【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲
ミックスボイスというワード。
歌に興味のある方ならどなたでも一度くらいは耳にされたこと目にされたことがあるでしょう。
僕のボイストレーニングの受講生さんの中にも「ミックスボイスをできるようになりたい!!」と要望を持っている方がたくさんおられます。
でも、意外にそれが実際どんなものなのかを理解している人は少ないように感じます。
ではミックスボイスって一体なんなのか?
簡単に言ってしまうと「地声と裏声の間の声」なんですよね。
だから別名、ミドルボイスと呼ばれたりもします。
実際の曲中での使われ方としては、主に地声では出すのが難しいハイトーンの領域をカバーするために使いますが、地声と裏声のミックス度合いのバランスを変化させることで、さまざまな歌唱表現が可能になります。
今回の特集記事では、そんなミックスボイス(ミドルボイス)を上手く使って歌を表現されている女性シンガーを集めてみました。
きっと皆さんがご自身でミックスボイス習得を目標に歌われるときに参考にできる部分が多いかと思います。
ぜひお役立てください。
【女性向け】ミックスボイス(ミドルボイス)習得に役立つ練習曲(41〜50)
紅蓮華LiSA

LiSAさんの通算15作目のシングルで、2019年3月リリース。
テレビアニメ『鬼滅の刃』のオープニングテーマにもなっていますね。
ミックスボイスと一言で言っても、地声寄りの強めのミックスボイスから裏声(ファルセット)寄りの柔らかいミックスボイスまで、とても幅広い使い方がありますが、この曲のサビ部分はおそらく強めのミックスボイスで歌われているものと思われます。
練習する時には、声を上顎の中心部から鼻に強く速く当てるように心がけて練習してみてください。
ファルセットで歌われている部分とのコントラストをはっきりとつけることも重要ポイントになってくると思いますので、そのあたりも原曲を注意深く聴いて研究してみてください。
残酷な天使のテーゼ高橋洋子

高橋洋子さんの11枚目のシングルで1995年10月リリース。
テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング曲という方が通りがいいかもしれないですね。
高橋さん自身がとてもストレートなタイプのシンガーということもあって、この曲でもあまりわかりやすいミックスボイスは聞けないです。
どちからと言えば、ストレートに歌ってしまうと、キーンという感じの甲高い声になってしまうのを防いで、声のアタリをソフトにするために最高音付近でミックスボイスを使っているような印象ですね。
これもまたミックスボイスの使用例として十分に参考にしていただけると思います。
君に夢中宇多田ヒカル

宇多田ヒカルさんの配信限定シングルで2021年11月26日リリース。
TBS系ドラマ『最愛』の主題歌に起用されています。
筆者には、この楽曲を歌う宇多田ヒカルさんがデビューした頃から、盛んに「ミックスボイス」というワードを各種のメディアで目や耳にするようになったような印象があるのですが、この楽曲でも宇多田さんは、そんな「元祖ミックスボイス」と言うのにふさわしい歌唱を聞かせてくれています。
少しセリフ的(?)に歌われているパートとの歌声の違いに着目して聴くと、ミックスボイスの効果的な使い方がご理解いただけるのではないでしょうか。
ONE AND LASTAimer

Aimerさんの配信限定シングルで2021年12月10日リリース。
西野七瀬さん主演の映画『あなたの番です』の主題歌になっていますね。
アップテンポのハードな曲調のなかなかクールなナンバーですね。
そんな激しい曲調の中でAimerさんの力強くも少しソフトな歌唱がとても印象的です。
このソフトなボーカルの演出にとても効果的に使われているのが、特にサビパートでの巧みなミックスボイスです。
特にサビパートで聴けるミックボイスを上手く使った刺激的にならない高音の使い方を研究してみることは、ミックスボイスの習得に非常に役に立ってくれると思います。
輝く月のようにSuperfly

Superflyの通算15作目のシングルで2012年8月リリース。
TBS系テレビドラマ『サマーレスキュー〜天空の診療所〜』主題歌。
その歌唱力の高さにはデビュー当初から定評のあるSuperflyですが、この曲でもソフトに歌う部分では見事にミックスボイスを使いこなして、パワフルなハイトーンとのコントラストをつけることで、非常にカラフルな歌唱を披露してくれています。
1サビなどで披露されている強目のミックスボイスも発声の習得、練習素材として最適だと思います。
ミックスボイスとは、その名の通り、簡単に言ってしまうと地声とファルセット(裏声)を混ぜた声、地声とファルセットの中間の声ということになりますが、その混ぜ方の変化のさせ方が絶妙です!