【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(41〜60)
LOVE LOVE LOVEDREAMS COME TRUE

Dreams Come Trueの通算18作目のシングルで、リリースは1995年7月。
TBS系ドラマ『愛していると言ってくれ』主題歌&挿入歌にも使用され、通算240万枚以上を売り上げを記録しました。
90年代のJ-POPを代表する大ヒット曲ですね。
この楽曲がヒットしたあたりから、本稿のテーマである「ミックスボイス」というワードに日本でも注目が集まるようになったような覚えがあります。
ドリカムのボーカルの吉田美和さん、少し太い歌声が魅力のシンガーさんですが、この楽曲のAメロパート等、中音域を中心に構成されたパートでも、地声寄りのミックスボイスをうまく使うことで、ソフトな曲調の楽曲を見事に表現されているように思います。
カラオケで歌うときには、声をできるだけ広く、そしてソフトに上顎に当てるようにして歌ってみましょう。
柔らかいミックスボイスの練習に最適な一曲です。
とてもソフトで優しい楽曲なので、歌詞の中の子音の響きも刺激的にならないようにご注意くださいね。
EverythingMISIA

MISIAさんの7枚目のシングルで2000年11月リリース。
MISIAさんのミックスボイスは、しっかりと力強い発声になっているのが特徴ですね。
どちらかと言えば地声に近いミックスボイスで、ファルセットのような声帯を解放した発声ではなく、声帯はしっかりと締められている印象です。
地声とファルセットのミックス度合いを自在にコントロールして、さまざまな歌唱表現が可能になるのもミックスボイスを習得する利点の一つですが、これはその好例と言えるでしょう。
男性ボーカルでは高域を補完するためにミックスボイスが使われることが多いですが、女性シンガーではこのMISIAさんのようなミックスボイスの使い方を聞けるのもまた興味深いところです。
摩天楼iri

Iriさんの配信シングルで、2022年1月19日リリース。
ある意味で男性的とも言ってもいい独特の歌声を持つiriさんですが、とくにAメロパートを中心にとても効果的にミックスボイスを使った歌唱表現をされていて、そこが「女性らしさ」を感じさせてくれる結果につながっているような気がします。
そういう意味で、ミックスボイスの効果的な使い方の習得に最適な一曲と言えるのではないでしょうか。
ミックスボイスを使う箇所では、声を広く上顎に当てるようにして歌ってみてくださいね。
This Loveアンジュラ・アキ

アンジェラ・アキさんの通算4作目のシングルで、2006年5月リリース。
アニメ『BLOOD+』エンディングテーマに起用され、また同時期に、全国東宝洋画系ロードショー公開韓国映画『デイジー』日本版イメージソングとしてもCM等でオンエアされていました。
楽曲自体は、ストリングスアレンジが非常に効果的に使われた壮大なバラードで、そんなバックトラックの上で、歌声のコントラストを見事に表現したアンジェラ・アキさんの歌唱がとても魅力的に響いています。
この「歌のコントラスト」を表現にするために必要不可欠となるのが、地声〜ミックスボイス〜ファルセットを適切に、そしてスムーズに切り替えた発声になると思います。
難易度の高い楽曲ですが、ぜひ練習して取得してみてください。
残響散歌Aimer

Aimerさんの通算20作目のシングルで、リリースは2022年1月。
アニメ作品『鬼滅の刃』のオープニングテーマにも採用されています。
この楽曲の中でAimerさんは、おそらくサビパートの高音になるところを中心にとても効果的にミックスボイスを使って歌唱されているように思います。
楽曲自体はとてもテンポの速い勢いのあるものですが、それに釣られて発声が荒っぽくならないよう、できるだけソフトに声を上顎の奥歯の裏あたりに当てるように心がけて歌ってみましょう。
とくに音程が高くなるところでは、声を当てる位置を少し上顎の真ん中に寄せるようにして歌うと上顎胴と鼻腔の両方の共鳴が得られて、よりステキな歌声になると思います。
また、ピッチの変化もできるだけスムーズにできるようにブレスポイント(息継ぎの位置)なども工夫してみましょう。