【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(21〜30)
ドレスを着る前にJiLL-Decoy association

ジャズバンドのなかでも、特にセンスが高いことで知られるバンド、JiLL-Decoy association。
ジルデコの愛称でコアな音楽マニアから注目を集めていますね。
そんな彼女たちの楽曲のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『ドレスを着る前に』。
非常に複雑なジャズナンバーで、間奏に入る前のパートでミックスボイスが登場します。
ミックスボイスからファルセットに移行していく構成なので、地声と裏声の繋ぎを強化したい方にオススメです。
クリームで会いにいけますかずっと真夜中でいいのに。

「地声で中低音じゃなくて裏声系の曲も歌いたいな~」という方にこの曲がいいのではないでしょうか?
全体の音域は、A#3~F#5でCメロに高音がありますが、裏声が得意な方は気持ちよく歌える部分だと思います!
全体的に張り上げるような曲ではないので、常に脱力して頭を響かせるイメージで優しく歌いましょう。
また、裏声が多いのでブレスを取る位置と間をしっかり決めたいですね。
呼吸を意識すると表現力もついてきて歌としてとても良くなってきます!
サビ部分の少し早口なところは、言葉をハキハキ言うより、リズムでしっかり取りましょう。
練習する時は「タカタカタンタ」などの言葉でまずリズムにはめてみてください!
歌詞にした時も同じ場所がアクセントになるように歌ってみてくださいね!
STAND-ALONEAimer

Aimerさんの配信限定シングルで、2019年5月リリース。
日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』主題歌。
Aimerさんの歌唱ですが、なかなか固定的な歌唱をしていますね。
おそらく曲冒頭の低い音域部分以外のところは、ほぼミックスボイスで歌っているものと思われます。
そのミックスボイスも声帯を閉鎖気味にした息漏れの少ない地声よりのもので、とてもパワフルな高音を実現しています。
ミックスボイス…簡単に言ってしまえば、地声とファルセットをミックスさせた声ということになりますが、そのバランスのさせ方でこんな使い方もできる!という好例だと思います。
女性シンガーの場合、地声よりは柔らかめの声の響きを得るためにミックスボイスを使うことが多いですが、Amierさんのこのパワフルなミックスボイスは、ロック系のアップテンポな曲を歌いたい女性の方には大変参考になるでしょう。
Love, Day After Tomorrow倉木麻衣

倉木麻衣さんのデビューシングルで1999年12月リリース。
宇多田ヒカルのデビューに端を発する90年代後半の日本のDIVAブームに乗るように登場してきた倉木さんですが、非常にしっかりとした基礎力を持った歌唱でありながら、印象として本格的すぎない、ZARD的な親しみやすさを兼ね備えた歌唱に聞こえるのは、きっとファルセット寄りの優しいミックスボイスを巧みに使っているからでしょう。
「素朴さ」の演出のためにミックスボイスを使った希少な例としてとても参考していただけると思います。
微熱魔ずっと真夜中でいいのに。

音域はA#3~E5で全体的に高めの曲ですが、基本的に優しく裏声っぽい声で歌うと音程も取りやすく100点を狙えるかなと思います!
裏声ばっかりだとフラフラになって疲れちゃうかもしれないので、声がブレないように腹式呼吸と体幹をしっかり意識してくださいね。
サビ前のラップっぽいところはもしかしたら音程バー自体入っていないかもしれませんが、かっこいい部分なのでぜひリズムに乗りながら楽しく歌ってください!
少し早い曲なので息継ぎするのを忘れないで裏声頑張ってみてください!
炎LiSA

LiSAさんの17枚目のシングルで2020年10月リリース。
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の主題歌でもあります。
ボーカルメロディで使われている音域も非常に広い楽曲で、これを歌うにはミックスボイスの習得が必須になるでしょう。
おそらくこの曲、ご本人はそんなに音の高くないAメロ部分からミックスボイスで歌われているものと思われます。
ここをソフトなミックスボイスで歌うことで、パワフルに歌うサビと見事にコントラストをつけています。
サビの超高音でのミックス〜ファルセットへの切り替えもスムーズで素晴らしいですね。
少々上級者向けのセレクトになりますが、ぜひチャレンジしてみてください。
This game鈴木このみ

アニソン歌手の鈴木このみさんをご存じですか?
とてもかっこいいのでアニソン好きな方にはぜひ聴いてほしいです!
今回の『This game』は超絶高音が続く上に、なんとラスサビで転調してさらに高くなります。
曲全体の音域はB3~F5と全体的に高めで、全部地声でいこうとすると喉がやられます(笑)。
鈴木さんはうまく裏声も交ぜていますね。
『This game』のようなここまでの高音を出すときは、張り上げるというより響かせるという意識で歌うと気持ち楽になりますよ!
だからといっていきなりは誰でもできないので、まず胸に手を当てて胸が響いているのを確認してみてください。
また、ブレスを忘れてしまうと高い声も出ないので口からたくさん吸ってタイミングを合わせて歌いましょう!