【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(21〜40)
BestieBAND-MAID

コンセプト色が強いバンドでありながら、しっかりとした技術も備えていることで知られるガールズバンド、BAND-MAID。
ハードロックを主体としているため、難易度が高い楽曲が多いことで有名ですね。
そんな彼女たちの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『Bestie』。
サビの部分で難易度の低いミックスボイスが数回登場します。
人によっては地声で発声できてしまうので、その場合はキーを1つ上げてください。
初心者がミックスボイスの感覚をつかむにはうってつけの作品なので、ぜひチェックしてみてください。
紙一重Uru

Uruさんの4作目デジタル配信シングルで、2023年4月リリース。
TVアニメ『地獄楽』のエンディングテーマに採用されています。
とてもしっとりとした美しいバラードソングに仕上げられていますね。
このバラード曲の世界観を表現するのに必要不可欠な役割を果たしているのが、Uruさんのミックスボイスを存分に駆使した歌唱にあるのではないでしょうか。
筆者がこの曲を聴いた感覚ですが、Uruさんは、この楽曲の大部分をミックスボイスを使って歌われているのではないかと思います。
ミックスボイスというワード、比較的定義が曖昧な言葉なんですが、筆者的にはチェストボイスもヘッドボイスも使わず、その中間程度の響きを持たせた歌声という感じで認識しています。
それでいくと、Uruさんはこの楽曲のAメロパートなど、比較的低い音域のパートでも声を上顎に当てるようにして、あえてチェストボイスは使わずに柔らかくクリアな響きを確保されています。
そうしておきながら、サビの導入部の歌唱では力強い地声の高音を使って、楽曲を非常にドラマティックに演出されています。
曲中でのご本人の声質の変化に注目して、よく研究した上で練習してみてください。
ミックスボイスの練習曲としての難易度は少し高めだと思いますが、きっと得られるものはたくさんあると思います!
Sword Of JudgementHAGANE

日本を代表するガールズヘヴィメタルバンド、HAGANE。
ジャパニーズヘヴィメタルをしっかりと継承したスタイルが特徴で、高いパフォーマンスで知られています。
そんな彼女たちの作品のなかでも、特にミックスボイスの練習曲としてオススメしたいのが、こちらの『Sword Of Judgement』。
ミックスボイスやファルセットがサビで何度も登場するため、ミックスボイスはもちろんのこと、高音系のテクニック全体を強化したいという方にオススメです。
With幾田りら

YOASOBIのボーカル、ikuraさんとしてもご活躍中のシンガーソングライター、幾田りらさんの配信限定シングルで、2023年10月リリース。
主演に二宮和也さん、ヒロインに波瑠さんを迎えて映像化された映画『アナログ』のインスパイアソングとして制作されたそうです。
元来、そのステキなハイトーンボイスが魅力の幾田りらさんですが、このスローバラードの楽曲でも、地声、ミックスボイス、ファルセットを見事に使い分けて、とても魅力的な歌唱を披露されています。
楽曲冒頭のスキャットのように歌われているところやサビの中高音部分などで、ミックスボイスを使われていると思われますので、ミックスボイスの習得を目指す皆さんは、ぜひチャレンジしてみてください。
幾田りらさんの歌唱はそんなにミックスボイスが目立つものではありませんが、一曲を通してスムーズに発声を切り替えて歌う練習をするには最適な一曲だと思います。
息の使い方が乱雑にならないように丁寧に歌ってくださいね。
Love, Day After Tomorrow倉木麻衣

倉木麻衣さんのデビューシングルで1999年12月リリース。
宇多田ヒカルのデビューに端を発する90年代後半の日本のDIVAブームに乗るように登場してきた倉木さんですが、非常にしっかりとした基礎力を持った歌唱でありながら、印象として本格的すぎない、ZARD的な親しみやすさを兼ね備えた歌唱に聞こえるのは、きっとファルセット寄りの優しいミックスボイスを巧みに使っているからでしょう。
「素朴さ」の演出のためにミックスボイスを使った希少な例としてとても参考していただけると思います。