RAG Music
素敵な音楽
search

【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲

ミックスボイスというワード。

歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。

僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。

でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。

ではミックスボイスって一体なんなのか?

簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。

だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。

実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。

今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。

きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。

ぜひお役立てください。

【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(41〜50)

もらい泣き一青窈

一青窈さんのデビューシングルで2002年10月リリース。

その歌唱力が高く評価されている一青窈さんですが、その歌唱力はこのデビュー曲から健在!

楽曲冒頭から、素晴らしい発声切り替えによるフレーズを歌いこなしています。

とくにこの冒頭部を歌うには、地声〜ミックスボイス〜ファルセット(裏声)のスムーズな発声切り替えができることが必須であり、そういう意味でも、この曲はミックスボイスを習得するための練習素材として最適な一曲と言っていいでしょう。

楽曲そのものの音域はそんなに広くないことも練習材料としてオススメです。

一青窈さんのようにに声の全域で鼻腔共鳴を使えるようになれば完璧ですよ!

【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(51〜60)

三日月絢香

絢香さんの通算4作目のシングルで、2006年9月リリース。

聴いているだけで、三日月が綺麗に浮かぶ月夜を思い起こさせてくれる、日本のバラードの名曲ですが、そのやさしい月夜をより濃く演出しているのが、絢香さんのとてもソフトで深いミックスボイスを効果的に使った歌唱な気がします。

Aメロの高い音のところで、フッと抜くように歌われているところやサビ部分での声の使い方などを注意深く研究して歌ってみましょう。

声を上顎の奥歯の裏に当てるような感じで、上顎胴の共鳴を上手く使いこなすことが、ご本人のように歌うためのポイントになってくると思います。

愛を伝えたいだとかあいみょん

あいみょん – 愛を伝えたいだとか 【OFFICIAL MUSIC VIDEO】
愛を伝えたいだとかあいみょん

シンプルな曲ですが、あいみょんさんの歌唱力があってこその曲で私も大好きな1曲です!

あいみょんさんの魅力は歌詞の世界観、そして低音から高音のバランスがとてもキレイだなといつも思います!

とくにこの曲は音域が広く、最低音はAメロやサビ前のF#3、最高音はサビのE5と、音程差が激しいので歌うときはピッチが下がらないように気を付けたいですね。

また、リズムやブレス位置もとても難しい曲ですが歌えたらすごく気持ちいいですよ!

ノリノリで歌うことをオススメします!

Ordinary daysmilet

milet「Ordinary days」Music Video(日本テレビ系水曜ドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」主題歌)
Ordinary daysmilet

ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』の主題歌に起用されたmiletさんの曲で、聴いたことのある方も多いのではないでしょうか。

この楽曲で聴けるmiletさんの歌声ですが、とても効果的に高次倍音成分を響かせられるような発声で歌われていて、高音で歌うのが苦手な女性の方なら「こんなの私に歌えるの!?」と思ってしまう方も少なくないかもしれませんが、ぜひ恐れずにチャレンジしてみてください。

ご本人もそうされていますが、サビ等の高音が必要な箇所は裏声やミックスボイスを織り交ぜて歌うように表現すれば、きっと大丈夫です!

むしろこの楽曲を歌う上で重要なのは、「高音が出るかどうか?」よりも、そうした発声の使い分けなどによる歌唱表現による部分が大きいのではないかなと思います。

裏声やミックスボイスを使うときは、くれぐれも喉を締め上げないようにご注意くださいね。

新しいYESSalyu

Salyu「新しいYES」MUSIC VIDEO
新しいYESSalyu

Salyuさんの13枚目のシングルで2010年3月リリース。

ミックスボイスとは、簡単に言ってしまうと地声と裏声を混ぜた発声法ということになりますが、その地声と裏声の混ぜ方の度合いを調整することで、とてもカラフルな歌唱表現をすることが可能になります。

この曲でSalyuさんの披露している歌唱も、まさにその調整による表現が素晴らしく、優しくフッと抜くような表現からパワフルなハイトーンまで見事にミックスボイスを使いこなして表現されています。

これもまた上級者向けのセレクトになりますが、習得に向けてチャレンジすれば得られるものは大きいと思います!

残酷な天使のテーゼ高橋洋子

「残酷な天使のテーゼ」MUSIC VIDEO(HDver.)/Zankoku na Tenshi no Te-ze“The Cruel Angel’s Thesis”
残酷な天使のテーゼ高橋洋子

高橋洋子さんの11枚目のシングルで1995年10月リリース。

テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲という方が通りがいいかもしれないですね。

高橋さん自身がとてもストレートなタイプのシンガーということもあって、この曲でもあまりわかりやすいミックスボイスは聞けないです。

どちからと言えば、ストレートに歌ってしまうと、キーンという感じの甲高い声になってしまうのを防いで、声のアタリをソフトにするために最高音付近でミックスボイスを使っているような印象ですね。

これもまたミックスボイスの使用例として十分に参考にしていただけると思います。

wonderlandAimer

Aimer「wonderland」MUSIC VIDEO( new album『Walpurgis』 4.14 on sale)
wonderlandAimer

Aimer(エメ)さんの2021年4月14日リリースの通算6作目のアルバム『Walpurgis』収録曲で、CMソングにも起用されていますね。

どちらかと言えば少しハスキーで歌声でパワフルなボーカルスタイルで知られるAimerさんですが、この楽曲のAメロ部分の少し高い音の部分の歌唱では、とても綺麗なミックスボイスを披露されています。

横隔膜をしっかりと広げて、声帯は閉じないようにして、また声は口腔内で上顎に当てて上顎洞共鳴をしっかりと使えるようにして歌ってみてくださいね!