【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(41〜60)
星月夜由薫

由薫さんの通算6作目のデジタル配信シングルで、2023年2月リリース。
地声はやや低めの由薫さんですが、この『星月夜』では、サビパートの高音部を中心に巧みにミックスボイスを使った歌唱で、このしっとりとしたバラード曲の世界観を見事に表現されています。
通常のファルセットボイスでは、声を鼻腔に当ててクリアに響かせるヘッドボイスを使いますが、ミックスボイスでは、発声方法としてはファルセットのままで大丈夫なので、声をできるだけ広く裏顎全体に当てるようにして発声して歌う練習をしてみてください。
きっと由薫さんのような柔らかくてクリアな高音が出せるようになりますよ!
みんな空の下絢香

絢香さんの10枚目のシングルで2009年7月リリース。
女性シンガーの中では比較的太い声を持っている絢香さん。
彼女の使うミックスボイスはとてもわかりやすいものだと思います。
とくにサビ前、Bメロでのフレーズ表現などは、とてもうまくミックスボイスを使って表現している好例と言っていいでしょう。
使い方としては裏声寄りのミックスボイスを使って広域の表現を補っているような感じですが、Bメロでこれが効果的に使われていることで、地声の高音から入ってくるサビのハイトーンとのコントラストが出て、楽曲イメージを強調することに成功していますね。
もしご自身で歌われるときは発声のつながりがスムーズにできるように練習してみてくださいね。
君は生きてますか琴音

琴音さんの配信限定シングルとしては通算6作目の作品で、2021年6月21日リリース。
この楽曲で琴音さんのミックスボイスによる歌唱が聴けるのは、楽曲冒頭部分だと思います。
ボーカルメロディ、それから歌詞の響かせ方を最適なものにするために絶妙な発声の使い分けが楽しめる楽曲に仕上げられています。
ミックスボイスの使い方としては、鼻腔共鳴を多く使ったファルセット寄りのものが多いような感じますが、ソフトなハイトーンのためにミックスボイスを多用することで、サビでの地声〜地声寄りのミックスボイスを使った力強い歌唱とのコントラストの付け方の参考になるのではないでしょうか。
君に夢中宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさんの配信限定シングルで2021年11月26日リリース。
TBS系ドラマ『最愛』の主題歌に起用されています。
筆者には、この楽曲を歌う宇多田ヒカルさんがデビューした頃から、盛んに「ミックスボイス」というワードを各種のメディアで目や耳にするようになったような印象があるのですが、この楽曲でも宇多田さんは、そんな「元祖ミックスボイス」と言うのにふさわしい歌唱を聞かせてくれています。
少しセリフ的(?)に歌われているパートとの歌声の違いに着目して聴くと、ミックスボイスの効果的な使い方がご理解いただけるのではないでしょうか。
やさしさで溢れるようにJUJU

JUJUさん、9枚目のシングルで2009年2月リリース。
おそらく元々の地声自体は少々低めなのであろうと感じるJUJUさんなので、曲中で多用される中高域の音域の歌唱は、ミックスボイス主体で歌っているものと思われます。
地声の低さをカバーする感じのミックスボイスの使い方…と言えばいいでしょうか。
声帯をしっかりと締めて息漏れを抑えた、高音の倍音成分の少ないミックスボイスですね。
普段から「歌える音域を広げたい!」とお考えの方は、彼女の発声方法、声の使い方を研究してみるといいでしょう。
サビの最高音付近の音がファルセットで歌っていますが、Bメロからサビ、サビ頭の発声などは女性のミックスボイスのいいお手本になると思います。