【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
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【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(11〜20)
ルルAdo

Adoさんのヒットナンバー、『ルル』。
代表曲である『うっせぇわ』に近い作風が特徴で、激しいリリックとメロディーで全国的な注目を集めました。
そんな本作はミックスボイスという観点において、非常に難易度の高い作品です。
本作は音程の上下が非常に激しく、シャウトを使用する場面が何度もあります。
その状態に加えて、ミックスボイスを歌っていかなければならないため、相当なピッチコントロールと基礎歌唱力が必要です。
歌唱力に自信のある方は、ぜひチェックしてみてください。
With幾田りら

YOASOBIのボーカル、ikuraさんとしてもご活躍中のシンガーソングライター、幾田りらさんの配信限定シングルで、2023年10月リリース。
主演に二宮和也さん、ヒロインに波瑠さんを迎えて映像化された映画『アナログ』のインスパイアソングとして制作されたそうです。
元来、そのステキなハイトーンボイスが魅力の幾田りらさんですが、このスローバラードの楽曲でも、地声、ミックスボイス、ファルセットを見事に使い分けて、とても魅力的な歌唱を披露されています。
楽曲冒頭のスキャットのように歌われているところやサビの中高音部分などで、ミックスボイスを使われていると思われますので、ミックスボイスの習得を目指す皆さんは、ぜひチャレンジしてみてください。
幾田りらさんの歌唱はそんなにミックスボイスが目立つものではありませんが、一曲を通してスムーズに発声を切り替えて歌う練習をするには最適な一曲だと思います。
息の使い方が乱雑にならないように丁寧に歌ってくださいね。
Fly Highmilet

中低音ボイスと洋楽のような歌い方で人気を集める女性シンガーソングライター、miletさん。
難易度の高い楽曲が多いことで知られる彼女ですが、その中でもミックスボイスが特に難しい作品が、こちらの『Fly High』。
本作のミックスボイスは他の高音系の作品と違って、非常に柔らかく歌われています。
まさに裏声ギリギリのところをスムーズに歌わなければならないため、ミックスボイスの練習曲としてはうってつけの作品です。
ぜひレパートリーに加えてみてください。
ディアREOL

キレのある音楽性で人気を集める女性シンガーソングライター、Reolさん。
本作は彼女が得意としているエレクトロポップにややヒップホップの要素を加えた作品です。
Reolさんの特徴であるキレのある高音が何度も登場する作品で、ミックスボイスからファルセットまで多くの高音系の技術が登場します。
音域も広いので、持久力を意識しながらミックスボイスを歌う練習になる楽曲です。
中級者以上の方は、ぜひレパートリーに加えてみてください。
紙一重Uru

Uruさんの4作目デジタル配信シングルで、2023年4月リリース。
TVアニメ『地獄楽』のエンディングテーマに採用されています。
とてもしっとりとした美しいバラードソングに仕上げられていますね。
このバラード曲の世界観を表現するのに必要不可欠な役割を果たしているのが、Uruさんのミックスボイスを存分に駆使した歌唱にあるのではないでしょうか。
筆者がこの曲を聴いた感覚ですが、Uruさんは、この楽曲の大部分をミックスボイスを使って歌われているのではないかと思います。
ミックスボイスというワード、比較的定義が曖昧な言葉なんですが、筆者的にはチェストボイスもヘッドボイスも使わず、その中間程度の響きを持たせた歌声という感じで認識しています。
それでいくと、Uruさんはこの楽曲のAメロパートなど、比較的低い音域のパートでも声を上顎に当てるようにして、あえてチェストボイスは使わずに柔らかくクリアな響きを確保されています。
そうしておきながら、サビの導入部の歌唱では力強い地声の高音を使って、楽曲を非常にドラマティックに演出されています。
曲中でのご本人の声質の変化に注目して、よく研究した上で練習してみてください。
ミックスボイスの練習曲としての難易度は少し高めだと思いますが、きっと得られるものはたくさんあると思います!
Mirror feat. 斎藤宏介家入レオ

2025年10月8日に配信リリースされ、日本テレビ系水曜ドラマ『ESCAPE それは誘拐のはずだった』の主題歌として書き下ろされています。
家入レオさんが、UNISON SQUARE GARDEN、TenTwentyのギターボーカル斎藤宏介さんとコラボしている曲です。
とても高い音域なのに同じ音域で歌っているお二人の歌声が本当にキレイな楽曲です。
お一人で歌っても、もちろんすてきですが、どうせなら男女ペアで歌いたいですよね!
ただ、ここまで高い音域で歌える男性を探すのはなかなか難しいと思います……。
歌うときに意識してほしいことは、基本的に息をつかって強めに発声することです。
頭を鳴らしながら声を出すようにすると、少しずつ近づいた声で歌えます。
体幹も大事ですよ!
【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(21〜30)
= (feat. YO_CO)BAK

2022年6月にリリースされ、BAKさんとYO_COさんのデュエット形式で歌われています。
お二人の声の掛け合いや重なりがキレイに響く曲です。
基本的に裏声ベースで歌われているお二人なので、裏声曲を歌いたいときにピッタリですね。
高めの音域のため、喉を使わないように気をつけてください。
練習するときは「は行」で歌って息を無意識に出す練習をすると楽に歌えるようになりますよ!
特にオススメなのが、歌詞すべてを「ひ」で歌うことです。
「ひ」はハミングがしやすく頭が鳴る発音です。
喉ではなく、頭が鳴るように軽く発音するところから始めてみてください。
自然と息もつかえて裏声が楽に出せるようになりますよ!





