミックスボイスの多彩な表現の習得に適した楽曲でしょう。
First Love宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさんの通算3作目のシングルで、1999年4月リリース。
TBS系テレビドラマ『魔女の条件』主題歌やNTT東日本CF曲にも起用され、90万枚を超える大ヒット曲となりました。
シングル『Automatic』の200万枚を超える大ヒットでデビューした宇多田さんですが、この宇多田さんの登場とともに、日本でも「ミックスボイス」というワードが注目されるようになったような印象があります。
実際、この楽曲の高音箇所では、ヘッドボイスを使わないとても柔らかいハイトーンボイスが使われていて、楽曲中でのミックスボイスの効果的な使い方のお手本のような楽曲と言っても過言ではないと思います。
非常に高い歌唱力を持つ宇多田さんの楽曲なので、実際に歌うにあたっては、難しいところがたくさんあると思いますが、原曲をよく研究した上で練習してみてください。
ミックスボイスが使われている箇所では、できるだけ声をゆっくりとソフトに上顎に当てるようにして発声するのが、習得のための早道になると思います。
ぜひお試しを!