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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲

ミックスボイスというワード。

歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。

僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。

でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。

ではミックスボイスって一体なんなのか?

簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。

だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。

実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。

今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。

きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。

ぜひお役立てください。

【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(21〜40)

月光鬼束ちひろ

鬼束ちひろさんの2枚目のシングルで2000年8月リリース。

彼女の歌の特徴は何と言ってもその「息づかい」の巧みさでしょう。

歌う音域や表現によって息漏れの量を巧みに使い分けることで、地声、ミックスボイス、ファルセットのスムーズなつながりを実現していて、聴いていてとても心地いい歌になっています。

おそらく地声の領域は少々ハスキーな声をしていると思われ、曲中で最も多用されている中高域は、ほぼすべてミックスボイスで歌っていると推察できますが、そこからファルセットでのきれいな高音や地声成分を多くした、ややハスキーボイスで迫力のあるハイトーンへの移行など、見事としか言いようのない歌唱ですね。

StoryAI

AIさんの12枚目のシングルで2005年5月リリース。

これはもうステキなミックスボイスのお手本のような曲、歌唱ですね。

もともとハスキーな声のAIですが、そのハスキーさを少し抑えてクリアな声にしつつ、パワフルさは微塵も失わないミックスボイスを実現しています。

こういうミックスボイスの使い方、洋楽のシンガーにはわりと多いですが、日本人でこれができる人は非常に少ないんですよね。

おそらく息の量と声帯の閉鎖度合いのコントロール能力が非常に優れているのでしょう。

こんな声、歌唱を身につけるのは非常に難しいですが、ご興味ある方はぜひトライしてみてください!

もらい泣き一青窈

一青窈さんのデビューシングルで2002年10月リリース。

その歌唱力が高く評価されている一青窈さんですが、その歌唱力はこのデビュー曲から健在!

楽曲冒頭から、素晴らしい発声切り替えによるフレーズを歌いこなしています。

とくにこの冒頭部を歌うには、地声〜ミックスボイス〜ファルセット(裏声)のスムーズな発声切り替えができることが必須であり、そういう意味でも、この曲はミックスボイスを習得するための練習素材として最適な一曲と言っていいでしょう。

楽曲そのものの音域はそんなに広くないことも練習材料としてオススメです。

一青窈さんのようにに声の全域で鼻腔共鳴を使えるようになれば完璧ですよ!

ハナミズキ一青窈

一青窈さんの5作目のシングルで、2004年2月リリース。

彼女の代表曲のひとつに数えられるJ-POPのバラードの名曲ですね。

ご本人が歌唱されている原曲を一聴したところ、Aメロパートやサビでの中高域の部分を中心にミックスボイスで歌われているように思います。

これらのパートを歌うときには、声を上顎の奥歯の裏あたりに当てるように心がけて、上顎胴の共鳴をうまく使うようにして歌ってみてください。

また息の吐き出し速度は比較的遅めにそっと当てるようにすると、きっとご本人のような柔らかいミックスボイスで歌えると思いますよ。

ファルセット成分の多いミックスボイスの練習に最適な一曲でしょう。

STAND-ALONEAimer

Aimer 『STAND-ALONE』MUSIC VIDEO(ドラマ『あなたの番です』主題歌/new album『Walpurgis』4/14 on sale!)
STAND-ALONEAimer

Aimerさんの配信限定シングルで、2019年5月リリース。

日本テレビ系日曜ドラマ『あなたの番です』主題歌。

Aimerさんの歌唱ですが、なかなか固定的な歌唱をしていますね。

おそらく曲冒頭の低い音域部分以外のところは、ほぼミックスボイスで歌っているものと思われます。

そのミックスボイスも声帯を閉鎖気味にした息漏れの少ない地声よりのもので、とてもパワフルな高音を実現しています。

ミックスボイス…簡単に言ってしまえば、地声とファルセットをミックスさせた声ということになりますが、そのバランスのさせ方でこんな使い方もできる!という好例だと思います。

女性シンガーの場合、地声よりは柔らかめの声の響きを得るためにミックスボイスを使うことが多いですが、Amierさんのこのパワフルなミックスボイスは、ロック系のアップテンポな曲を歌いたい女性の方には大変参考になるでしょう。